契約を成して
少し開けた場所で焚き火を挟み、向き合う様に座る
「本当にありがとう。」
「別に構わない」
サニルと名乗った金髪のエルフは本心からの感謝をしているようだ
だが、二人の護衛と思わしきエルフは警戒を解いていないようだ
「失礼忘れていた、二人は私の護衛だ。女性の方はハイナ、男の方はハイネだ」
「サニル様…」
「しかし強欲よ。一つ頼みがあるのだが、良いだろうか」
「…聞くだけ聞こう」
サニルは少し考え込み、話し始めた
「少しだけの間、私達と行動を共にしてくれないか?」
「…は?」
「私達は今、探している者がいるのだが先ほどのように何者かに襲われるかもしれない
私は紋章を持っているが、この二人を守れるほど強くはない。
だが君が同行してくれれば心強いというものだ。どうかな強欲くん?」
「王子様のお守りをしろってことか…あんたらが目指している場所は?」
「ヨルデ山の亜人集落だ。そこに探している者がいる。」
こいつらも同じ場所を目指しているのならば、受けてもいいか
「話はわかった…その仕事、引き受けてもいい。」
「ありがとう!詳しいことは歩きながらしようか」
焚き火を消し、全員で歩き始める
「そういえば強欲…」
「アルって呼んでくれ」
「ああ、そういえば名乗ってくれていたね。すまないアル君」
前にいるサニルは後ろも見ずに話す
「君はなぜここに来たんだい?」
「俺もヨルデ山を目指している。理由は…そこに俺の標的がいるからだ」
「標的か、一体誰を…」
「大罪達だ。」
「ふ〜ん…君は他の大罪とは敵対しているのかな」
「そう思ってもらって構わない」
前を進み続けるサニル
「そういうあんたらはどうゆう…」
「私の妹…ミカエリアだ」
サニルの背中越しに少し元気がなくなるのがわかる
「あんたの妹が…集落にいると」
「家出をして1年半会っていなくてね。心配なんだ」
「そうだな、あんたの気持ちはすごくわかるよ」
顔だげをこちらに向けるサニル
「君にも妹がいるのか?」
「ああ、ファルって名前のとっても可愛くて良い子だ。」
「…もしかして長いことあっていないのかな?」
こいつ鋭いな
「2年は会ってないな。今も帰る気無い」
「家族を守るためかい?」
「そうだ…といってもあんた達は信じないだろうが」
「信じるさ。少し話してわかった。君と私は似ている」
「それは…光栄だな」
しばらくして荒地で共に魔物を討伐し、休憩していた
「それにしてもすごいですね。強欲の力は…」
「そうか?別にどうも無いだろう」
護衛のハイナはご飯を食べながら話す
「今の君からは魔力を全く感じない。一体どうゆう…」
「全く紋章の力は面白いよね」
俺の力を考察するハイネとサニル
「それにしても普段は紋章を隠しているんだね。」
「…隠しているつもりは無い。今はただ騒ぎを起こしたく無いだけだ」
「本当に君は優しいね」
少し話していると何かの気配を感じる
「サニル…誰か来たみたいだ」
「ああ、また客人かな?」
「賊なら私たちが…」
「…いや君達は私と来い。頼めるかなアル君」
「しんがりってところか?」
「話す暇はないが信用してくれ」
サリルは何か策があるようだ
「はぁわかった。契約だからな…」
「頼んだよ。アル君」
読んでいただきありがとうございました




