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氷魔法師、氷浦真の日常  作者:
氷浦真
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修行

 桜子と母親と別れて、父親と一緒に応接室の方へと向かう僕。

 部屋の中を見たことはあったけれど、実際に入るのは初めてだった。


 なんで応接室なのか疑問に残りつつも、僕は父親の言うことに従った。


 「座りなさい」と言われたので僕はソファーに腰かけて、その次に父親が

 腰をかけて座る。

 

 なんか面接しに来たみたいだな。

 

 「緊張してるみたいだけど、平気かい?」

 「いえ。別に」

 「無意識に緊張してるのかもしれないね。少し鼓動が速く感じたから」

 「…それより、修行についての話は?」

 「そう焦らなくても、ちゃんと話すよ。でもその前に、私と少し雑談を

  してくれないか?私は君のことをあまり良く知らないからね。だから

 この機会に、君のことを知っておきたいと思って」

 「はぁ?そうですか?」

 「いくつか質問するだけだから、難しく考える必要はない。言いたくない

 のがあればはっきり言ってくれ」

 「はい」

 

 僕はこの人が何を考えてるのか、よく分からなかった。

 とりあえず、これが済めば修行の話をしてくれると言うし

 まぁ…適当に答えよう。

 

 「じゃあ、最初の質問。真は、魔法のコントロールはできる方?」

 「できる方だと思います。でも、感情の乱れとかあると暴走することが

 何度か起きます」

 「じゃあ、次の質問。小さい頃によくやった遊びとか、覚えてるかい?」

 

 今度は遊び?これを聞いていったい何が分かるんだろうか?

 「えっと…鉄棒とかジャングルジムとか」

 それぐらいしか思い出せない。小学生の頃なんて…。

 

 「じゃあ、最後の質問。自分の魔法を単なる凶器として見ているところが

 ある?」

 「…あります」

 「なるほど。ありがとう」

 

 結局最後までよく分からなかった。

「今の質問の答えを聞いていると、感情の乱れと魔法の見方を直せば、真は今よりも魔法が使えるようになると思うよ。恐らく真は、感情と魔法を一つにしてる

せいで、コントロールは出来てても威力の制御が出来てないんだよ」


「知っての通り、魔法のレベル・ランクによって力の強さが決まる。でも、

 いくら強くても威力を制御出来なければすぐに魔法力が尽きて、魔法が

 使えなくなってしまう」

「それを…僕が全くできてないと?」

「全くってわけじゃないよ?う~ん~話すよりも直接見せた方が早いかな?

 道場に行こう」


 言葉で説明するのを断念したらしく、道場へと行くことになった。

 けどその前に、「桜子を呼びに行ってくるから、先に行ってなさい」と

 言われたので、僕は一人で道場へと行くことに。


 道は覚えてるけど、やっぱりこの家は広すぎるな。

 それから5分後に道場へと到着し中へと入ると、そこにはすでに桜子と父親

 が待っていた。


 「あれ?」

 「真さん、遅かったですね」

 「なんで?」

 

 僕は何が起こったのかわからなかった。

 桜子を呼びに行ってた父親でさえもここにいるということに驚いたからだ。

 僕が先に道場まで歩いて来たのに…どうして?


 「真さん、瞬間移動できるのは力輝さんだけじゃないんですよ」

 「はい?」

 「桜子。さすがに瞬間移動はできないよ」

  

 いや。瞬間移動したって言われた方が納得するんだけど?

 でも、いったいどうやって桜子達は僕より先に道場へと着いたのだろうか。

 

 

 

 

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