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受付嬢エルからみたリョウの印象

 私はギルドの受付嬢、それ以上でも以下でもない。

 

 だが、世間一般に言う人気者という奴らしい。

  

 自覚はないのだけれど。


 今日もただ、淡々と愛想笑いを浮かべて事務処理をこなすのだ。


 かつて、一流のパーティにいた冒険者のリョウさん。

 

 その恰好や立ち振る舞いから、城から抜け出してきたどこかの貴族かと思った。


 だが貴金属もつけておらず、体形も細くて、という印象を受けるだけで特別たくましくも、ましてや肉塊のような醜い体形でもない。


 スキルや、加護もなく、ただの下っ端冒険者だ。


 私は職務上、なるべく驚かさないように注意を払って、声をかけると彼は仕事がほしい旨を伝えた。


 正直意外だった。


 本来ここは、命を懸けて冒険者が魔物を狩る仕事を紹介する場所なのに。

 

 雑用ばっかりやっていて世間知らずなのだろう。


 だが、とても礼儀正しい。


 若干ひげが生えていることから年齢は20代前半の人間、身長は180cmと冒険者としては一般的だが、人間族にしてはかなり高い。


 私は、真っ先に仕事の話をする勤勉な若者に対してできる限り丁重に接することにした。


 それが厄介事に巻き込まれない、賢い判断だ。



「冒険者になっても冒険はしないでくださいね」と私は彼に言った。


 この人がのちにあんな傑物になるなんて私はこの時知る由もなかったがそれはまた別の話。

 

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