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11.絶望

毎度読んでくれてる皆さんに感謝を。これからもよろしくお願いします。

私達の目の前に現れた恐竜型モンスターは、小型肉食恐竜の姿をしていた。小型といっても今の私よりはおおきい。2つにわれた紫色のトサカが目立つ、オレンジ色の体色をしたモンスター。さらにとても鋭そうな爪や牙を持ち合わせ、それに負けじと鋭いその目は、私達ドゥクサーを一匹たりとも逃がさない。そんな意図を感じられる。(違ってたらスマンね)


まぁいつもの通り解説よろしく。


ディノスレ-ター(ランクD)

姿に違わぬ好戦的で凶暴なモンスター。鋭い爪や牙を用いた接近せんが得意。頭のトサカには宝石のエネルギーが詰まっていると伝えられている。


ドゥクサーより格上のランクのモンスターだ。そんな奴等が2~30匹はいる。このドゥクサー達はなんでコイツらに喧嘩売ったんだ……。全く嫌になるな。


「ガァッ!ガァッ!」


奴等は2~3匹ずつ並列しながらこちらへ向かってくる。小型の恐竜は多徒を組んで大型の恐竜を倒し食べていたというのをどこかの図鑑かなんかで見聞きした記憶がある。それに似たものか。

一方でドゥクサーたちは口に泥を含んで泥団子状の物を吐き出してディノスレーターを迎撃している。効果はあるようで、勢いよく発射されたそれはディノスレーター達を弾き飛ばしていく。なかにはその玉が目に入ったのか悶えている奴もいる。うわ。痛そう……。


効果はあるといっても所詮迎撃。大したダメージにはならない。何度も食らったディノスレーターに至っては怯まずにこちらへ向かってくる。


そんなやつらは私がなんとかタックルで退ける。


ドゥクサーは物理攻撃が苦手でなかなか接近したがらず、迎撃だけで攻撃を終わらせてしまう。だから弾きとんだディノスレーターの腹目掛けて私は全力でタックルをかます。幸い肉質は柔らかく、ゲドウ時代に培えた攻撃力もあいまってかなりのダメージが入った気がする。


〈Expを50獲得しました。〉


よし。まずは1体目か。早いところクリティカル決めて倒さないと。劣性になるのも時間の問題か。


「グポゥ……」バババババッ!


突如ポイズンゲノムの口からドゥクサー達が放ったような泥団子状の玉を吐き出した。だが、その大きさが半端じゃなかった。ディノスレーターが丸々沈むほど大きなそれは、爆ぜると周りのディノスレーター達を大きく吹き飛ばす。直撃した奴に至ってはあの一撃で沈んだようだ。


〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。レベルが17になりました。〉


よし。かなりいいペースでレベルが上がっていく。ここは利に乗っかってレベルを上げていくとしよう。おまけにポイズンゲノム達が倒したモンスター達の分の経験値も入る。これは中々美味しいものだ。


私も戦果をあげなくては。その勢いでディノスレーターを次々と倒していく。周りのドゥクサー達が援護射撃をしてくれるし、ポイズンゲノムが倒す数もかなり多い。それに間を入れて私もディノスレーターを倒す。


〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。〉

〈Expを50獲得しました。〉


(これで……最後だ!)


残った1体のディノスレーターは、目に泥が入っているのかその場をごろごろ転がっている。私はそのディノスレーターにも容赦なくタックルをかます。もちろん腹に。


〈Expを50獲得しました。レベルが19になりました。〉


そうして一段落つき、私はステータスを確認する。


ドゥクサー(ランクE)

Lv19/50

Vit45/45(0)

atk28(0)

dif38(2)

spd28(1)

ma41(0)

mp40/40(0)


魔法.ダーク

スキル.ペイルドレイン

生涯スキル.急所Ⅰ.闇属性能力Ⅰ


スキルなどに変化はないようだ。本当に魔法系は強くなってるんだな……ワルト=ガの進化条件もそろそろだ。


「ギェエエエエエエエガァァァァァァ!!!」


私がふとステータス画面から目を離したとき、いまだかつてない咆哮が辺りに響いた。ゴゴゴゴと一瞬地鳴りがし……なにかがこちらへ迫ってくる。


そいつはヤバかった。

私はすかさず奴の能力をさぐる。


ミスリ=ルーガドラングエル(ランクC)

身体にミスリル鉱が生成されているドラゴン。爪や牙、至るところにミスリルが生え揃っており、山々を縄張りとする。論者のなかにはこのモンスターを最高格だと言うものもいる。


ミスリ=ルーガドラングエル……奴の体には虹色の結晶体(ミスリル)が埋め込まれているかのように生えており、体色は澄んだ青。サイズはそこらの木とほぼ変わらない。大体5mくらいか。この世界に来てからこんな規格外のモンスターを見るのは初めてだ。そして奴の周りにはディノスレーターが5匹程度。どうやらこのディノスレーターたちの指揮をとっているのはこいつのようだ。ワルト=ガのような=がついたモンスターだ。なにか意味があるのだろうか……


〈名前に=がついたモンスターはそこから基本的に進化しません。転生し、Fランクモンスター、加護を持つ玉からやり直す必要があります。〉


……成る程わからん。要するにワルト=ガもミスリ=ルーガドラングエルも進化先はなくってCランク止まりってか……ワルト=ガも結局は救いがないということか……。なら結局私は何になればいいんだ。このステータス画面には敵の能力が表示されてないから、相手が強いということしかわからない。今まで目指してきたワルト=ガにも希望がないんじゃ……な。


私はそこで何かのスイッチが切れた。


(こんの糞ジジィめ畜生ううう!この野郎!絶対殺す!殺してやるぅ!糞がぁ!!)


私は自棄になり、唯一の魔法、ダークを目の前のミスリ=ルーガドラングエルに放つ。奴に効き目があるかはわからない。しかし物理でやりあって勝てる相手ではないのは解っているのかいないのか、私はただ自暴自棄にMPを考えずに奴にダークを打ち込む。上手いこと当たってたとは思う。そのダークのうちのひとつがミスリル鉱へと当たる。そしてそれは……





私に跳ね返ってきた。

絶望ってやばいよね。表現難しいけど。

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