32.巨熊との戦闘
(。・ω・。)やふー。前書き書く時にかぎってなにかこうとしたか忘れる
こちらに気づいたフルヘッドはキメラァァァァァァ!と叫んではこちらに突撃を入れてくる。これはまずいと私は洞窟の奥へ逃げる。そして再びフルヘッドの上半身が洞窟の天井岩に激突する。すると地響きと共に洞窟が崩れ落ちるときになるゴゴゴという音が響き渡り始めた。
崩れる。
流石に生き埋めはごめんだ。フィルを肩に乗せて外に出る。奴にぶつかったときの遅延効果を利用して安全かつすばやく避難することができた。
「キメラァァァァァァァァァァァァ!」
物理的な攻撃は恐らく効果が薄い。なら魔法に頼るしかない。左手から黒い球を放ち、爆発させる。ダークロードに進化して恐らく初めてになるハイダークだ。爆発はフルヘッドを怯ませるくらいのダメージにはなったかというレベル。あれだけ殴りあっててまだそんな戦意があるのか。恐ろしいわこのクソキメラ。戦意の削ぎかただけでも考えないとな。フィルには空中でリスクを減らしてもらおう。腕を伸ばすとフィルが飛び立つ。何を意味するかはわかっているらしい。手筈通りにフィルの安全を確保したところで棍を両手に構え、その握る力を強めていく。
「さぁ。殺ろうか。デタラメ野郎め。」
「キメラァァァァァァ!!」
フルヘッドが思い切り突進する。もちろん先程のバンパードラゴンみたいに耐久は高くないので真っ向から受けるつもりはない。棍を地面に突き刺し、思い切り助走を着けて回転する。その遠心力で棍が地面から抜き離れ、大きく飛ぶことでフルヘッドの突進を回避する。
回避した先には木が一本。木の幹に足をつけ、跳ぶ。そこから奴の背中に飛び乗ると、棍を一発奴の背中に突き刺す。今度はカキンという硬さを感じた。奴がこちらに気づくために一発に抑えて距離をとる。この動き疲れるな。やっぱ魔法で攻めた方がいい感じか?
「キメラァァァァァァ!!」
なにか弱点はないのか?岩の体に熊の腕と頭。下手したら飛びそうな翼。さらに素早い虎の足。何処をとっても現実離れしたデタラメなモンスターだ。ここで賭けをするとすれば……
1.MPが尽きるまでハイダークを撃ってみる
2.デスペルでデバフをかけられるか試す
3.海岸沿いに逃げる
大体考え付いたのはこのくらいか。正直な話、1はやりたくない。脱力感凄いし。まぁやれと言われたらやるかな程度。2は効かなかったら1に移行するのが難しいだけ。MPって大事。3はこいつを海に沈めるため。あとはやりたくないけど……ニーズヘッグがいればこいつをぶつけてあげればいい。
……いや。3はないな。ニーズヘッグ起こしたらヤバイ感じがする。さて……変幻自在な棍に頼るか……?使い方わからないけど。それか腹をくくって魔法に頼るか……。クソッ!使い方わかんねぇ!せめてこの棍がハンマーか何かになればやり易いのに!
バシュッ!ガコン!
……え?
ええええええええ!!棍がハンマーになった!!なんでこれぇ!正確には棍の先端に巨大なトンカチのような部分が姿を現したのだ。原理とかしらねぇ……超融合とかアクセルシンクロとかそんな次元じゃねぇ……もっと恐ろしいものの片鱗をあじわったぜ……。因みにさわり心地は鉄。鉄です。黒い棍の柄に黒いトンカチみたいな金槌。変幻自在な棍ってこういうことだったのか。控えめにいってチートじゃね?
「キメラァァァァァァ!!」
「死ねごるぁ!!」
ガアン!!
鉄のハンマーとキメラの腕がぶつかり合う。威力としては申し分なく、どちらもひけを取らない。取らないのはよかったのだが……めっちゃ腕が痛い。棍の部分(柄)からぶつかった衝撃と振動がほぼ直接伝わってくる。気分が悪い……。
「キメラァァァァァァ!」
更に奴のもう片方の腕による殴打をくらい、大きく弾き飛ばされ、背中を地面に強打する。実際痛みを味わうのは今回が初めてかもしれない……。大きく叩きつけられ仰向けになって倒れる。声がでない。さらに意識が朦朧とし始め、口からゴハッと血を吐く。しかし寝込めば殺される。私が殺されればフィルに矛先が向くだろう。死ぬわけには……いかない!
「キメラァァァァァァ!!」
フルヘッドは何度めかになる咆哮をあげてこちらに容赦なく近づいてくる。今は避けるので精一杯だ。せめてなにか大きな弱点はないものか。Bランクには明確な弱点とかないのか?同じランクでここまで差がつくものなのか?だとしたら鍛練不足かもしくは……いや。考えるのはやめよう。今は奴の胴体を観察して弱点を見つけることが確実だ。傷ついた体を動かすのは楽じゃない。でも生き延びるなら動かすしかない。動かなければ的同然なのだから。
「キメラァァァァァァ!!!!」
しかしことあるごとに叫んでるなこいつは……叫んでないとやってないのかな?それとも威嚇?威嚇にしてはこいつ凄い好戦的だけど……。取り敢えずなんかうるさい。今から攻撃しちゃうぞアピールみたいでなんかやだ。そう。理由なんてない。
な ん と な く 嫌 な の だ 。
「キメラァァァァァァァァァァァァ!!」
私が弱ったかといっそう嬉々した声を上げこちらに突撃してくる。なんか前世で嫌いだった奴を思い出す。イラつく。やめろ。
「キメラァァァァァァァァァァァァ!!!」
うるさい!うるさい!うるさい!やめろ!静かにしろ!
「キメラァァァァァァァァァァァァ!!!!」
……ブチッ。その時、私の中のなにかが切れたような気がした。悪魔でも気がしただけである。
〈復讐化を習得しました。〉
(。・ω・。)停滞ぎみ。1ヶ月更新目指してストック中




