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25.VS召喚士

今回はギルドメイトとの対決です!

(。・ω・。)これからもよろしくお願いします!

ステータスを記録盤に綴る作業と雑用が終わったので、晴れて放免だ。ギルドの象徴である建物から出ると、外には何人かの人が待ち構えていた。私の姿を見るや、皆笑顔になって迎えてくれる。


「おう。俺は剣士を努める斬り込み隊長。アレスだ。」

「あらゆる魔法を使いこなすティラターラ紅一点のリムルよ。」


……と1人1人挨拶を交わしてくれる。しかし、そのなかで1人だけ明らかに反応がおかしいやつがいた。そいつは魔導書をパラパラめくりながら明らかに震えている。


「僕は……ケイトといいます。召喚士やってます。えと……召喚にしか脳がなくて……だから……その……」


そして彼の足元から突如陣が現れ、土色の岩で構成されたモンスター、ゴーレムがそこから現れたのである。召喚ってそういうものなのか。この世界にそういう技術があったのか。そのゴーレムはケイトの指示を待っているのか、その場で腕を上げ下げしている。そのゴーレムがどんな造形かというと、四つん這いのゴリラみたいな手足をしており、顔は角があれど円に近く、顔の中心には緑色のジュエルが嵌め込まれている。御託はここまで。解説をよろしく。


マイティゴーレム・アース(ランクD)

魔力の影響を受けた岩が土を纏ってモンスターとなった姿。核である頭部を除くパーツは全て土塊で構成されており、再生させることができる。


だいぶ召喚族らしいモンスターじゃないか。しかも頭部は岩で出来てるわ、それ以外のパーツは再生出来るわ……。中々強いんじゃないかな。


「久々の相手になってください!!!」


そういうことか。まぁここ暫くロクに戦闘してないし、試したいスキルがいくつかあったところだ。断る理由はないでしょ?勿論頷いて了承するよ。そして、大広場にて戦闘を始めることにした。


≧≦


「行ってください!」

「…………」


マイティゴーレムはケイトの指示に従い、こちらに突進してくる。こんな石頭が生粋の人間に直撃したらただじゃすまない。速度は見た目通り速くない。体を反らし、横にステップを入れてから右腕でやつの土塊の腕を粉砕する。


「再生です!」

「…………」


砕けて散らばった土塊が舞ったかと思えばマイティゴーレムの腕の形へと変貌する。そして何事もなかったのように腕が元の位置へと戻る。怖いよその機構。まだケイトの指示を受け持ったままか、再生が終わるとすぐにこちらに走りよってくる。それを宙返りで回避したあと、試しにスキルを発動してみる。えっと……詠唱とかいるんだろうか?特に詠唱とかなしで死霊傀儡(ネクロマンシー)をしてみる。するとこちらの足元に髑髏が描かれた召喚陣が現れ、そこからゾンビが現れた。その姿は醜悪そのものであり、ゾンビ3体がトライアアングルのようにくっついている。全ての手には金属の剣が握られており、その腕はだらしなく延びている。おまけに何故かトライアングルの形を維持するかのごとく浮いている。説明下手で悪いね。でもこれ現実なんだよね。失敗だったかな?まぁいいや。解説。仕事だ。


イービルソーン・トリアラソード(ランクE)

肉体が再生される際に複数体の素体がトライアングルの形へと結合されたアンデットモンスター。脳は働いておらず、術者の命令か本能でしか動かない。浮いているのはご愛嬌。


前に戦ったゾンビが再生して複数体結合した姿か。なんで浮いてんのかは、神の味噌汁すまし汁……だっけ?まぁいい。術者ってことは私の命令聞いてくれるんだよね?


〈イービルソーン・トリアラソードのステータスを閲覧出来るようになりました。〉


ほいきた。早速頼むわ。


イービルソーン・トリアラソード(ランクE)

Lv1/50(傀儡)

Vit55/55(0)

atk45(0)

dif10(0)

spd8(0)

ma2(0)

mp6/6(0)


スキル.回転斬り


おっおう……まぁアンデットはアンデットか。知能とかないからma低いのはわかってた。……けども物理攻撃力がランクの割にはかなり高い部類じゃないか。初めて死霊傀儡をやった割には上出来だ。つーわけでイービルソーン。回転斬りだ。


「ヴゥアァァァァァ!!」


イービルソーン本体が回転し、6本の剣から放たれる回転斬りはかなりの威力だった。扇風機の回転する刃のごとく。その刃はマイティゴーレムの土塊の手足を砕き、マイティゴーレムの頭部に命中し、そして弾かれた。手足4本まとめて斬ってくれたなら上出来だ。奴が再生するのもさっきより時間がかかるだろう。私は一切の容赦なく、右腕を奴の頭部に叩き込む。……これは効果無さそうだな。なら魔法だ。ハイダーク。ハイダークを構成する球体が爆散し、それと同時に奴の体も砕け散ったようだ。その岩の破片はさらりと光を帯びて消える。私の勝利だ。


「そ……そんな!!」


ケイトはその場で呆然としている。他のギルドメイト達はこちらを出迎えてくれる。その意味は多分称賛なんだと思う。拍手しているし。


「ケイトの召喚術に勝つなんてすげぇな!」

「期待の新人ってかぁ!」



暫くそのムードが続いたが、少し経って見渡したときには、ケイトの姿は見当たらなかった。

(。・ω・。)死霊傀儡の効果はその場で召喚する方法と、死者をアンデットとして蘇らせる方法のふたつがあります。

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