第15話 魔女狩りの企み
「ねぇ、もっと遊びたいよ」
「しょうがないなぁ〜、じゃあ、今回だけだぞ」
甘い声でくすくすと薄笑い女に、ブルーは女の上着を脱がす。
ブルーは女の唇に口づけて、夜風が吹く中で甘い香りや熱を伝わる。
「何やってるんだい?」
二人が夢中になる寸前に、途中で扉から呼び声が聞こえる。
死ぬほど驚愕した女は失神した。一方女の体を味わう機会を失うブルーは残念そうにこめかみを抱える。
「また女を弄ぶのか、ブルー?」
「あぁ、だが誰かのせいで失敗に終わったんだけどな」
ブルーは失神した女から離れ、壊れた『玩具』を雑に扱って、自らの魔法で女を影に飲み込む。飲み込まれる女の骨や肉は破裂して、ブルーに偏った快楽を覚えさせた。
破裂した骨と肉を影で食って、一気に飲み込む感じだ。喉を鳴らすブルーは満足げに笑う。
「あはは、やっぱ女の肉は美味いな〜」
そんなブルーの言動や性格の悪さに対して、レッドは呆れて、ため息をつく。
「はああ」
「で、次の命令はな〜んだ?」
レッドがブルーの個人部屋に訪問するときは必ずや何かの特別な命令があるはずだ。レッド、いわば魔法戦隊スタームーンのお頭でもある彼は影からある手紙の一切れを渡す。
「『魔女狩り』の任務だ」
『魔女狩り』その一言で大雑把の内容がつくブルーはふんと鼻を鳴らす。
「魔女狩りは一緒にやるもんじゃなかったのかな?」
「生憎他のメンバー多忙で、手が回らないのさ。最近ではイエローは大公国で活動しているし…」
「なるほど、みんな頑張ってるね〜」
パチパチ手を拍手して、ブルーは関心を見せる。
魔女狩りの任務は名前通り、魔女の存在を突き止めて、狩人として魔女の存在を狩る。
魔女は手強い相手で、身を隠す力まである。本来であれば、全員のメンバーでやるのは当然だが、現状では他のメンバーは別の任務で多忙だ。
「で、あの魔女の居所はどこにいるのだ?」
「カワリズミ王国の南区だ。やつは王都の何処かにいる」
「でも、今回の正確率は高いのかな?」
「九十パーセントだ」
断言できるレッドの物言いに、ブルーはますます感心した。
正確率、或いは正しい情報は全員のメンバーにとって不可欠なことである。それがなければ、無駄足になりかねない。
むしろ、名誉に対して害になるしかない。
「それで、俺一人で行けということで良いかな?」
「ああ、残念ながらそういう事だ」
「いやいや、別にいいって!俺、実は気になる玩具があってさああ…遊びたくてたまらないんだ〜」
喉を鳴らして、ドキドキと快感を堪能するブルー。彼は些か妙で下劣な笑みを浮かんで、レッドに少しだけ異様や懸念を思わせる。
「なんだ、随分とやる気じゃないか?」
「いやあ〜、だってさ、王都ではたくさんの玩具があるでしょう〜。それに、第一王女、アンジェリカというお姫ちゃんを食ってみたくてさ〜」
「なるほど、また女か」
「ああ、そうだあよ〜」
ブルーは両腕で興奮し、自分の汗の悪臭を嗅いで堪能する。芝居ではなく、まさにブルーは偏った性格の持ち主。自分の趣味にも程があるというのに、レッドは寛大すぎて、双眸を瞑って、なかったことにする。後々、『あのお方』に報告する際に面倒がないように。
「やりすぎるなよ」
「やりすぎるよ。お姫ちゃんを俺の玩具にするまでに」
「目的はあくまで魔女狩りだ。忘れるな」
「いや〜、知ってる?実はアンジェリカはあのお方が死ぬほど殺したいアレシアのおばさまなんだよ〜!」
「ん?」
と数秒間、レッドは沈黙した。
レッドは脳内にコピーされている書の内容が一気に浮かんで、脳内の記憶と一致した部分がある。
瞬時、ことを繋ぎ合わせたレッドは唇の両端をあげて、笑い始めた。
「あははは!!良いぞ!!なるほど。そういうことか。確かにお前の言った通りだ、書の内容にもあったな。ヨシ、派手にやっていけ!犯しまくっていいぞ!そうすれば我々の目的も早く達成できるし。あのお方も喜ぶであろう!!」
最後に、影の魔法で姿を消す前に、ブルーは笑いながら
「じゃ、オールオッケーだな」と。
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