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氷魔法師、氷浦真の日常  作者:
春日野氷麗
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大会一時中断


 『ではでは、次のステージへといっちゃいましょう!!』

 「待って、まだ準備整ってないよ!」←影富

 『そんなのは後で全員清掃すればいいでしょ!次にやるのは~ボウリングです!』


 「ボウリング?」←六人全員

 

 『ルールを説明します!まずチームリーダーがじゃんけん。勝ったチームが先にプレイするのですが、

  負けたチームはピンを守るための防御に入ってもらいます!』

 

 「何それ?そんなのボウリングって言えるの?」

 「防御を破れば普通のボウリングと変わらないから問題なしであります」

 「あっ…そうですか」

 

 『使用するのは、この一つのボール。人数分はさすがに持っていくのしんどかったので、仲良く使っ

  てください。ちなみに壊したら弁償してもらいますので気をつけてね』

 「だってさ、アリス」

 「えっ、なんで私っ!?」

 「なんとなく」

 「ひっどーい!」


 『じゃあチームリーダーである雪村と春日野さんにはじゃんけんしてもらいましょう』

 

 「…絶対に勝つ」

 「はいはい。じゃあ行くよ」

 「「じゃんけん…ほい!!」」


 『雪村がチョキで、春日野さんはパーを出したぁ!先行はチームツンデレに決定!!』

 「くそっ。負けた…」

 「じゃんけんに負けただけでしょ?ボウリングで勝てばいいじゃない」

 「それじゃだめだ!私の気が済まない!!」

 「あぁ~はいはい。じゃあお先に」

 

 どうしてこんなにも勝つことにこだわるんだろうな?


 

 『ではチームツンデレ、一番手は氷浦真!ここで点を稼ぎたいところだが、果たしてどうな…「

  雪村君、がんばれー!」


 影富先輩が突然チアガールが持っている黄色いボンボンを持って現れた。格好もそれらしい服を着て

 おり、僕に目掛けて応援し始める。


 「がんばれ、がんばれ、ゆ・き・む・ら!がんばれ、がんばれ、ゆ・き・む・ら・くー「恥ずかしい

  からやめろっー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 

 バキバキバキバキバキバキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



 「「「「「「「うわぁあああああああああ!???????????????」」」」」」」

 

 大会は一時中断することとなった。


 「すみませんでした。なんかついかっとなって…」

 僕は彼女達に頭を下げた。


 「まぁまぁ。真君の気持ちも分からなくはないよ」

 「先輩、お茶をお持ちしました」

 「あぁ…ありがとう」

 

 枯野から紙コップに入ったお茶をもらい、僕はすぐさまゴクゴクと飲み干す。


 「ところで春日野さんと先輩達は?」

 お茶を飲んだ後、僕は枯野達に尋ねる。それに答えたのはアリスだった。

 「お昼の買い出しに出かけたわよ。あと桜子も」

 「えっ、あいつも?」

 三人しか見当たらないかと思えば、桜子の姿もないことに僕はようやく気づく。ずっと一緒にいる

 からてっきりこの場にいるとばかり思い込んでいたのかもしれない。


 「あ~真、大会セット壊したから弁償してねって田原さんが言ってたわよ?」

 「えっ、弁償!?」

 「はいこれ、請求書」とアリスが田原先輩に渡されたと思われる請求書の紙を僕に渡す。

  請求書に目を通すと、僕は一瞬目を疑った。

 「嘘でしょ…高校生にこんな大金を支払えっていうの?」

 

 どうやら研究所の備品だけでなく大学から持ち出した物もあったようで請求金額はかなり高額。

 とてもじゃないがすぐには支払えない。


 「あぁ、でも条件呑んでくれたら払わなくていいって」

 「条件?」

 「えぇっと確か…」


 アリスから田原先輩の条件を聞いて、僕はそれを受けることにした。

 正直こんなことにならなければ即断っていたけど、請求額を払えない以上は条件を呑んだ方が良い

 と判断した。


 「あぁ~もう、あのオカマ…軽く凍らせようかな」


  死なない程度に。

 

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