201 「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」
こんにちは。
今回はたまたまですが続けての更新となります。
とはいえ、こちらで更新するかどうかは少し迷いました。なにしろ、映画のお話だからです。とはいえ、原作本があるのでやっぱりこちらで……と考えなおした次第です。
ということで、今回は映画と本の両方の情報を。
〇映画「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」(原題または英題:Mr.Nelson, did yoy kill pepple?)
2026年製作
監督・脚本・撮影・編集:塚本晋也
原作:アレン・ネルソン
出演:ロドニー・ヒックス / ジェフリー・ラッシュ / マーク・マーフィー / リリー・フランキー / タチアナ・アリ
〇書籍「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?:ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」」
アレン・ネルソン・著 / 講談社(2010)
映画は第83回ベネチア国際映画祭に出品されており、多くの反響を得ているとのニュースが。
今回私も近隣の映画館へ足を運びましたが、祝日とはいえ普段そこまで混んでいる印象のない映画館が非常に混んでおり、本作品はほぼ満席の状態となっていました。話題の凄さが伺えます。
実はこれまで勤めてきた学校図書館すべてにこの原作本が置かれておりましたが、今回あらたに異動した学校には残念ながら蔵書がなく、購入を検討しております。ただ調べてみたところ、現在どこも在庫がなく、今年10月にまた再販を予定しているとのこと。
さて、ここからはお話の内容を少しだけ。
もうタイトルでもお分かりかと思いますが、こちらは実在した人物であるアメリカ人のアレン・ネルソンさんの手記。
ベトナムでの厳しく残酷な戦争体験によって深刻なPTSDを発症し、長年それに苦しんで、やがて息子の通う学校で自分の戦争体験を語ることを始め、そこから多くの場所、特に日本でも戦争体験を語る講演会を1200回以上も行ったという方です。
貫かれているのはやはり、「戦争はやってはいけない」に尽きると思います。
映画でも、戦場で、兵士たちがいかに相手のことを人間と思わないように訓練され、慣れさせられてゆくのかが克明に生々しく描かれていました。それでいて、そうして手を汚させられるのは本国でも立場の低い黒人の人たち(ネルソンさんはまさにそう)や貧困家庭の人たちだという恐るべき皮肉な現実。
学校図書館には是非あって欲しい本だなと思います。映画も素晴らしかったので、お時間があるかたは是非どうぞ。
それでは、今回はこのあたりで。





