冒険者との共闘
腕を前に構えた。「岩!こい!」手に巻いた包帯の下から微かに光が漏れる。
何故か、実験した時より引き寄せる強さがない。がそれでも岩は狙いを外し、空に消えていった。
少女たちの前まで走り、剣を抜く。ひとまず、危機は乗り切った。
「大丈夫か?」「は、はい!」少女は元気に返事をする。
「君は?」敵の攻撃を盾で受けながら金髪の男が聞く
「君は今、目の前のやつに集中してくれ!」金髪の方は1人で足止めできる。ならば…
「そこの斧持った大男!」 「な、なんだ!誰だ!お、お前!」大男は動揺しているようだ。
「俺が奴の体勢を崩す!その隙を狙って、コアを潰せ!」
「はあぁ!潰せと言われても位置がわかんね!それに…」
大男は敵の方を向き続けながら返事をしてくる。
「リビッド!そいつに任せよう!頼んだよ!」「ふん!仕方ねー。わかったよ!」
大男の横まで駆け寄り、剣を構える。「コアの位置は…頭だ!頭を破壊しろ!」
自分でも不思議だった。勘とゆうには確信があった。
「なんで…まぁいい、頭だな。力を込められりゃ、潰せる!」2人同時に走る。
「いくぜ〜!オラよ!」大男はゴーレムに切り掛かる。が止められる。片腕とはいえ、硬いのは厄介。
だが「ふっ!」「なっ!おい」大男を足場にゴーレムの頭上を飛び越え、背後に回る。
剣で傷をつける程度が限界ならばと「っ!」剣の鞘で足を殴る。
魔力は肉体の強化の他に武器にも強化ができる。だが、容量を超える魔力を流せば、物は壊れてしまう。
ガシャンと音をたて、鞘は壊れる。がそれと同時にゴーレムの足も割れ、体勢を崩す。
「今だ!」「は〜〜!おらよ!!」大男は振り上げた攻撃をゴーレムに打ち下ろす。
頭は粉々になり石の破片と同時に、紫色の破片も飛ぶ。ゴーレムの一体を倒した。
かなりの大物であったであろうが、終わりではない。すぐに息を入れ替え、
大男と共に、もう一体に走る。「脇腹!左!」「ああ!」「おう!」
「ふん!」金髪は盾で、パンチを受け、攻撃を逸らす。ゴーレムは少し体勢を崩す。
「おーらっよ!」大男は、体重がかかった方の足を斧で殴る。更に体勢を崩し、転倒する。
「ふー…っ!」俺は意識を剣に集中し、魔力を込める。
昔の頃に父は剣の手本と言って、岩を切ったのを見たことがあった。
先ほどは、鞘に魔力を込め過ぎたが、次は壊さぬように意識をした。
ガン!っと音をたて、剣は止まる。だが、ヒビが入る。
「はあぁ!せい!」金髪の男は力強く踏み込み、ヒビを狙って盾を叩きつけた。
岩が崩れ、コアが露出し、地に落ちる。金髪の男はすぐコアを拾い上げた。
ゴーレムに2体を討伐したのだった。
読んでいただきありがとうございました。




