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オオカミっ子!力狼丸くん  作者: ケンタシノリ


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第1部(6)夢の中の出来事と力狼丸のおねしょ

 「ふはははは、おめえはチビのくせにおれたちの獲物をじゃまするとはなあ」

 「よくも、ぼくのとうちゃとかあちゃをいじめようとしたな!」

 力狼丸の目の前には、今まで見たことのない人たちが闇の中から現れてきました。闇の中から現れたのは数人の武士風の人物であり、その中心には頭領らしき武士が堂々と立っています。

 「おれたちはなあ、魔除けの祈祷のためにオオカミの頭骨がどうしても必要なんでね」

 「たまたまそれにぴったりなオオカミを見つけたのに、あと一歩のところでおめえがじゃましやがって!」

 「ぼくは、だいちゅき(大好き)なとうちゃとかあちゃを守りたかったんだい!」


 当時、各地の山間部を中心に魔除けの祈祷などにオオカミの頭骨などの遺骸を用いた狼信仰が流行するようになりました。また、オオカミによる人間への襲撃も各地で起きていました。

 そうした中で、武士や猟師などは人間への危害を防ぐという口実のもとに、それぞれ集団を組んでオオカミの駆除に躍起となっていました。力狼丸の目の前にいる武士たちの集団も、オオカミを捕まえて殺すことを目的に集団を組んでいます。


 武士たちは、狼信仰のために必要なオオカミの頭骨を求めるために、力狼丸の生みの親であるハヤゾウとミキエを狙っていました。しかし、その前に立ちふさがったのが力狼丸であり、武士たちは狙っていた獲物を捕まえる寸前でじゃまされたことにいらだっている様子です。

 「力狼丸くん、大丈夫なの? 目の前にいる相手は、わたしたちオオカミを捕まえて殺すやつらだわ」

 「早く逃げろ! あの人間どもは小さい子供であっても容赦なく殺すものたちだぞ!」

 ハヤゾウもミキエも、力狼丸が目の前にいるおかげでとりあえず難を逃れています。しかし、力狼丸はまだ3歳児の子供です。小さい子供だけで大人の人間である武士たちに立ち向かうことに、ハヤゾウもミキエも不安を隠せません。

 それでも、力狼丸は不安な顔を決して見せることはありません。力狼丸は、勇気を持って武士たちに立ち向かう決意を持っています。

 「とうちゃ、かあちゃ、ぼくが守ってあげるからね!」

 力狼丸は、生みの親であるハヤゾウとミキエを自分が守ってあげると明るい笑顔で言いました。ハヤゾウとミキエは、力狼丸の笑顔を見ながら、力狼丸が言ったことを信じることにしました。

 「おい! 何をゴチャゴチャ言っているんだ!」

 「あのチビ、おれたちのほうじゃなくて、あのオオカミたちと話しているぞ。今のうちにチビの息の根を止めようとするかな」

 武士たちは、力狼丸がハヤゾウやミキエと話している姿にイライラするようになりました。そんな中、武士の1人が力狼丸が後ろ向きになっている今が息の根を止めるチャンスと考えています。

 「何もしないなら、こっちから行くぞ!」

 武士の1人は、力狼丸が後ろに向いている隙に走りながら、腰の帯に差している刀を抜きました。そして、その刀で力狼丸の後ろから斬ろうとしたそのときです。

 「とうちゃとかあちゃをいじめるやつはこうしてやるぞ!」

 力狼丸は、すぐに振り向くと同時に右足からジャンプすると、目の前にいる武士の顔にオオカミの手から伸びている鋭い爪で引っかきました。

 「ぎゃあああっ! おれの顔に何をするんだ!」

 武士の1人は、力狼丸から顔を鋭い爪で引っかかれて痛がっています。その顔の引っかき傷は、まるでペケ印のように左右両手の爪で引っかいたことによるものです。

 「よくもおれの顔にこんなことをしやがって」

 「まだやるのか! それだったら、もっとこれで引っかくぞ!」

 「ひいいっ、もう勘弁してください…」

 力狼丸に引っかかれた武士は、再び刀を抜こうとします。しかし、力狼丸はそんな武士の攻撃パターンをすぐに察知すると、オオカミの手にある指先の鋭い爪で武士の顔に引っかこうとしました。これには、さすがの武士もそのまま逃げるように去って行きました。

 「おいおい、あのチビの手足はオオカミとそっくりじゃ。それ以外は人間の子供そっくりなのに」

 「まさか、おれたちもオオカミの鋭い爪で引っかかれるのでは…」

 「おれはもうここから去るぞ。顔に引っかかれるのだけは勘弁してほしいわ」

 頭領の周りにいるほかの武士たちは、チビだとあなどっていた力狼丸が両手の鋭い爪を武器に武士の1人を撃退されたのを見ておののいています。そして、頭領以外の武士たちは、自分たちが力狼丸の鋭い爪で引っかかれるのを恐れて、次々と逃げ出しました。

 「このチビめ! よくもおれたちの仲間を…」

 「今度は、この手でやっつけるぞ!」

 武士の頭領は、自分の仲間に痛い目にあわせた力狼丸への怒りに震えながら刀を抜こうとしています。しかし、力狼丸は武士の頭領に対してもひるむことはありません。力狼丸は、頭領と戦うために鋭い爪を持つオオカミの手を握りしめました。

 「おまえみたいなチビには、これで真っ二つに斬ってやるわ!」

 「うわわっ、わわっ」

 「ちっ、このチビめ、逃げるのだけは一人前だな。だがな、いつまでも逃げられると思ったら大間違いだぞ!」

 武士の頭領は、刀を引き抜くとすぐに力狼丸を真っ二つに斬ろうとしますが、力狼丸は間一髪のところで身をかわしました。頭領は、その後も刀で力狼丸を斬ろうとしても、その度に力狼丸は素早い動きでかわし続けます。

 しかし、力狼丸はその途中で急に腹掛けの下のところを押さえました。その表情は、いつもの力狼丸の明るい笑顔とは違う表情です。

 「お、おちっこ(おしっこ)が出る…」

 力狼丸は、急におしっこがもれそうになったので必死にガマンしています。しかし、その様子を武士の頭領は見逃すはずがありません。

 「おっと、ようやく捕まえたぞ。このチビめ、ちょこまかしやがって!」

 「放してよ! ぼくに何をするんだ!」

 「よくも仲間の顔に大きな傷をつけやがって…。本当だったら、刀でバッサリと斬りたいところだがな」

 武士の頭領は、力狼丸の右肩を強くつかむと、そのまま自分の顔をほぼ同じ高さまで力狼丸を上げました。力狼丸は必死に放してくれと訴えていますが、頭領はそんなことを聞く耳を持ちません。

 「まずは、ここから逆さにして上下に強く揺らせた方がいいな」

 「わわわっ、ぼくをどうする気だ!」

 武士の頭領は、力狼丸を逆さにしてから高いところから低いところまで何回も揺らせることで苦しめようとします。すると、逆さまになったことで力狼丸の青い腹掛けが下へめくれたことで、小さいおちんちんが丸見えになってしまいました。

 「ふはははは! このチビはおれの仲間に爪で引っかいたりして苦しめたけど、さすがにチビということもあって、丸見えになってるおちんちんも小さいようだな」

 武士の頭領は、力狼丸のおちんちんが丸見えになっていることに大笑いしながら、すぐに力狼丸の体を逆さのままで上下へ強く揺らし始めました。

 「早く放して! 放してよ!」

 「ほれほれ、おまえみたいなチビにはじっくりと苦しめたほうが好都合だからな! それそれそれっ!」

 力狼丸は、早く放してほしいと足をバタバタさせながら何度も叫びましたが、頭領は逆さになっている力狼丸の体を上下へ揺らすのを緩める気配はありません。すると、力狼丸のおしっこのガマンがそろそろ限界に近づいてきました。

 「おちっこ(おしっこ)、おちっこ、おちっこ!」

 「うわっ、うわわっ!」

 力狼丸は、おしっこがもうガマンできないので自分の両足を強くバタバタさせました。それはあまりにも強い蹴りだったので、武士の頭領もそのまま真後ろへ倒れ込んでしまいました。

 「いてててっ! このチビめ、よくも強い蹴りを食らわせやがって!」

 倒れ込んだ武士の頭領は、力狼丸の顔を見るたびに怒りに満ちた表情に変わりました。目の前に力狼丸がいるのを見た頭領は、上体を起こすとすぐに両手で力狼丸の体を強く握りました。

 「どうだ、苦しいだろ! こうやって苦しむ表情を見れば見るのが、おれにとっては楽しみというものさ! ふはははは!」

 武士の頭領は、大笑いしながら力狼丸が苦しい表情になっているのを見ています。頭領にとっては、手足がオオカミである力狼丸が苦しんで死んでいくのを楽しみにしている様子です。しかし、力狼丸が苦しい表情になっているのは、自分の体を頭領が強く握り続けているからではありません。

 「んぐぐぐぐっ…。おちっこ(おしっこ)、おちっこ…」

 力狼丸が苦しい表情を見せるのは、おしっこが今にも出るのを必死にガマンしているからです。おしっこをガマンしている力狼丸は、力を振り絞って頭領の両肩に自分の両足を乗せてから、頭領の太もものところに両手を置きました。逆立ちの状態になったことで、再び腹掛けがめくれておちんちんが丸見えになりましたが、力狼丸はそんなことを気にしていません。

 すると、武士の頭領が何か刺されたかのように顔をゆがめました。

 「いててっ、いててててっ! このチビめ、爪を太ももに強く押さえやがって!」

 「どうだ! ぼくの爪はとても痛いぞ!」

 武士の頭領は、力狼丸がオオカミの手の指先にある鋭い爪で太ももを強く押さえているので、かなり痛そうな表情を見せています。これを見た力狼丸は、頭領に自分の爪が鋭くてすごく痛いということを自慢げに言いました。

 しかし、そのときのことです。力狼丸は、ずっとガマンし続けていたおしっこが限界に達したのです。

 「うわうわっ、おれの顔に小便を噴水のようにかけやがって!」

 力狼丸は、武士の頭領の顔面に大量のおしっこを噴水のように命中させたのです。力狼丸のおしっこは、ずっとガマンしていたので一気に噴き出すようにおしっこがいっぱい出ました。

 「えへへ、おちっこ(おしっこ)がいっぱい出ちゃった」

 「くそっ、おれの顔に汚い小便をぶっかけやがって! 今度会ったときにはただで済むとは思うなよ!」

 力狼丸は、武士の頭領の前に立つと、頭領の顔面におしっこがいっぱい命中させたことを照れながら元気な声で言いました。これを聞いた武士の頭領は、力狼丸に向かって捨てゼリフを吐き捨てるように言いながら去って行きました。

 力狼丸は、生みの親であるハヤゾウとミキエを襲おうとした武士たちの集団を撃退させたことと、ガマンしていたおしっこがいっぱい出たことに満足しています。

 そのとき、聞き覚えのある声がどこからか聞こえてきました。


 「力狼丸くん、朝になったぞ」「力狼丸くん、もう朝になったよ」

 「とうちゃ、かあちゃ、おはよう!」

 聞き覚えのある声が聞こえた力狼丸は、お布団の中でずっと寝ていることに気づきました。目の前には、育ての親である山兵衛とおさえの姿がありました。力狼丸は2人の姿を見て、すぐに朝のあいさつを元気な声で言いました。

 「とうちゃ、ぼくのあいさつはどうだった?」

 「おおっ、力狼丸くんは今日も元気なあいさつをしているなあ。元気な声であいさつするのは、元気な子供に成長するために大切なことだぞ」

 山兵衛は、力狼丸が元気な声で朝のあいさつをしたので、頭をなでなでしながら褒めています。力狼丸は、普段から家であいさつをするときは元気な声で言うので、山兵衛もおさえもうれしそうな表情を見せています。

 「力狼丸くん、今日はどんな夢を見たかな?」

 「今日も悪いやつらをやっつける夢を見たよ」

 おさえは、力狼丸にどんな夢を見たのか聞いてみました。力狼丸は、悪いやつらである武士たちの集団を撃退させた夢を見たことを言いました。

 「もしかして、悪いやつらにとどめを刺すときに何かしたのかな?」

 「悪いやつらの顔におしっこをいっぱいぶっかけちゃったよ、えへへ」

 おさえは、力狼丸に夢の内容についてさらに聞くと、力狼丸は武士の頭領の顔面におしっこの噴水を大量に命中させたことを照れながら言いました。

 「とうちゃ、かあちゃ、ぼくのお布団を見てもいいよ!」

 「ふふふ、力狼丸くんのお布団を今から見てもいいかな」

 力狼丸は、山兵衛とおさえに自分のお布団を見てもいいと言ったので、おさえは力狼丸の掛け布団をすぐにめくりました。

 「えへへ、今日もでっかいおねしょをやっちゃったよ! すごいでしょ!」

 「おおっ、今日も元気いっぱいの見事なおねしょをお布団に描いたのか! いつも力狼丸くんのおねしょはすごいなあ!」

 力狼丸は、でっかくて元気いっぱいのおねしょをお布団と青い腹掛けにべっちょりと描かれています。力狼丸は笑顔を見せながら、自分がやってしまったおねしょを山兵衛とおさえに見せています。これを見た山兵衛も、いつものように力狼丸が見事なおねしょを描いたことに目を細めました。

 「ふふふ、力狼丸くんはあたしのおっぱいもミキエさんのおっぱいもいっぱい飲んでいるからね」

 「ぼくは、どっちのかあちゃであってもおっぱい飲むのがだいちゅき(大好き)だよ」

 力狼丸は、いつもおさえとミキエのおっぱいをいっぱい飲むのが大好きです。しかし、いつもおっぱいをたくさん飲むことで、力狼丸はでっかくて元気いっぱいのおねしょをお布団にいつもやってしまいます。

 でも、力狼丸にとって、おっぱいをいっぱい飲むのは力強さの源であるので、おねしょをしちゃってもいつも明るい笑顔を見せています。

 それは、山兵衛もおさえも同じことです。2人は、力狼丸がおねしょをするのは元気な子供であるシンボルであるので、いつもやさしく見守っています。

 「でっかくて元気なおねしょをするのは、元気な子供である立派な証拠だからなあ」

 「これからもでっかくて元気いっぱいのおねしょをとうちゃにも、かあちゃにも見せてあげるよ!」

 山兵衛は、でっかいおねしょをするのは元気な子供である証拠と力狼丸を褒めました。力狼丸は、これからもでっかいをねしょをしちゃったお布団を山兵衛とおさえに見せてあげると明るい笑顔で言いました。

 力狼丸がやってしまったおねしょ布団は、家の前にある簡単な物干しに干されました。力狼丸のお布団には、夢の中でしちゃったおしっこ噴水のような元気いっぱいのおねしょが描かれています。

 「ふふふ、力狼丸くんはおねしょしても元気いっぱいなところがいいね」

 力狼丸は、新しい青い腹掛けをおさえにつけてもらうと、自分がしちゃったおねしょ布団の横に立って笑顔を見せています。そして、おさえはおねしょで見事にぬれている力狼丸の腹掛けを山兵衛に渡すと、力狼丸の笑顔を見ながらやさしい笑顔で見守っています。

 でも、力狼丸はどんなにおねしょをしちゃっても、これだけは絶対に忘れません。

 「かあちゃ、おっぱい!」

 「ふふふ、力狼丸くんはやっぱりおっぱいを飲むのが大好きなんだね」

 力狼丸がおさえのところへくると、おさえは地面に座ってから着物からおっぱいを出しました。力狼丸は、おさえの前でお尻をぺたりと座ってからおっぱいを飲み始めました。

 「チュパチュパチュパ、チュパチュパチュパ」

 「ははは、力狼丸くんはいつもおねしょをしちゃうけど、おっぱいをいっぱい飲んでいるおかげで力強くて元気な男の子に育っているからなあ」

 山兵衛は、敬太がおねしょで下の部分がぬれている青い腹掛けを見ながら、力強くて元気な男の子に成長している敬太に目を細めています。

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