冒険者との遭遇
更に2週間が過ぎ、森を抜けて、山に登り2時間が過ぎたぐらいの時だった。
上の方から、激しい音がした。キーンと鉄が弾かれる鋭い音がした。
気配を潜め、岩陰に移動して様子を伺う。
「クソっ!おいレヌ!リンは大丈夫か!」
「無事!だけど頭に攻撃が当たったみたい…」
「レーンは!」
「僕は大丈夫!だけど少しまずいね!」
「だろーな!ゴーレムに囲まれて、仲間の1人は立てねー!」
冒険者だ。ゴーレムに2体に囲まれているようだ。
頭から血を流し倒れる黒髪の女とそれを抱える白い装いの金髪の少女
ゴーレムの相手をしているのは、でかい斧を持った大男と長剣と盾を持った金髪の男
「リンが最初にやられるとは、剣と斧じゃゴーレムを倒すのは難しいね。」
「クソクソ!リンの魔術がありゃ、こんな奴ら!レヌ!リンを治せ!」
「やってます!でも、もうしばらくは…」「くっ!うう…」
「リンが立てるまで、耐えよう!リビッド!」
「それしかねーか…ああやってやんぞ!」
かなりの窮地のようだ。『…だが俺には関係ない』迂回できる場所を探そう。
『アルにいはとってもやさしいからつよいよ!』
あの時のことを思い出す。手の甲の”紋章”を見る。
今は両手を包帯で巻き、隠している。バレぬ様にと。
だが、今この"力"であの時の様に助けられるかもしれない。
(しかし、バレたら…)様々な考えがよぎる。
すると、大男が相手をしているゴーレムは、少し距離をとり、腕を上げた。
次の瞬間には、少女たちに向けてゴーレムは自身の腕を飛ばしていた。
「なに!レヌ!リン避けろ!」大男は自身の防御に意識していたのか腕を落とせない
「な!」金髪の方は距離があり、防げない。
「っ!」白い装いの少女は目を瞑り、祈ることしかできないようだ。
「ちっ!あぁもう!」岩陰から飛び出した。
考えが整理できていたわけではなかった。ただ、助けられるのなら助けたい。そう思っていた。
読んで頂きありがとうございました。ここからはマイペースな更新となると思います。




