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196 「息子のボーイフレンド」

 


 こんにちは。

 今回はこちらの本のご紹介を。


 〇「息子のボーイフレンド」

 昭義理香子・著 / 双葉社(2025)(単行本は2021年初版)


 こちらもまた、比較的最近出版された本ですね。

 タイトルで「おっ」と思われる方も多いと思いますが、そうです、こちらは男性同士の同性愛について扱った物語。


 高校二年生の息子・聖将(きよまさ)から、ある日「自分はゲイで、男性の恋人がいる」とカミングアウトされた母親・莉緒。

 そもそも昔、学生のころに友人の優美とともにBLの同人誌創作にハマっていた莉緒は、「自分はそちら方面に理解がある」と豪語していた過去があり……。

 でも、実際に自分の息子がゲイということになった途端、彼女の頭は大混乱に陥ります。

 今でも深い交流がある優美に泣きつき、相談に乗ってもらい……。

 でも、遂に心を決めて息子のお相手であるボーイフレンド・雄哉を家に呼んでみると、それはとんでもなくイケメンで非の打ちどころのない青年だった!


 冒頭はこの莉緒視点で始まるわけですが、物語は息子の聖将や友人の優美、夫の稲男、そしてボーイフレンド雄哉の視点でそれぞれに展開されていきます。

 それぞれの人の目を通して、他の立場にいるマイノリティの姿もあちらこちらでさらっと表現されています。


 全体に非常に読みやすい文体で、LGBTQの人たちが置かれているリアルな状況を垣間見せつつ、「BLホームコメディ」と銘打つだけあって、全体に明るい雰囲気であり気軽に読んでいける作品。

 短いので、読書がやや苦手な中学生でも手に取りやすそうです。

 それでいて、マイノリティと呼ばれる人たちのことを考えるきっかけにもなるのではないかと思われます。


 とはいえ、お付き合いをしている二人の性的な場面がないわけではないので(それでも十分全年齢向けですが)そこは判断が必要ではあるかと。

 それでは、今回はこのあたりで。


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