171 「本でした」
こんにちは。
今回は本のご紹介。
今年から新たに別の学校の図書館に入ったわたくしですが、これまでと本棚のラインナップがかなり違っていて新鮮な気持ちです。
少し前にもご紹介した通りで、ちょっと9類が多すぎることについては頭が痛いのですが、その一方で、これまではよく知らなかった本も色々と入っておりまして興味深いです。
ということで、今回ご紹介する本はこちら。
〇「本でした」
又吉直樹・ヨシタケシンスケ・著 / ポプラ社(2025)
初版年をご覧いただけばお分かりのとおり、まだ新しい本ですね。
ヨシタケシンスケさんの本は、「りんごかもしれない」や「もうぬげない」等に代表されるちょっと不条理だったりくすっと笑えたりする絵本のイメージが強いのですが、今回は基本的に小説です。それも、短編集。
そしてさらにただの短編集ではなくて、又吉さんとヨシタケさんがお互いにお題を考えて互いに出し合い、それに応える形で小説を書いた……という形式のもの。
ヨシタケシンスケさんによるイラストがふんだんに入っていることや、お題のページが手書き文字になっていることなど、あちこちに工夫がいっぱいです。
お話は、とある村に本を復元する仕事をする二人組の男(挿絵で如実にわかる通り、ヨシタケシンスケさんと又吉さん)がやってくるところから始まります。
二人は、ばらばらになった本や破れた本だけでなく、本のほんの切れ端ぐらいしか残っていない場合でも、その本をもと通りに復元してくれるというのです。
村人から持ち寄られたお題はさまざま。
たとえば、タイトルが「かわいそうなゴリラ」という本。
またあるいは、最後の一文が「以上の理由から僕は恐竜です。」だという本。
それぞれの「お題」について、くすっと笑えたり、「なるほどそう来たか!」と唸ったりするような短編小説が書かれているのです。
もうこれだけで「面白そう!」ってなりますよね。
短編集ですし、挿絵も可愛らしいので中学生には大変お勧めではないかなと思います。
巻末のほうには、「お話を書ききれなかったお題」もたくさん載せられていて、読者はこれをヒントに自分で短編小説を書いてみるなんてこともできそうです。
少し余裕があるときに、授業で先生がお使いになれるかもしれませんよね。
ということで、図書館に入れてみるのも一興かな……と思い、ご紹介した次第です。
ではでは、今回はこのあたりで。





