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27.ヤドカニ

(。・ω・。)前書き長く書けないですねぇ……

宣伝とかしてないから伸びないんだろうか……

何かの気配はこちらに思うように近づいてはこない。さては人間じゃないな。ケイトには少し待っててと言っておいて海岸洞窟から飛び出す。


「キシャシャシャシャウボァアアアア!!」


そこに姿を現し金属音を交えた独特な金切り声をあげたのは赤い体に細長い数本の足、そして二本の特大サイズのハサミ。数メートルはくだらない化け物じみたカニがそこにはいたのである。背中にはホラ貝のような貝殻を被っているが。カニってこんなでかいもんなの?モンスターだよね。あれ。


アンブライト・シザーケイプ(ランクC)

巨大な鋏と口から吐く泡を武器に戦うヤドカニ。カニ味噌や中身の肉は非常に美味とされ、多くの冒険者や漁師が喉から手が出るほどの品といわれている。逆に浅瀬の魔物として恐れられてる地域もある。


はいモンスターです。本当にありがとうございました。一般の人間がEランクだと考えるとこれは魔物だわ。おまけにヤドカニ。ヤドカニってなんだよ。ヤドカリ+カニという解釈でいいよね。うんいいよね。まちがいねぇ。


「キシャシャ!!」ドゴォン!


ハサミが振り下ろされるとともに爆音が響き、砂が舞う。砂吹雪のスキルもこいつの説明欄に加えておいてくれ。神(クソジジィ)よ。仕方ない。ここまで来たら戦うか。ちょっと沈んでろ。このクソヤドカニめ。


まずは奴の根本目掛けてハイダークを数発うつ。魔弾が爆発するたびに奴の体がゆらゆらとバランスを崩す。そして大きくジャンプして奴の膝元に右腕で殴打を食らわせる。細いわりに硬く切れない。おまけに硬いから思わぬカウンターをここで食らった。その痛さに地面に受け身を取らず倒れこむ。いってぇ……。


「きゅう!!」


フィルがダークレストをつかって回復してくれる。そこじゃないんだよな。まぁいいけど。気を取り直してもう魔法に徹することにする。そのまま何発も魔法を打ち続け、MPが空になったころ、奴は大きく倒れこみ、動かなくなった。


〈Expを425獲得しました。〉インサーニアのレベルが27に上がりました。リトルワイバーンのレベルが17に上がりました。


おっ!大量大量。あれでもCランク中位レベルなのか。魔法突っぱねて倒してしまったけども。おかけでMPスッカスカだよ馬鹿野郎。さーてこのクソカニどうしよっか……


「おー新入り……おおすげえな!このヤドカニ!いい手柄じゃねえか!ここ近辺で漁師を困らせていたシザーケイプを討伐してほしいという依頼があって解決しようと思った矢先これだもんなぁ!」


「あら興ざめね。アンブライト・シザーケイプレベルのモンスターなら私を楽しませてくれると思ったのに。」


そういって姿を現したのは、アレスと黒い魔女帽に胸元に緑の宝石が嵌め込まれている黒いローブを着た赤い髪の魔法使い、リムルであった。アレスはヤドカニに驚嘆の声をあげ、それに対してリムルは興ざめと飽き飽きしていた。


「えっと新入りさん……って!なんですかこのカニぃ!!」


やがて海岸洞窟から出てきたケイトがこのヤドカニをみて驚いていた。


「…………」

「…………」

「おお……」

「はわわ…………」


それと同時に先程のカニとは比べ物にならない大きさの青い甲殻のカニが浅瀬から勢い良く飛び出し、その姿を現した。そいつは甲殻が青いこととサイズ以外はさっきのカニと変わらない。凄い不気味なデザインを感じるけれども。解説。仕事だ。


マリンブライト・シザーケイプ(ランクB)

マリンブライトと呼ばれる宝石に匹敵する硬い甲殻を持ち、海水に擬態し、船を襲うとされるヤドカニ。鋏は鉄板を容易くへし折る威力があり、大海の悪魔の一匹として数えられている。因みにクラーケンの餌。


さっきのカニより強いモンスターが飛び出してきた。てかマリンブライトって宝石なのか……。一応解説を頼む。


マリンブライト(宝鉱石目、水鉱類)希少度B

海底のサンゴ礁や海底洞窟に生成される希少な水色の宝石。その硬さは鉄より硬い。光輝き透き通る姿は乙姫の産物だと語り継がれている。


鉄より硬い……ね。嫌な予感しかしないけどMP尽きてるから殴るしかない。拳で。デスペルで毒を狙えればいいけどそんなことしてる場合じゃないね。殴りながらアレスとリムルの実力を見せてもらおうじゃないか。



「ファイアフォルテ!!」ドドドドドド!!


炎の渦が何重にも重なったそれがヤドカニへ放たれる。その威力はヤドカニが吹き飛ばされてると語る他ない。


「アジェエエエエエエエエエ!?」


一方でアレスは両手にもつ金色の両手剣を力任せにぶんまわし攻撃している。その攻撃は足の骨と骨の繋ぎ目にしっかりと命中し、数発食らった足の部分が折れる。それを見届けるとアレスは次の足に攻撃を加える。


「ケイト!頼むぞ!」

「はい!お願いします!僕の召喚族!」


ケイトの作り出した召喚陣から1羽の鳥が姿を表す。茶色と白の羽毛に鋭い目付き。これは猛禽類か。いつもの通り解説を頼む。


キラーイーグル(ランクC)

時速数十キロのスピードで獲物へ掴みかかる獰猛なイーグル。嘴や爪はとても硬く、獲物の肉を抉る。


先程のゴーレムよりもランクの高いモンスターがいたか。アレスもリムルも相当の手練れだから薄く見えるだけであってケイトも相当の実力者なのでは。召喚士としては。


「キラーイーグル!手堅くいきましょう!」

「キェーーーーー!!」


ケイトの指示を受けてキラーイーグルはヒットアンドアウェイの要領を踏んで確実に攻撃している。Bランクを確実に仕留める方向に持っていっている。


これがギルドメイトか…。


とはいえただやられているだけのカニではなく、鋏をブンブン振り回し泡をぶくぶくと吹き、やられまいとじたばた暴れている。こんな数メートルはあるモンスターが暴れるだけで人間は轢き殺されかねない。ギルドメイトたちはそれを承知でしっかりと周りを見て行動しているのだ。


凄い。ただその一言につきる。


やがて、カニは膝から下を全ての足が失い、体力を削がれ倒れた。ギルドメイトたちの勝利である。


〈Expを600獲得しました。〉インサーニアのレベルが28に上がりました。リトルワイバーンのレベルが19に上がりました。

インサーニアの進化先、ダークロードを解放しました。未解放はデュラハンナイト、ダークフラワー・アルラウネです。


ここに来て進化先を解放したのか。意外と久しぶりなものである。さてと……各モンスターの解説とか頼むよ。


ダークロード(ランクB)Attack↑ Vit↓

自由自在に形を変化させることができる棍を操り確実に獲物を狩る亜人魔族モンスター。高い身体能力を有し、物理攻撃に特化させた。


デュラハンナイト(ランクB)Defense↑ Speed-

魔物の馬を従えた、首を取り外すことができる黒騎士。高位の魔法や馬にのって敵を轢き殺すことが得意。魔族。


ダークフラワー・アルラウネ(ランクB)MA↑ Attack↓

闇属性の黒い花をもつ人植物型のモンスター。人語を解し意志疎通することができる。蜜を吸った生き物を意のままに操ることができるが、非常に寒さに弱い。


……ここまで来るとだいぶ強いモンスターが候補に上がってくるな。正直どれになってもいいというか変わりは殆どない気がする。んー…今解放してるダークロードでいいか。ここで進化しちゃうと怪しまれるから、ちゃんと個室で進化してこよう。

次回、久しぶりに進化させます。結構間隔短いけど問題ないよね!

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