↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
26/36

26.人間の限度

(。・ω・。)待ってたという人がいらっしゃいましたらごめんなさい。

歓迎会をひょっこり抜け出してケイトを探す。探してみたところケイトはこの街中の何処にもおらず、ギルド内の建物にも籠ってはいなかった。自信過剰だったのだろうか。暫く放っといてもそのうち帰ってきそうだが、この街の散策ついでにということだ。彼に思い入れはない。(キッパリ)


「おう新入り!なんだ?もしかして召喚士探しか?あいつは一人で黄昏てんよ。多分海岸洞窟にでもいるんじゃねえか?悪いが連れ戻してくれると助かる。」


まっ金の髪に白髪(しらが)の目立つ黄金の鎧騎士、アレスが笑いながら私の肩を叩く。私が頷く様子に満足したのかアレスはそのまま何処かへほっつき歩いていった。


≧≦


暫く海へと歩を進めると、天然の岩でできた洞穴がそこにはあった。そして人影も見える。召喚士らしい緑色のローブ。人見知りそうな冴えない眼鏡。間違いなくケイトだ。遠慮することはない。軽々しいが声をかける。


「ひゃあわ!!……な…なんだ新入りさんですか……てっきり魔族の使いが僕の技術を狙いに来たのかと思いましたよ……HAHA……は……。」


彼の乾いた笑いは徐々にトーンが落ち、やがて頭も垂れた。ダメだこれはめちゃくちゃ落ち込んでる。なんとか話を繋がないと……


「…………」

「…………」

「きゅー……」


さて。何を話そうか(汗)この静寂を切るだけの覚悟は私にはなかった。ならケイトの話に同調するとしよう。


「今日戦ってみてわかったんです。僕は……ここにいるべき人間ではないんだと。今まで凶暴なドラゴンをも使役できる凄腕召喚士を目指して3年間……僕の手に残ったのはたった数体の低ランクモンスター。それもドラゴンとはかけ離れた魔法生物モドキ……それでもアレス隊長は僕のことを認めてくれて……この国都ギルドにまで入れさせてもらって……それもただの優しさだったんですね。今日で引退を……決意しました。」


「……ふーん。ならやめたら?」


私はキッパリとそういった。まずその言葉が出てきたから。彼は何か言いたそうにあせあせとした表情だったが、気にせず声に出そう。もどかしいし。


「ここにいるべき人間じゃないって思ったんだろ?なら今からでも辞めて商売でもなんでも始めたらいいじゃん。認めてくれた人のために頑張ろうという気が失せたんだろ?君は」


「違う!!アレス隊長達の役に立ちたいと思ってる!でも!僕には力が足りないんだ!!だから引退するんだ!隊長たちは僕を優しさで迎えてくれてたんdあっ!?」


なんだか凄く腹ただしくなったので彼の首もとを左手でガッと掴みかかる。説教とか脅迫とかする柄じゃないけど、彼の引っ掛かりを感じる思考に少々ムカついた。


「んなことぬかしてる暇があるならドラゴンでもなんでも作りゃいいじゃねぇかよ。そんな憶測でなんでも語ってんじゃねぇよ。それにお前のことが必要ないなんて誰かに言われたのか?」


「言われて…ないです。」


「周りを羨ましがって才能だ才能だ卑下してる自分に甘えるな。クソが。」


「ひぃいっ!?」


掴みかかった手を離すと彼は地面にへたり込み、頭を抱えて震えていた。思い切り尻餅ついてるし、床は岩肌だ。痛そう。


「…………」

「…………」


再び暫しの静寂。少々言い過ぎた感があるからなにも言えない。というか話題がない。ほぼ初対面のコミュ症2人とドラゴンが一匹。話が弾むはずがない。しかも怒っちゃったし。この状況で空気を打開するだけの力は私にも彼にもなかった。



「あの……すいませんでした。あそこまできつく怒ってくれる人が今までいなかったので……」


「あっ…こっちこそ……。ちょっと言い過ぎた。」


お互い自分の行動に対して謝罪する。ここで空気が軽くなるのを感じた。こうなってしまえば以外と早いものである。彼は恐怖心(?)を振り払い言葉を発し始めた。


「にしても新入りさん凄く強かったですね!まるで魔族のモンスターみたいに!魔法も使えるし近接攻撃も遜色ない!生の人間業とはおもえません!」


「あぁ。私は人間じゃないしな。」


「えっ……えっ……うそぉ!!どこからどうみても……。」


私は右腕の服をめくる。そこから真っ黒な鉱石のような腕が覗いた。右手の指は全て尖った爪のようになっていて握るのにはむいてない。この腕は肩から既に真っ黒である。普段は長袖のパーカーに隠れて腕が見えないため、手袋をした人だと思われているらしい。(フィレー村での余談)それ以外は普通の人間だと思われているのか、特徴は無さそうだ。


「ほ……ほんとだ………悪魔の右腕……邪僧インサーニア……」


ここで誰かの気配を感じたので左手の指を彼の口にあてる。黙らせるだけだ。別に恋情とかない。そこ。期待しない。

自分はケイトみたいな性格してます。どうでもいいですが(。・ω・。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。