迷子の男の子
たくさんの方にブックマークしていただき、ありがとうございます。少し忙しくて間があきましたが、少しずつでも進めていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
そんなこんなで入学式を終えてクラスに入った。この学園のクラスは5つある。そして私とギルは同じクラス!とりあえずボッチは免れた!
「皆さん、入学おめでとう
このクラスの担任をするオーランド・カーターだ。教科は実技を担当している。よろしくな!」
担任は茶色の短髪。目はグリーンの明るい40くらいの渋めのイケメンさん
やっぱりこの国イケメン率高いよね〜
なんて考えているうちに自己紹介
このクラスは全部で26人。男女比はほぼ半々かな?私の知り合いはギルしかいない
よし、友だち作るぞ!と心の中で握りこぶしを握った
自己紹介の後は大まかな学園の案内
周りの女子学生がチラチラとギルを見てる。なのにギルは知らん顔
うん。クールです!もうちょい愛想良くしようよ、友だちできないぞ!と思っていると
「リア、何か失礼なことを考えてないか?」
「ひょっ!?」
なんでバレたんだ!?
皆さーん、ここにエスパーがいますよー
「クククッ
ひょってなんだ、ひょって」
あ、ギルが笑った途端周りの女子が真っ赤になってますよー
さすがイケメン、モテモテデスネー
思わずジト目しちゃったよ
2人でそんなやりとりをしながら歩いていると
「あ、あのっ
わたくしメイソン侯爵家のマリアージュと申します。ギルバート殿下、ご一緒してもよろしいですか?」
突然後ろにいた金髪の少しきつめの顔立ちのなかなかの美人さんが声をかけてきた
ご一緒も何もみんな一緒に歩いてるよね?しかも両サイドには取り巻き?が一歩後ろに下がって付いてきていた
でもギルはチラッと顔を向けると何事もなかったかのようにまた前も向いて歩き始めた
いやいや、流石に感じ悪いですよ?って思ったんだけど
「まぁ、相変わらずクールでステキですわ」
とキャーキャー騒ぎながらまた後ろを歩き始めた
ー結局無視したところでクールと言われてちっともマイナスにはならないのね。これだからイケメンって
なんてちょっぴりやさぐれちゃったよ
ん?あれ?
チョンチョン
ギルの服の裾を引っ張ってみた
すぐに気づいたギルは、ん?といった感じでこちらを向いて少し首を傾げてきた
「ねぇねぇギル?今日は確か在学生はお休みだったよね?それで今はどこのクラスも校内を案内してるとこよね?」
「ああ、そうだけどどうかしたのか?」
「うん
あそこ、ほら中庭?っていうのかな?あそこの木のそばに男の子がいる。どうしたのかな?」
そう。この時間はどこも校内を案内しているはずだから1人で校内をうろちょろしている子はいないはず
しかもさっき私が言ったように在学生は今日は休みになっており立ち入りが禁止されている。それなのになぜか窓の外の木のそばには男の子が1人でポツンと立っている
正確には若干キョロキョロと辺りを見回し、困っているように見えるのだ
それを見たギルも眉間にしわを寄せ首を傾げている
「本当だ
そういえばうちのクラスに一人来ていない子がいるって先生が言っていたな」
ん?そんなこといつ言ってたんだ?
「リア、また話を聞かずボーッとしていたろう」
呆れたようにこっちを見下ろすギル
しょうがないじゃんか!友だちできるかなって周りを物色してたんだもん!とは流石に言えない
「ま、まあまあ。それは置いといてこのままじゃダメだよね?声をかけに行こうよ!」
そう言うと深く深ーく溜息をついて案内の列から私と抜け出した
「ねぇねぇ、こんなところでどうしたの?」
ちょうど反対側を向いて立ち去ろうとしていた子は突然声をかけられたことに驚いたのか凄い勢いで振り向いた
その顔を見て私も驚いた
だってもの凄く可愛い顔をしていたから
ーえ、女の子?
制服が男の子用だったから男の子だと思ったんだけど緩くウェーブがかった淡い栗色の髪にアクアマリンのようなクリクリの目、女の子以上に可愛い顔をしていた
「あ、あの!今日入学式で来たんですけど、場所を聞いたのに行ったら全然違うところで!
その後あちこち探したんだけど迷子になっちゃったみたいで全然分からなくって。時間も過ぎてるし歩き回って疲れたしどうしようって…」
そう言って少し潤んだ目でこちらを見るその顔に、負けた、と思ったのはいたしかたない
「あぁ、多分俺たちと同じクラスだろう。今ちょうど校内を案内してもらっているところだ一緒に行こう」
ギルにそう言われて嬉しそうに笑う顔にノックアウト寸前ですよ
それにしても、場所を聞いたのに迷子ってよっぽど方向音痴なの?それとも…
なんて考えていたらなぜか自己紹介が始まっていた
「あの、僕はアレックス・マルバです!よろしくお願いします!
それと、声をかけてくれてありがとうございます」
うん、可愛い上になんて礼儀正しいんだ
「ああ、俺はギルバートだ、よろしくな
同級生なんだ、そんなにかしこまらなくていい。それとアレックスに気づいたのは俺じゃなくてリアなんだ」
そこで二人の目線が私に向いた
「あ、リアリサ・ガーランドです。よろしくね」
ありょ?真っ赤になって固まっちゃったんだけど?
はぁ〜
ん?なんでギルはため息ついてんのよ、失礼しちゃうなぁ
ジロッとギルをにらんでみたけど逆にジロッと見られたし!なんでだ!
「……はっ!す、すみません、こんなに綺麗な人初めてみたからびっくりしちゃって。あの、ありがとうございます。それとよろしくお願い……えっ!?ネコ?」
アワアワと慌ててるけど君の方が可愛いからね!
ていうか今頃ブランに気づいたんだ
「…とりあえずここで話していてもどうにもならないし、とりあえず先生たちを追いかけよう」
こうして3人でみんなを追いかけることにした
ブランのことは特に説明しなかったから気になるみたいでチラチラとブランを見てたんだけど、見るたびに目がキラキラ
うん、モフモフ好きだな!と気づいた瞬間でした




