番外編:報告
資料の整理をしていると扉が叩かれる
「ジェカン様、レドラ様がご帰還なされました。お呼びいたしますか?」
「ああ、即呼びたまえ」
少し時間が経ち、部屋に一人の男が入ってくる
「はぁ賢者の爺さん…少しは休憩の時間をくれ。調査から帰ってきたばかりなんだ」
「それで、調査の結果は?」
男は不服がある顔になるがすぐに表情が戻り、机にもたれかかる
「ルベル国からの情報は事実だったみたいだ。怠惰の遺体も確認したよ」
「ほう…怠惰は討伐されたのか。しかし一体誰が…」
「怠惰を討伐したのは一般の冒険者のようだけど確かに一般の冒険者にしては強い方だけど、
彼らだけで倒せるとは思えない。それで彼らが戦った場所を見せてもらったけど、
面白いことにとある場所だけ草や木が枯れているところがあったよ。」
「…強欲がいたというのか」
前回の強欲の痕跡とは場所が離れている。
自身の拠点を持たず放浪でもしているのだろうか
「なぁ時の賢者さんはどう思う?」
「…それはどうゆう意味だ」
「大罪二人もいて仲間が一人もかけることなく、五体満足で帰れると思うか?」
「強欲は他の大罪とは敵対しているというのか?」
レドラはニヤッと微笑み、机に手をつく
「爺さんの”目”でわかるんじゃないか?」
「はぁ予言はそんな便利なものじゃ…やってみるか」
目を閉じ、瞑想する
瞼の裏の暗闇は少しずつ白くなる
『時の紋章』
私の目に刻まれた紋章だ
紋章のほとんどは属性が多いが、私には特異的な紋章が刻まれている
目を閉じ、集中すれば…私には未来がわかる
見えるわけでも、知れるわけでもなく感覚で理解できる
「どうだ爺さん?」
向かいの椅子に座りこちらを覗き込むレドラ
「………面白い。『黒の中の白を探せ』」
「それは強欲は仲間になれるってことかな」
「わからん。だが、調べる価値はあるだろう」
「ははは!今から楽しみだよ。一体強欲はどんな運命を辿るのだろうね」
「私には個人の運命はわからん。ご苦労…部屋に戻ってくれ」
「じゃあな爺さん。もう寝ろよ」
「もう少し仕事を片付けたらそうさせてもらおう」
レドラは上機嫌に部屋から出ていった。
本当に強欲は他の大罪と敵対しているのならば、やつは一体何を望んでいるのだろうか
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