表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恐らく奇妙な物語 短編集  作者: 理寿人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/10

氷河期世代バトルロワイヤル

 灰原修司、四十七歳。独身。年収三百二十万。築三十年のワンルーム住まい。冷蔵庫には半額シールの豆腐と、麦茶と、期限の近い納豆が入っている。


 その日、彼は物流倉庫の休憩室で、コロッケパンを食べていた。


 スマホの画面には、家賃の引き落とし通知。

 メール欄には、見覚えのない差出人。


【内閣特別調整室よりご案内】

 あなたは厳正なる選考の結果、「氷河期世代代表」に選出されました。


「……なんの詐欺だよ」


 呟いた直後、休憩室のドアが開いた。

 黒服が二人。映画みたいに無駄のない動きだった。


「灰原修司さんですね」

「違いますって言ったら?」

「顔認証が済んでおります」

「じゃあ聞くなよ」


 黒服は一枚の紙を差し出した。


【国家世代最適化競技会 出場要請】

 会場:国会議事堂地下特設闘技場

 内容:世代間バトルロワイヤル

 備考:勝者の世代には重点的な国家支援が実施されます。


 修司は紙を見た。

 黒服を見た。

 もう一度紙を見た。


「国が、世代同士を殺し合わせるの?」

「比喩的には」

「じゃあ物理的には?」

「それなりに」

「やっぱ最悪じゃねえか」


 その夜、修司は強制連行された。

 拒否権はなかった。国の本気は、だいたいろくでもない方向にだけ異様に速い。


     ◇


 国会議事堂の地下五階。


 そこには、本当に闘技場があった。


 大理石の通路を抜けた先に、円形の巨大空間。観客席には国会議員、官僚、有識者、なぜかワイドショーのコメンテーターまで座っている。中央のリングは黒曜石みたいに光り、周囲には巨大モニターが並んでいた。


 上から垂れ幕が下がっている。


【世代の未来は、勝ち取るものだ。】


「コピー考えたやつ、最低限の羞恥心もねえな……」


 修司が呆れていると、司会らしき男がスポットライトの下へ現れた。

 白髪をオールバックにした内閣特命担当大臣、犬飼だった。笑顔がいちいちぬめっている。


「諸君! 本日は日本社会の長年の課題――世代間負担の最適化に、ついに決着をつける!」

「決着のつけ方が野蛮すぎるだろ」

「静粛に、氷河期代表」


 もう呼び方が雑だった。


 リングの反対側から、他の四人が入場してくる。


 まず一人目。

 団塊の世代代表、岩田重蔵。七十四歳。

 ねじり鉢巻き、分厚い前腕、異様に張った腹。近所の自治会と元労組と謎の圧が全部合体したような男だ。歩くだけで床が鳴る。


「若いもんは気合いが足りん!」


 まだ誰も何も言っていないのに、いきなり怒鳴った。


 二人目。

 バブル世代代表、財前麗華。五十八歳。

 肩パッド入りの真紅のスーツ、金のネックレス、サングラス。香水の匂いだけでローンが組めそうだった。


「地下って嫌いなのよね。景気のいい話は、もっと上でやるものでしょ?」


 三人目。

 ゆとり世代代表、真中優。三十二歳。

 パーカー姿にスニーカー、片手に水筒。会社員なのか講師なのかよくわからないが、やたら姿勢がいい。


「えーと、これ、戦わなくても対話とかでどうにかなりません?」

「なりません!」

「即答なんだ……」


 四人目。

 Z世代代表、九重レイ。二十一歳。

 ショートカット、耳にピアス、指にはリング型端末。入場しながらもう自撮りしている。


「ヤバ。国会の地下、想像以上に映える」

「映える要素どこだよ」


 そして最後が修司、氷河期世代代表。

 黒の安物パーカー、くたびれたジーンズ、すり減ったスニーカー。手ぶらだと思っていたら、黒服に没収し忘れられたコンビニ袋を持っていた。中には歯ブラシ、充電器、胃薬、そして半額のおにぎり。


 犬飼大臣が腕を広げる。


「選考基準を発表しよう!

 団塊代表は“地域で最も声量と圧のある者”!

 バブル代表は“いまだに栄光を現在進行形で語れる者”!

 ゆとり代表は“角を立てずに本質を刺せる者”!

 Z代表は“炎上しても数字を伸ばせる者”!

 そして氷河期代表は――」


 犬飼がわざと間を取った。


「履歴書・職務経歴書の通算送付数が最も多い者だ!」


 観客席から、拍手が起きた。


 修司は、心の底から思った。


 帰りたい。


「ルールは単純! 最後まで立っていた一人の世代に、国家予算を重点投入する!

 雇用支援! 住宅支援! 年金調整! 教育・子育て・医療・介護――勝者が総取りだ!」


 その瞬間、全員の空気が変わった。


 修司だけ、ちょっと遅れて気づく。


「……子育て?」

「はい」

「俺、子どもいないんだけど」

「世代全体への支援ですので」

「結婚してないんだけど」

「存じております」

「住宅支援って持ち家前提のやつじゃねえだろうな」

「詳細は勝利後に」

「急に嫌な予感がしてきた」


 ゴングが鳴った。


     ◇


 最初に動いたのは岩田重蔵だった。


「うおおおおおおおお!」


 叫びと同時に、彼の背後に昭和の夕焼けみたいなオーラが燃え上がる。

 闘気ではない。もっと社会的に厄介な何かだ。


「これぞ団塊奥義! 終身雇用・鉄拳制裁ライフタイム・インパクト!」


 突っ込んできた拳を、真中優がひらりと避けた。


「いや、怖っ」

「避けるなァ! 若者は正面から受けろ!」

「その価値観ごと避けたいんですよ!」


 真中の足元に、薄い青い円が広がる。


「ゆとり式防御術――まあまあ結界」


 岩田の怒声が、ぴたりと一歩手前で鈍る。

 やる気を削ぐ、恐ろしく平和的な技だった。


「落ち着きません?」

「落ち着けるかァ!」


 その横から財前麗華が高笑いした。


「古いのよ。時代は勢いとハッタリ!

 バブル秘奥義――接待銀座シャンパン・レイン!」


 空から無数のシャンパングラスが降った。

 光の雨だ。豪華だ。無駄に豪華だ。床一面がきらきらし始める。


「うわ、滑る!」

「転ぶわよ、庶民!」


 真中が滑って尻もちをつき、岩田が足をもつれさせる。修司もつい一歩下がったが、そこでふと止まった。


「……あれ?」


 財前の技がまるで効かない。

 修司の人生には、シャンパンに気圧される経験値がなかったのだ。


「なんで平然としてるのよ!」

「いや、俺、こういう場所に来たことないから基準がない」

「悲しい耐性で無効化しないで!」


 そこへ九重レイが指を鳴らす。


「古いって。全部」

 

 リング上空に小型ドローンが飛び上がり、巨大モニターに四人の顔が映る。

 その横に、次々と数字が表示された。


【団塊:説教率 91%】

【バブル:自慢率 88%】

【ゆとり:温度差ストレス 67%】

【氷河期:可視化困難】


「なんだ最後」

「データ不足。ていうか、存在感が薄すぎて解析しづらいんだよね」


 レイは笑った。

 悪気のない、今どきの速い笑い方だった。だから少しだけ、刺さる。


「Z式戦術――切り抜き断罪ショート・ジャッジ


 モニターに、各世代の恥ずかしい象徴が連続再生される。

 長時間説教、無意味な飲み会、空気の読めない叱責、根拠のない精神論。

 岩田がうめき、財前が顔をしかめ、真中は「あー……ある……」と本気で気まずそうに目を逸らした。


 修司の番で、画面が一瞬止まる。


【再生ファイルが見つかりません】


「は?」

「人生のハイライト、薄くない?」

「おい」


 笑いが起きる。

 観客席まで笑った。


 修司は、そこで初めて、少しだけ歯を食いしばった。


     ◇


 乱戦が始まった。


 岩田が拳で押し潰し、財前が札束型の衝撃波を放ち、真中が流していなし、レイが弱点を解析して刺す。誰も彼も、自分の世代の悪いところと、妙に強いところを、そのまま武器に変えていた。


 修司だけが、地味だった。


 避ける。

 耐える。

 立つ。

 また殴られる。

 それでも立つ。


「なんであいつ、倒れないんだ」

 誰かが言った。


 修司は、自分でもわからなかった。


 ただ、慣れていた。


 応募して、落ちる。

 面接して、落ちる。

 やっと入って、切られる。

 景気が悪い、時代が悪い、自己責任、努力不足。

 そう言われるたびに、むかついた。

 むかついたが、どうにもならなかった。

 どうにもならないまま、次の日も起きた。


 人生のだいたいが、そういう感じだった。


 岩田の拳が飛んできた。

 修司はまともに食らって吹っ飛ぶ。


「甘いんだよ、氷河期ィ! 根性が足りん!」

「足りてたら、もう少しなんとかなってたかもな……!」


 修司が立ち上がる。

 口の端を切っていた。血の味がした。


 財前が笑う。

「あなたたちの世代って、ほんと損よねえ。景気も悪いし、顔つきまで暗いし」

「言い方が最悪なんだよ」

「でも事実じゃない?」

「最悪なんだよ!」


 真中が割って入る。

「いや、ちょっと、みんな一回休みません? これ、国の思うつぼでしょ」

「正論だな」

「ね。だから協力して――」

「協力? ぬるいこと言ってんじゃねえ!」


 岩田の肘が真中に入り、真中が転がった。

「痛っ! この人、コンプラって概念がない!」


 レイが肩をすくめる。


「まあでも、わかる。結局さ、自分の世代の取り分って話でしょ?

 だったら、他人の顔色見てる場合じゃないし」


 その言葉に、観客席がどよめく。


 犬飼大臣が嬉しそうにうなずいた。


「実に良い! 若き競争心!」


 修司はそれを見て、急に、腹の底から冷えた。


 ああ、こいつら。

 ほんとに、これを見たかったのか。


 世代同士が、勝手に憎み合って、勝手に削り合って、勝者にだけ飴をやる。

 そうすれば、制度を設計した側は、誰にも殴られずに済む。


「……ふざけんな」


 小さく言ったつもりだったが、レイが聞き取った。


「なに?」

「ふざけんなっつってんだよ」


 修司の足元から、白い霜のようなものが広がり始める。


 冷気ではない。

 もっと鈍くて、長いものだ。

 積もりに積もった、行き場のない年月そのものだった。


「氷河期固有能力――」

 犬飼が興奮した声を上げる。

「ついに覚醒か!」


 修司は拳を握った。

 その拳に、紙片のようなものが無数にまとわりつく。

 履歴書だ。

 不採用通知だ。

 お祈りメールだ。


「覚醒ってほど立派じゃねえよ」


 視線を上げる。


「ただ、積もってんだよ。ずっと」


 技名が、口をついて出た。


「見送られ続けた者のロスト・ジェネレーション


 踏み込んだ一撃で、まず財前が吹き飛んだ。

「こんな地味なパンチでぇぇ!?」

「派手なもの、持ってねえんだよ!」


 続けざまに岩田の腹へ二発。

 岩田は耐えたが、膝をついた。

「ぐ、ぐお……!」

「根性論、毎回こっちだけに要求してくんじゃねえ!」


 真中がぽかんとした顔で呟く。

「地味なのに、やたら重い……」


 そう。

 地味なのだ。

 修司の力には、映えも、華も、必殺技らしい美しさもない。

 ただ、重い。

 放置された年数の分だけ、重い。


     ◇


 最後に残ったのは、九重レイだった。


 岩田は場外。

 財前はシャンパンの残骸に埋もれて失神。

 真中は「もう帰って寝たい」と言い残して医務室へ運ばれた。


 リングに立つのは、レイと修司の二人だけ。


 レイは唇を舐め、指輪型端末を回した。


「なるほどね。やっとわかった」

「何が」

「あなた、強いんじゃない。消えないんだ」


 上空のドローンが一斉に動く。


「Z最終解析術――スルー・アルゴリズム」


 モニターから、修司の映像が消えた。

 観客席のざわめきが止む。

 誰かが「いたっけ?」と呟く。


 修司の輪郭が、ほんの少し、薄くなる。


「これ、社会で一番効くやつなんだよ」

 レイが言う。

「叩かれるより、褒められないより、無かったことにされるほうが、人って消える」


 たしかに、それは効いた。


 修司は何度も味わってきた。

 会議で発言しても流される。

 求人に応募しても返信がない。

 存在しているのに、数に入っていない感じ。


 胸の奥が、ひやりとする。


 だが。


「……それで?」

「は?」

「それ、もう知ってる」


 修司は一歩踏み出した。

 輪郭が薄いまま、前へ出る。


「見えねえのも」

「……」

「後回しにされんのも」

「……」

「無かったことにされんのも、もう飽きるほどやった」


 もう一歩。


 レイの目が、初めて揺れた。


「なんで来れるの」

「慣れてるからだよ」


 ドローンが警告音を鳴らす。

 修司はコンビニ袋を振り回し、一機、二機、三機と叩き落とした。


「うそ、物理!?」

「最終的には物理なんだよ、たいてい!」


 映像が乱れる。

 数字が消える。

 “見えない男”が、逆にど真ん中へ出てくる。


 レイは舌打ちし、最後の手札を切った。


「じゃあこれで終わり。

 タイパ断罪ワンミニット・ヘル!」


 修司の過去が、一分動画みたいに高速で流れる。

 落選。契約終了。友人の結婚式の欠席返信。親からのため息。深夜のコンビニ。古びた蛍光灯。誰にも選ばれなかった時間。


 観客席が静まる。


 レイは、勝ったと思った。


 だが修司は、映像の中の自分を見上げて、鼻で笑った。


「短ぇな」

「え?」

「こんなん、一分で済むわけねえだろ」


 踏み込む。


「こっちは、二十年以上やってんだよ!」


 拳が、レイのガードごと胸元にめり込む。


「氷河期最終奥義――自己責任百連打セルフ・リスポンシビリティ・ラッシュ!」


「技名が重い重い重い!!」


 レイが吹き飛び、リングを転がる。

 それでも起き上がろうとしたが、その前に修司が立っていた。


 息が荒い。

 顔は腫れている。

 服もぼろぼろだ。


 それでも、立っていた。


「終わりだ」


 レイは数秒だけ修司を見上げ、それから小さく笑った。


「ほんと、最悪の粘りだね」

「褒め言葉として受け取っとく」

「べつに褒めてない」

「知ってる」


 レイが倒れる。


 沈黙のあと、機械音声が響いた。


【勝者――氷河期世代代表、灰原修司】


     ◇


 場内は、妙な静けさに包まれた。


 犬飼大臣が乾いた拍手をする。

「お、おめでとうございます。これにて氷河期世代への支援策が――」

「具体的には?」

「え?」

「だから、具体的には何が出るんです」


 修司がまっすぐ問うと、犬飼の笑顔が凍った。


「そ、それは今後、検討を」

「検討?」


 修司が一歩、前に出る。


「命かけて勝ったあとに?」

「いや、命と申しましても比喩的には――」

「物理的にそれなりだったろうが」


 リングの下で担架が三台通っている。


 岩田が腹を押さえながら立ち上がる。

「おい、大臣」

 財前も髪を乱したままサングラスを外す。

「ちょっと、それはないんじゃない?」

 真中も医務室から顔を出した。

「対話が必要ですね。今この場で」

 レイは寝転んだまま親指を立てた。

「配信したら終わるやつだよ、それ」


 五つの世代の代表が、そろって犬飼を見る。


 さっきまで互いを殴っていた目ではない。

 もっとまずい目だ。

 “ようやく敵を間違えなくなった人間の目”だった。


 犬飼が一歩下がる。

「ま、まあ落ち着いて――」

「落ち着いて検討してきた結果がこれなんだろ」

 修司は言った。

「だったら、今日はこっちが落ち着かねえ番だ」


 その後、地下闘技場は大変なことになった。


 犬飼大臣は逃げようとして岩田に襟首を掴まれた。

 財前は「予算書持ってきなさい!」と官僚に怒鳴った。

 真中は会議テーブルとホワイトボードを要求した。

 レイはどこからか拾った端末で議場の内部資料を検索し始めた。

 修司はコンビニ袋から胃薬を取り出して飲んだ。


「……俺、勝ったのに全然気分良くねえな」

「勝利ってそういうもんじゃない?」

 レイが床に寝たまま言う。

「だいたい後処理があるし」

「二十一でその達観、嫌だな」

「そっちも四十七で地下闘技場優勝は嫌でしょ」

「それはそう」


 朝五時。

 臨時閣議が開かれた。


 朝七時。

 超党派議員連盟が結成された。


 朝八時半。

 テレビ各局が速報を打った。


【未確認情報:国会地下で世代代表が激突か】

【政府、氷河期世代向け緊急支援パッケージ発表へ】

【なお地下闘技場の存在についてはコメントを控える】


 そして午前十時。

 国会議事堂の正面玄関から、灰原修司は出てきた。


 眩しい朝だった。

 記者たちが殺到する。


「灰原さん! 一言お願いします!」

「勝因は何ですか!」

「氷河期世代の代表として、今のお気持ちは!」


 修司は少しだけ考えた。


 勝因。

 そんな立派なものがあるだろうか。


 ただ、他の世代が途中で立派だったり、賢かったり、器用だったりしたのに対して。

 自分だけが、長く、しつこく、引きずってきただけだ。


 それを口にするのも、なんだか癪だった。


 だから修司は、缶コーヒーを一本受け取り、プルタブを開けてから言った。


「別に」

「え?」

「まだ、負け分を取り返し始めただけだ」


 記者たちが息をのむ。


 その背後で、岩田が怒鳴っていた。

「若いもんだけに押しつけるな!」

 財前が叫ぶ。

「老後も現役も両方守りなさい!」

 真中がホワイトボードを掲げる。

「対立より調整! 調整です!」

 レイがスマホを振る。

「このハッシュタグ、もう一位!」


 修司はそれを振り返り、少しだけ笑った。


 国はたぶん、またろくでもないことを考える。

 社会もそう簡単には変わらない。

 今日の支援策だって、あとで骨抜きになるかもしれない。


 それでも。


 少なくとも一度、地下で全部ぶっ壊れた。

 “見えないままで終わる”って筋書きだけは、殴って変えた。


 缶コーヒーはぬるかった。

 でも、妙にうまかった。


 その日、日本でいちばんしぶとい男が優勝した。


 そして政府は、たぶん明治維新による政府設立後初めて、

 本気で「後回しにするとまずい相手」を理解したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ