205 「汝、星のごとく」
こんにちは。
今回はこちらの本のご紹介。
言わずと知れた2023年の第20回本屋大賞受賞作品であり、まさに今、横浜流星さんと広瀬すずさん主演の映画が上映されている作品ですね。
〇「汝、星のごとく」
凪良ゆう・著 / 講談社(2022)
実はこの前に本屋大賞を受賞された「流浪の月」がどうもわたくし、肌に合わなくてですね……。「凪良ゆう先生作品かあ……うーん」となってなかなか手が伸びず、今頃の読了となりました。
とはいえ、どちらの学校図書館でもコンスタントに借りていかれている人気作。しかも前述のとおりで横浜流星さん主演の映画化もされ、「これは読まねば」と思った次第です、すみません。ちなみに、映画はまだ観ておりません。
そして。
結論から言いますと、読み始めて止まらなくなりました。もっと早く読むべきでした、すみません!
横浜流星さんはこの小説を読んで「この物語を生きたい」と強烈に思われ、ご自身が作者である凪良ゆう先生に熱烈な映画化への思いを伝えたのだそうで。
わかる気がする……。
でも「国宝」でも「べらぼう」でも彼の演じる人物はああいう顛末だったわけで、こちら作品もまさか……と思ったらそのまさかである! 映画館にはでかいタオルが必須になりそうです、つらい……。
では簡単にストーリーのご紹介を。
空と海の美しい、瀬戸内海のとある島。それぞれに困った親(特に母親ですね)のことで苦労をしている高校生・櫂と暁海はひょんなことから話をするようになり、次第に距離が近づいていきます。二人ともそれぞれに人には言いにくい孤独を抱えている少年少女。
櫂は作画の尚人とともに、原作者として漫画の連載ができるようになろうと奮闘中。その夢を叶えるため、東京に出ることを決意。息苦しい人間関係の島の生活に疲れている暁海は、彼と一緒に東京に行くことを考えていたのでしたが……。
様々な人間関係、きれいごとだけでは決して進まない人生、大人の勝手な事情に振り回される若い人たちの苦悩。
かれらの人生は数奇な出会いや別れ、時には非常につらい事件を挟みながらも長い長い時を経て紡がれていきます。
たった一冊の小説を読んだとは思えないほど、物語中での年月が過ぎ去るので、もう読み応えが凄いです。さすがです。
ええと、「きれいごとでは済まない」というのは性的な側面も含みますので、「是非とも学校図書館に」とまではわたくしお勧めはしないのですが、読みたい人は多いのではないでしょうか。
それでは、今回はこのあたりで。





