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30.初めての依頼

(。・ω・。)感想やブクマとかよろしくお願いします。

その後海岸から国都に戻り、体を休めている。帰ってきてからケイトに怒られてしまった。アレスもリムルも大丈夫だと苦笑いしていたが。この近辺はD~Cランク、希にBランクのモンスターが出没するという。それは反対に豊富な資源があることを指しているらしく、人間はここに都を建てたと言われている。という話をケイトとアレスから聞いた。今はベッドですぅすぅ寝息をたてているフィルの体を撫でながら就寝の体勢に入っている。よく考えると、こいつもついにちゃんとしたドラゴンに進化するのかとなんとも言えない気持ちになっている。確実に成長しているが、こうやっていつもみたいに肩に乗せたりすることが出来なくなるんだなと思うと寂しいものである。


あまり深く考えちゃいけないな。もう寝よう。私はフィルの体を一通り撫でた後、眠りについた。


≧≦


「きゅー!きゅう!」


フィルがぴょんぴょん跳ねながら鳴き声を上げている。目を覚ますと外は涼しげな日光が窓から射している。


朝か。


一通り支度をするとフィルを肩に乗せて部屋をでる。ギルド内部によると、一人の男性が凄い状態で懇願している姿が目に飛び込んできた。


「大変なんですぅううう!南西の森に!化け物が!化け物がぁ!!」


「落ち着いてくださいな旦那!それは一体どんな化け物だったんだ!?」


「わかんねぇよ!ただゴーレム見たいにドッシリとしていて、熊とか哺乳類を混ぜたような奴だったんだよ!」


「それじゃわかりませんわ。どんな特徴だったのかはっきり言ってもらわないと。」


命からがら逃げてきた人には酷な言い分かもしれないが、これは仕方ないことかもしれない。こっちだって命がかかっているのだから。冷静に物事を判断することができる人ばかりではないのだ。しかし哺乳類を混ぜたようなモンスター……サーチ掛けれないのか?


〈検索候補が6件あります。〉


6件か……まぁそいつが本当にあってるかどうかなんてわからないし、頼らないことにしとこう。取り敢えず実物を見た方が早い。


「私が見に行く。」


私は短くそういった。しかしアレスに遮られてしまった。


「まあまて。本当に害をなすモンスターなのか把握できていない以上はこちらからは何もできん。」


「害獣だ!化け物だ!あいつ……作物を食い荒らした上に農業仲間を……食べちゃったんだ!!」


その一言でギルド内は騒然とする。人間を食べる哺乳類。現代世界では殆ど見られない種類だろう。一部の肉食哺乳類ならあり得た話かもしれないが。


〈主食…人間。哺乳類状の岩型モンスターをサーチしました。表示しますか?〉


突然脳裏にそんな言葉が響いた。もちろんイエスだ。早いところ情報が欲しい。


ブライトアーマー・フルヘッド(ランクB)

体が岩で創られた哺乳類型のキメラ。熊譲りの太い腕とワシ譲りの翼、虎譲りの4本足に弱点など存在しない。


やはりBランクはあったか。哺乳類なのかキメラなのか岩なのかはっきりさせてもらいたいんだけどな。この中で人間でないのは私と一部のモンスターだけである。一部のモンスターのランクはE~Dが殆どであり、戦力になるかは微妙である。


「目星はついてる。いってくる。」


私が行くしかない。そうとだけ告げるとその場を後にした。


≧≦


国都南西の森まで依頼者に案内してもらい、いざ依頼へ。対象は恐らくブライトアーマー・フルヘッド。名前からして強そうだが、多分大丈夫かな。(超適当。)依頼者は不安そうにしてるが、こちらも場数を踏んできている。同ランクだから油断はしない。こうして森の奥へ進むことにする。


暫く進んだだろうか?茶色の岩のような皮膚をもつ熊を見つけた。向こうはこちらに気づいていないようで良かったが、その姿は醜悪そのものだった。熊のパーツが首と頭と太い両腕だけつけられており、背中には巨鳥のものと見られる翼が生えており、足は四本。今までこんな生物にあったことない。いや、あってたまるか。普通キメラってライオンの頭とかじゃなかったか?当たり前のようにキメラって表現されるの困るんですが。確認しておこう。


ブライトアーマー・フルヘッド(ランクB)


説明は読むまでもない。説明通りの外見でした。間違いなくこいつが元凶か。確かに化け物だなこれ。周りの猿型モンスターや虫たちがフルヘッドの脇に鎮座して警戒心を強めている。時に逃げ遅れた虫たちは踏み潰され、それをみて逆上した虫たちは踏まれたり地面を一発殴られておじゃんになっていく。逆上から解放されたコオロギやカマキリらが逃げ惑う。明らかにヤバイわこの珍獣。しかも人食うんだろ?


考えるより先に奴の背中に棍を刺した。その肉質は柔らか……すぎる!!ふにゃっと棍が抜けるように貫通する。効き目は殆どないだろう。しかも奴の歩が止まった。気づかれました。奇襲失敗です。本当にありがとうございました。そしてごめんなさい。


「キメラァァァァァァ!!」


こちらに気づいたフルヘッドがぶっというでをぐるぐる回しながらこちらに近づいてくる。怖いぃ!!触らぬキメラに祟りなしぃ!!


〈キメラ種は融合体によるが従来の生物より強いことが多い。また、自然にキメラ種が生まれることは希である。〉


……そういうことは早くいってくれないかな。まぁわかっただけありがたかったけど。

次回からVSフルヘッド戦が続きます。(。・ω・。)

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