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オオカミっ子!力狼丸くん  作者: ケンタシノリ


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第1部(4)力狼丸の青い腹掛け

 最初は4本足で歩いていた力狼丸も、少しずつ成長するにつれて、2本足で歩けるようになりました。そして、力狼丸はオオカミのミキエと人間のおさえのそれぞれのおっぱいをいつもいっぱい飲むことで体も大きくなってきました。

 そして、力狼丸が数え年で3歳になったときのことです。

 「おおっ、この腹掛けはもう小さくなったぞ。力狼丸くんのおちんちんも見えちゃってるからなあ」

 「とうちゃ、どうちたの(どうしたの)?」

 「力狼丸くんの新しい腹掛けを作っているんだぞ。今の腹掛けはもう小さくなったし、今度は力狼丸くんにぴったりと合うように作っているところなんだ」

 力狼丸の体の成長は、山兵衛とおさえにとっても喜ばしいことですが、それは同時にいつも力狼丸が付けている青い腹掛けが小さくなったことを意味します。力狼丸は、腹掛けが体に合わなくなり、自分のおちんちんが見えるようになりました。

 そこで、山兵衛は自ら青い布を使って、力狼丸の新しい腹掛けを作っています。今まで付けていた腹掛けよりも少し大きめに作ることで、力狼丸の体にぴったりと合うようにします。

 「さあ、新しい腹掛けを作ったぞ! この腹掛けを外してから、新しい腹掛けを付けようかな」

 「とうちゃ、早く! 早く!」

 「力狼丸くん、すぐに新しい腹掛けを付けるから、ちょっと待ってね」

 山兵衛は、力狼丸の古い腹掛けを外すと、すぐに新しい青い腹掛けを力狼丸の体に付けました。

 「新しい腹掛けを付けたけど、ぴったりと合っているかな?」

 「とうちゃ、どうもありがとう! あたらちい(新しい)腹掛け、ぴったりだよ!」

 山兵衛は、新しい腹掛けを力狼丸が気に入るのか気になりました。しかし、力狼丸は新しい青い腹掛けを見ると、すぐに足をピョンピョン跳ねながら大喜びしました。

 「とうちゃ、とうちゃ、ぼくはこれからもずっとこの腹掛けを付けるよ! この腹掛けをすぐにオオカミのとうちゃとかあちゃに見せるぞ!」

 力狼丸は明るい笑顔を見せながら、新しい腹掛けをこれからもずっと付けると山兵衛に言いました。そして、オオカミのハヤゾウとミキエにも新しい腹掛けを見せるために、力狼丸はすぐに外へ出ました。

 「力狼丸くんにとっては、生みの親がオオカミだからなあ。オオカミがいるのはここよりも森の奥にあって距離もあるけど、力狼丸くんは駆け足で走ることができるからなあ」

 「でも、力狼丸くんはあたしたちのことも大好きと言ってくれるからね。人間とかオオカミとかの区別はしていないじゃないかな」

 「ははは、力狼丸くんはオオカミのおっぱいもいっぱい飲むからなあ」

 力狼丸の生みの親がオオカミであることは、山兵衛もおさえもよく知っています。そのため、力狼丸が新しい腹掛けをオオカミに見せるという行動についても、2人はよく理解しています。

 力狼丸にとって、育ての親である山兵衛やおさえのことも、生みの親であるハヤゾウとミキエのことも大好きなのです。


 力狼丸の駆け足は、まだ3歳児とは思えないほどの速さで走っています。それは、まるでオオカミが獲物を捕まえるために追い回すときの速さ(時速20~30km)に匹敵するものです。

 人並み外れた素早さで走ったおかげで、力狼丸はオオカミが普段暮らしている巣穴がある丘の手前までやってきました。すると、力狼丸がきたことに気づいたハヤゾウとミキエがそろって丘から地面のところまで下りてきました。

 「とうちゃ、かあちゃ、見て見て! ぼくの新しい腹掛けだよ! すごいでしょ!」

 「おおっ、この青い腹掛けは力狼丸くんにぴったりだなあ!」

 「ふふふ、強くて元気いっぱいの男の子である力狼丸くんにちょうどぴったりだね」

 力狼丸は、ハヤゾウとミキエに新しい腹掛けを見せながら自慢げに言いました。これを見たハヤゾウとミキエは、青い腹掛けが元気いっぱいの男の子である力狼丸にぴったりであると目を細めています。

 そのとき、力狼丸はミキエに何か言い出そうとしています。

 「かあちゃ! かあちゃ!」

 「力狼丸くん、どうしたの?」

 「かあちゃ、おっぱい!」

 ミキエは、どうしたのかなと力狼丸に聞いてみました。すると、力狼丸は元気いっぱいの声でミキエのおっぱいが飲みたいと言っています。

 「力狼丸くんがいつも強くて元気いっぱいなのは、わたしのおっぱいをいっぱい飲むことなんだね」

 「おっぱい! おっぱい!」

 力狼丸は、3歳になった今でも、ミキエとおさえのおっぱいのお乳を飲むのが大好きです。でも、力狼丸にとって、強くて元気いっぱいの子供に成長したのは、おっぱいのお乳をいっぱい飲んでいるおかげです。

 力狼丸は、すぐにミキエがいる手前でしゃがみ込むと、そのままミキエのお腹の下へしゃがみながら入りました。そして、目の前にあるミキエのおっぱいを飲み始めました。

 「チュパチュパチュパ、チュパチュパチュパ」

 「おおっ、力狼丸くんは相変わらずミキエのおっぱいを元気よく飲んでいるぞ。おっぱいをいっぱい飲んでいるから、力狼丸くんはいつも元気いっぱいなんだなあ」

 力狼丸は、オオカミであるミキエのおっぱいをたくさん飲み続けています。これをみているハヤゾウも、力狼丸がいつも元気いっぱいなのは、ミキエのおっぱいを飲んでいるおかげであると笑顔を見せながら感心しています。

 「かあちゃ、おっぱいをいっぱい飲んだよ!」

 「力狼丸くんは、わたしのおっぱいのお乳をいっぱい飲むのが大好きなんだね」

 「うん! だいちゅき(大好き)だよ!」

 力狼丸は、ミキエにおっぱいのお乳をいっぱい飲んだことを言うと、ミキエも自分のおっぱいのお乳を飲むのが大好きな力狼丸にやさしい笑顔で言いました。

 「とうちゃ、かあちゃ、ぼくはこれからもずっとこの青い腹掛けを付けるよ!」

 「力狼丸くんは、この腹掛けがぴったりと合う強くて元気な男の子だからなあ」

 力狼丸は、ハヤゾウとミキエの前で自分が付けている腹掛けをずっと付けることを元気な声で言いました。ハヤゾウは、力狼丸の元気な声を聞いて、強くて元気な男の子に育った力狼丸の姿に目を細めています。

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