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12.魔族へ

今回、ついに進化します!ドゥクサー時代長かったよなぁ……そうでもない?

ミスリル鉱に弾かれた私の魔法はそのまま私へと跳ね返ってくる。そしてそれは私にあたら……なかった。正確にはポイズンゲノムが私を庇ってくれたのだ。


(正気になれ。猛き者よ。貴様には希望がある。)


誰かが私の脳に直接語りかけてくる。私がふと視線を上げると、ポイズンゲノムがこくりとうなずいた。これはテレパシーなのか。


私もこくりとうなずき返し、ミスリ=ルーガドラングエルを睨む。あれはただの自爆ではあったがそんなの知らん。お前のせいや。大人しくそこでのしてろCランク。


「ガァッ!ガァッ!」「ガァッ!ガァッ!」「ガァッ!」


奴の脇からディノスレーターが飛びかかってくる。私はそれをクルリと回転し回避すると、すかさず奴等の脇腹へとタックルを繰り出す。そしてそれを何度も繰り出す。


〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。レベルが20に上がりました。〉


よし!私のレベルが上がった!ここで私は距離を取り、ステータスを確認する。


ドゥクサー(ランクE)

Lv20/50

Vit47/47(0)

atk30(0)

dif40(2)

spd29(1)

ma44(0)

mp42/42(0)


〈現在進化可能なモンスターは、ポイズンゲノム、スキムドラゴン、スパルトイ、ワルト=ガ、インサーニアです。〉


ここでワルト=ガが解放されたか。atkが30になった勢いでか。私は遠くからこちらへコンタクトを取るポイズンゲノムに対し、うなずく。


(よし。私はインサーニアに進化する。とどけ!)


ワルト=ガと同じCランクのモンスター。亜人魔族のインサーニア。どのような姿になるかは想像できないが、スパルトイやらよりはマシになりそうだ。

私の身体がいつも以上に痛む。えっちょっまって!痛い!うぐっ!洒落にならない!ゲドウからドゥクサーに進化するときはこんなに痛くなかったのに!関節がもげるような感覚に襲われる。私はひたすら目をぎゅっと閉じて痛みに耐える。


……


……


そして痛みが治まりつつあった。かなり痛かったもので私はぜえはぁと息が上がっているようだ。呼吸を整えて目を開ける。


まず目に入ったのは、人間のものと酷似した腕。手。左手はまんま人間のそれだ。白さが目立つ。右手は真っ黒で、左手より一回り大きく感じる。服装はかなり軽装。黒いパーカーにも似た服に赤いスカート。そして黒タイツ。さらに首元には赤いマフラーが巻いてある。体の特徴やらはこんなものか。


よし。次はステータスだ。


インサーニア(ランクC)

Lv20/50

Vit71/71(0)

atk47(0)

dif66(2)

spd60(1)

ma58(0)

mp64/64(0)


インサーニアに進化しました。魔法、ハイダークを習得しました。魔法、デスペルを習得しました。魔法、デスを習得しました。スキル、ハイディングを習得しました。スキル、死霊傀儡(ネクロマンシー)Lv1を習得しました。スキル、ダークコンバーターを習得しました。


おおう……いっぱい習得したな。これがCランクか。相変わらずポイズンゲノムは大きく見えるものの、ドゥクサーはもう小脇に抱えられるな。よし。スキルは後で見るとして、ミスリ=ルーガドラングエルを倒すか。


奴も大きく咆哮し、こちらへ向かってくる。私は黒い右腕で奴の顔面突きを受け止める。ぐぅ……やはり痛い。これはガードするもんじゃないな。無茶苦茶だ。これをガードし続けたら腕折れるな。確実に。ひとまず右腕を退ける。奴の頭は地面に軽く穴を開ける。


「ギェエエエエエエエガァァァァァァ!!」


奴の頭が地面から抜けると、大きく叫び、身体が熱せられたかのように湯気がたつ。そして、ミスリル鉱が地面から突きだしてきた。私はそれに驚き回避が間に合わず、大きく撥ね飛ばされる。ぐぅっ……痛い。空中でクルリと回転し、膝をつくかたちで受け身を取る。地面が沼なので、頭から入水して呼吸器が機能しなくなるとまずいと思ったからだ。


傍らではポイズンゲノム達が注意を向けようと泥団子状の玉を吐き出している。それは勿論ドラングエルに命中しているものの、奴は傍らを向くことはない。


私は奴の頭目掛けて魔法、ハイダークを撃ち込む。それはダーク以上に巨大な球体が対象を飲み込み、そして数回にわたり爆発を繰り返す魔法だった。奴はその威力によろめく。


「ギェエエエエエエエガァァァァァァ!!!」


奴の叫びとともに、ディノスレーターが数匹、そして人の頭ほどの大きさのあるテントウムシが現れた。いつもの通りテントウムシの解説をしてもらう。


マダラテントウ(ランクE)

テントウムシとしては発達しきっておらず、甲殻が赤ではなく黄色いのが特徴。別名.サンバ.アーガ.テントウという呼び名があるのかないのか。自らは攻撃を行わず、モンスターの活性化を促す音楽を奏でるという。


テントウムシもれっきとしたモンスターだったか……。攻撃は行わないものの、こいつに長居されると面倒だ。早めに決着をつけてやろう。こいつを出してきたってことは恐らく奴も本気だ。

インサーニアは人間のような姿をしています。というか人間ですね。次回!ついに決着!

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