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31.粉岩竜の乱入

(。・ω・。)ブクマや感想よろしければお願いします!

ブライトアーマー・フルヘッドの攻撃を食らうまいと必死に逃げ惑う私。モンスターとしてのステータスが生きているのか離すまではいかないにしても抜かれる心配は無さそうだ。フルヘッドのスピードは私の全力疾走と大きな差はなく、しかもこれが全力疾走かどうかがわからない。人間なら追い抜かれてても仕方ないだろう。流石は虎の足だ。


「くっそ野郎!!地雷踏んだよ畜生!!」


やらかしたー!と思い切り叫ぶ。肝心の物理攻撃は効かないし追われてる今は魔法を撃つ暇がない。カニといいこいつといい、物理硬すぎんよぉ……


「キメラァァァァァァァァァァァァ!!」


一方でフルヘッドもかなり全力を尽くしているようだ。多分スタミナだと私が負ける。どこかで奴に尻尾を巻かせないと。……と私が目をつけたのは人一人がギリギリ入れそうな高さの洞穴。横幅は普通の洞窟っぽい。フルヘッドの高さは3mくらいあるので逃げきれる。行ける!私は全力の全力疾走で洞窟へと避難する。その直後にドゴオン!という大きな音が響く。


「キメラァァァァァァァァァァァァ!!!!」


先程より大きな咆哮を聞き、私は震え上がってしまった。危なかった。Cランクで止まってたら死んでたよ私……。さらに奴がぶつかっときの衝撃が地鳴りとなって響く。本当にBランクは強いんだな…。今まで戦った何よりも恐ろしいわ。今まで強い奴にはあまり(全くとは言ってない)合わなかったからか、ここに来て恐怖心が勝って動けなくなってしまう。しかもあいつ体をねじ込んで洞窟内に入ろうとしてるし。


ドドドドドド……


やめてください入ってます。まだ入ってますやめてノックしないで!!死んでしまいます!死んじゃうからぁ!!


ドドドドドドドドドド……


…………


ドドドドドドドドドド!!!


何かがこっちに来る。更にドラゴンにも似たような咆哮が段々踏みしめる音と混じり次第に大きくなってくる。とっ……取り敢えず岩肌の壁にSASUKEの如く避難しよう。多分そのままでいたら挟まれて死ぬ。


「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

「キメラァァァァァァァァァァァァ!!!」


洞窟の奥から姿を表したのは鉄灰色の鎧か岩石かを纏ったように凸凹した体が特徴の四足歩行のドラゴンである。手足が円盤状に異様に発達していて奴が大地を踏みしめるたびに地鳴りが凄いことになる。奴の赤い竜の瞳には復讐か何かの念が感じられる。解説を頼もう。


バンパードラゴン(ランクC)

鋼のように硬い体表は岩盤をもろともせず、粉砕することに適した手足で障害を取り除きながら移動する。因みに飛行は短時間できるらしい。


こいつがバンパードラゴン……。フィルの進化先にあったモンスターか。なんだよここ。魔境やんけ。化け物ばっかりいやがる。バンパードラゴンは私に目を一切やることなく目の前のフルヘッドに対し敵意を燃やして突っ込んでいく。腐っても岩石か。フルヘッドの体にはヒビひとつ入らない。


「キメラァァァァァァァァァァァァ!!」

「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!」


フルヘッドは自慢の腕で、バンパードラゴンは手足を活用して互いを殴りあう。そのたびにどちらも大きく吹き飛ぶが、互いにバランスを保ち踏ん張る。初めて見るモンスター同士の死闘か。


「きゅう……」


フィルは死闘をただ眺めている。私も眺めているしかなかった。巻き込まれたらあれ、死ぬ。てか出来たら相討ちに収めてくれるとたすかる。ここは漁夫の利だ。ゲスな考えだけど2体を相手取るのは不可能に近い。


「グオオオオオオオオオオオオ!!!」ガアン!

「キメラァァァァァァァァァァ!!」バキィ!!


互いが殴りあう度に爆音が響く。岩石同士だから当然っちゃ当然か。今はまだどちらが優勢かわかりかねない。圧倒的な防御力があるんだろう。復讐心って怖い。


「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

「キメラァァァァァァァァァァァァ!!!」


魔法は一切使うことなく互いにぶつかりあう。ただ互いに硬さを活かした物理による攻撃を繰り返し行っている。2体のステータスを確認できないから戦況はわからない。


「キメラァァァァァァ!!」

「グオオオ!?グオオオオオオ!!!」


突如フルヘッドがバンパードラゴンの突進を受け止め、思い切り投げ飛ばした。そのさまはまるで怪獣アニメさながらの動きだった。やべぇよやべぇよ……


「ググオオオオ……」

「キメラァァァァァァ!!!!」


やはりランク1つの差は大きいか。バンパードラゴンがその場で突っ伏してしまった。まだ息があるが、フルヘッドは目線を外し、こちら……洞窟側に目を向け……


目があった。


(。・ω・。)今回短めよー

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