表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強欲たる旅路  作者: にコ1
三章 強欲と愛を求めし者
PR
35/40

出会いと手助け

レーン達と別れ、森を進んでいた。

大罪の出現と死をきっかけに国は動いているはず検問も強化されているだろう。

普通の道は使えない小さな村を転々とし、北にあるサルアモ地方のヨルデ山を目指していた


俺は自分の愛したもの達が苦しむ事は許せない

家族に…仲間達に…全員に幸せに生きてほしい

だが、大罪は存在自体が脅威だ。生きているだけで誰がいつ巻き込まれるかわからない


みんなが巻き込まれないため俺にできること。

それはたった一つ自身以外の大罪を滅ぼすこと。

それだけだろう。目的があるのならば、後はこなすだけだ


俺の力は自身が探しているものを感じ取れる気がする

微かに引っ張られる感覚がある。きっとそこに大罪がいるはずだ


北にあるヨルデ山は約200年前に暴食が現れ、荒れ果てた土地だ

今はドワーフや獣人、エルフなどの亜人達がすむ場所となっている


サルアモ地方の境界の森を進んでいたとき遠くから大勢の気配を感じた

この森には希少な魔物も薬草もないはずだが…


「おいおい!この人数でまだ抵抗しようとしてんのか?」

「悪いが君たちの相手をしている暇はない!」

盗賊とそれに囲まれているのは…エルフだ


「サニル様!ここは私たちを囮に…」

「だめだ!まだ君たちには…」

「さっさと諦めて身ぐるみ全部置いていきな」


囲んでいる盗賊の先頭には肩に紋章が刻まれている男が三人見える

エルフは普通の人間と比べ、魔力量が多いため普段ならばエルフが有利だが

紋章を持った人間はエルフより少し強いとリンが言っていたっけ


紋章を持つ男が三人と30人ほどに囲まれる三人のエルフ

よく見るとエルフの一人も紋章を持っているようだ

戦力の差は少しエルフが不利だが…


きっとファルがいたら助けて上げてほしいと言うだろうな

少し家族の顔を思い出した後、俺は走り出していた

木々を足場にし包囲を上から突破する

「吹っ飛べ!」


力を使って剣を敵に向け飛ばす。紋章を持った男の一人に命中する

「ぐわ…」「おい!一体誰…」


地面に着地してすぐ力をもう一度使う

「こっちに来い!」

「なんだ!体が引っ張られ…」


引き寄せられたもう一人の紋章を持った男を掴み、地面に叩きつける

「狼の紋章…ガキ、一体何者だ…」

「別に俺が誰かなんて関係ないだろう。ただ一つだけ言っておくけど、立ち去ることをお勧めする」


「くそ…お前ら!引くぞ!」

残っていた紋章を持っていた男は倒れている仲間の方を見た後、残った仲間達に撤退を指示する


あれだけいた大勢はすっかりいなくなっていた

エルフ達の方を向くと紋章を持った者を守るように二人が構えている

「…悪い。邪魔したな」

俺がいると安心でいないと考え、離れようとすると


「待て!その腕の甲にある紋章…大罪か!」

魔法の詠唱を始めるエルフの女


「待ちなさい!」

守られている金髪のエルフが声を荒げる


「しかし!」

「しかしも何も彼は私達を助けてくれた恩人だ!今すぐ武器を下ろしなさい!」

護衛であろう二人は武器を下げた


彼は握手をするために手を差し出してきた

「部下達が失礼したね。私はサニル・フルメリア。エルフの国の王子だ」

「…俺はアルだ。すまないが名前だけで勘弁してくれ」

「貴様…」


サニルが睨みつけると部下は静かになった

「本当に助かったよ。どうだろうか少し話せないかい?」

何だろうか…優しい表情だが、圧を感じる


「俺は大丈夫だけど、あんたは良いのか?俺は…」

「構わないさ。さぁ少し座れる場所に移動しようか」

読んでいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ