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貼る
「おお!これはよいな!」
「ヤマダ!みるがよい!」
あまり見ない笑顔でアズが腕を開く。
その後ろにあるテーブルと椅子、花瓶にまで、「われの」と書かれた手のひらサイズの紙が貼り付けてある。
「これも、『われの』だな……んむ!」
ランチョンマットにも一枚貼り付けて、アズは得意気だ。
「紙に樹液を塗って貼り付けるとくっつくよ」
そうアズに教えるべきではなかった。
何も言わず見つめていると、アズがてこてこと近寄ってくる。
手には「われの」と書いた紙。
「……む」
悩んでいる顔。
「……ヤマダは、ヤマダのものだな」
僕を通り過ぎて、玄関にある皮靴に、ぺたん、と貼り付けた。




