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異世界では王女、元の世界では普通に死んだ男  作者: 仲河樹
第二章 魔女が隠していること

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第10.5話 結婚のお話し

「それで、内政官の話の他に、何か話があるんじゃないですか?」と私は呼び出された他の用事で思い出した。


先程リムはだいたい二つあるくらいと言った気がしたのだが、

父は自分があげた話題に対して苦笑する。


「あ、それね。パパ、そろそろ孫が欲しいと思ったんだけど、アンジェリカの嫁ぎものを決めたいと思ったところだ」

「……はっ?」


嫁ぎもの、いわば結婚しろという話か!?驚愕した私は表情を隠せず、そのまま声を漏れてしまった。

「父上、勘弁して下さい。私はまだ学生ですよ?まだ十七歳ですよ?まだ結婚の年頃ではないかと…」

「まぁ、パパもそれもきちんと検討したぞ」

「…で、誰に婿入りしたいのですか?」


婿、か。確かに今は女の身ではあるけれど、求婚は流石にまだ早いと思うな。別に恋愛に興味は持たないというわけではない。


ただ、一方的に申し出てるのは些か心残りはある。


「でも、まぁ、パパは良いかと思うよ。君は確かにまだ若すぎるし、結婚は後回しできる」

「え?」

「聞こえなかったのかい?結婚は後回しできると」


その一言で私は安堵なため息を吐く。まだ決定されなくて、良かったと思う。

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