熱き友情?
ギルと朝ごはんを食べて、ギルの馬車にいつものように乗って学園に向かいます。
「リア、本当に大丈夫か?無理せず体調が悪ければ必ず俺に言うんだぞ」
あれ?この人王子様よね?我が家のパパンじゃないよね?
「ギル、本当に大丈夫だよ」
「でも俺も人のことは言えないけどリアも随分と眠そうだぞ?昨日きちんと眠れなかったんじゃないのか?」
ありゃ。今朝はものすご〜く眠かったけど見てもわかるんだね。くそ〜、リンドグレイのせいだぞ!
「違う違う。夜はちゃんと眠れたよ。ブランのもふもふを枕にして夢のような睡眠でしたよ。ね!ブラン」
「うむ。リアはよう寝ておったぞ。熟睡しすぎてヨダレ「わーわー、そこは言わなくていいから!ってか垂れてた?垂れてたの?ごめんね〜」
膝の上で子猫サイズで丸まっているブランの毛並みを確認するけど、うん。多分ダイジョウブダイジョウブ。
「あ、それでね、ちゃんと寝れたんだけど変な夢見ちゃってね。寝てたのに寝た気がしないっていうか、だから寝れなかったとかじゃないから!」
う〜〜〜、とりあえずリンドグレイが夢に出たことはまだ黙ってよう。というかよく考えたら王様とパパンにしか夢でリンドグレイに会えること話してなかったや。内容が内容だし、いつかちゃんと言わないとなー。
「リア?やっぱりぼーっとしてるぞ。本当に無理せず言うんだぞ」
ああ、考え込んで余計に心配かけちゃった。よし!気を引き締めて頑張るぞ!!
頷いた後気合を入れるリアをやっぱり心配気に見守るギルなのでした。
「あっ!ギルくん、リアちゃん!おはよー。
昨日大丈夫だった?本当に本当にごめんね、僕がちゃんと「アレックスおはよう。とりあえず息継ぎしよう」
スーハースーハー
「うん。落ち着いた?
あのね、昨日はこっちこそ心配かけてごめんね。それから大丈夫だよ。アレックスこそ大丈夫?目の下クマが凄いよ?」
うん。なんか私より酷い顔してると思う。多分昨日のこと気に病んでちゃんと寝れなかったんだろうな。しかもちゃんと話しませず別れたし。いや、ギルがなだめて追い返したのか?
「とりあえず授業も始まるし教室に行こう。で、お昼を食べながら昨日のことをアレックスにもきちんと話すから。
悪かったな、昨日は心配してたのに追い返して。リアの顔色が悪かったからとりあえず休ませることしか考えられなかったんだ」
いやいやあなた、帰った途端正座させられましたけど?お説教でしたけど?
「………はぁ。うん、そうだね。じゃ行こう」
そうして教室に行って授業を受けたんだけど、やっぱりというかなんというか、マリアージュ嬢はお休みでした。
で、お昼休み、昨日の一連の流れを話したところ昨日の私より青いんじゃないかってくらいアレックスは真っ青になっていた。
「あ、僕がギルくんに言われた通りリアちゃんから離れなかったらこんなことにはならなかったのに…
ごめん、ごめんね!怖かったよね。本当にごめんね」
そう言って涙をポロポロ流す顔は
女の私より可愛いじやないかコノヤロー。悔しくなんかないんだからね!ないったらないもん!
「アレックス、それを言うなら俺もだ。俺が呼び出されたのも嘘だったんだから。後悔するよりこれからどうするかを話し合おう」
そう言ってアレックスの頭をなでなで。
あれ?カップル?カップル誕生ですか?
そんなことを思っていたらついつい口をついて出てしまいましたよ。
「ねぇねぇ、いつから2人は付き合ってるの?
あ、私そういう偏見ないからね!私だけは2人の味方だからね!
ようこそ!BLの世界へ!!」
ピシッ
「いったーい!
なんでデコピンするのよ!」
2人の味方ってちゃんと言ったじゃんか!
「はぁ〜。
あのなぁ誰と誰が付き合ってるって?お前は本当に話を明後日の方向に向けるのが上手いなぁ。俺もう嫌だ。というかびーえるってなんだよ」
ん?違うの?なかなかステキなカップルだと思ったんですけど?
「ハハハッ
2人は本当に仲良しだね。
うん。そうだね。これから同じことがないようにしていこう!」
おりょ?いつのまにかアレックスも立ち直ってる。
まぁ元気になったんなら良かった良かった!
「うん。とりあえずこれから先同じことがないようにしていかないとだけど、まずはマリアージュ嬢だよね!いっそのこと突撃しちゃう?どうせもう学園に来ないでしょ」
「突撃って。
それはダメだろ。どうせはぐらかすに決まってる。証拠もリアが会ったってだけだからな。
まぁそっちは父上に相談しているから大丈夫だ。鳥を使ったんだからな、あそこから切り崩して尻尾を掴もうと思う」
成る程。お父さんから攻めていくってことね。でもやっぱりあの靄のこと黙ってたら大変なことになる気がする。
「あのね、今日王宮に行ってもいいかな?そのことで話があるんだよね」
「……わかった」
あれ?なんか不満そうなんですけど?なんかしたっけか?
「あ、僕は………」
あ、そっか。
「ねえ、アレックスも一緒にいいかな?」
「ん?」
「えっ!」
「相手はさ、私に何かするためにギルやアレックスを騙したじゃない?ということは私に危害を加えるためならギルはともかくアレックスに何かする可能性もあるわけよ。それなのにきちんと話さず一緒にいるのは良くないと思うんだ。だからといって今離れたところで今更だよね。だって私もギルもアレックスのこと大切な友だちだと思ってるんだもん!離れたところでアレックスに何かあればきっと知らん顔なんてできないよ。
それにギル?アレックスのことまだ短い期間だったけど付き合ってみて信頼できるって思ってるんでしょ?自分がいない時ブランがいるとはいえアレックスに私のこと頼むくらいだもん。だったらちゃんと話そう」
アレックスは私たちの立場をちゃんと理解して、それでも何も聞かず言わず友だちとして一緒にいてくれる。多分それってすごく難しいことだよね?きっと周りからも私たちに言わないだけで色々言われていると思うんだ。それでも穏やかに微笑んで側にいてくれるって凄い。そんなアレックスだから私はちゃんと話をしたいと思う。これからだって仲良くしたいもん!
「………うん。
ギルくん、ううん。ギルバート殿下!僕も行ってもいいですか?」
「………わかった。一緒に行こう。そのかわり覚悟しろよ」
「はい!」
こうして3人プラス一匹は王宮に向かうのでした。




