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氷魔法師、氷浦真の日常  作者:
春日野氷麗
41/46

第二回魔法力大会


 『氷浦先輩、私は貴方に…決闘を申し込みます』


 僕は一年の春日野氷麗に突然決闘を申し込まれた。それを聞いた女子三名は「えっ!??」と一斉に

 声を上げて驚いていた。


 「春日野さん…だっけ?僕は星羅に来たばかりの頃、あんたと同じことを言ってきた女子が一人いたん

 だけど…その子の友達が『星羅は争いや懸け事による魔法戦闘を禁止している』って話を聞いたよ?」

 「…えぇ。その通りです」

 

 僕の話を聞いて、春日野の顔が強張って見えた。


 「春日野さん、やめてください。決闘だなんてダメです」と、クラスメイトの枯野が春日野を説得す

 るため、彼女の元へと歩み寄る。


 「枯野さん…ですが…」

 「春日野さん、お願いしますっ」

 「…」

 

 クラスメイトの枯野に説得されたこともあってか、春日野は黙って被服室を出て行ってしまった。


 「…真さん、大丈夫ですか?」

 「うん。なんとか…」


 春日野が去った後、桜子が僕を心配して駆け寄って来た。


 「申し訳ありません。どうか…お許しください」

 枯野は僕達に深く頭を下げて謝罪した。彼女が悪いわけではないのに…。


 「…桜子」

 「はい、なんでしょうか?」

 「ちょっと、手伝ってほしいことがあるんだ。協力してくれない?」

 「はい。それは構いませんよ?」

 「枯野さん」

 「…はい」


 「春日野さんに伝言を頼みたいんだけど」

 「…なんでしょうか?」

 「次の土曜か日曜日、どちらか予定を空けておけって。時間と場所は決まり次第伝えるからって」

 「えっ、真さんそれは…「大丈夫。心配しないで」

 「いったいどうするつもりなんだい、真君?もしかして女子相手に…」


  千優がすごく怖い顔して話してきたので、何を言われるのかなと僕は彼女が話すのを黙って待つ。

 


 「腕相撲とかそういうのをやるんじゃないだろうな?」

  だが、聞かない方が良かった…。


 「ちょっと、なんでそうなるわけ?女子との決闘で腕相撲なんてどう考えても変でしょ?」

 「じゃあ、流鏑馬やぶさめ、弓道、蹴鞠けまり、柔道、合気道…「ちょっと待って。なんか

  知らないけどそんな伝統的な競技で競うつもりないから!」

 

 っていうか、絶対当てずっぽう…。


 「魔法は使うけど、ちょっとした遊びだよ」

 「「「遊び???」」」

 「まぁ、その前にあの人に連絡しないとね。来てくれるかどうか分からないけど…まぁ、乗って来る

  でしょ」

 「真さん、いったい何をするつもりなんですか?私、すごく気になって仕方ないんですけど」

 「当日になってのお楽しみだよ」


 

 翌日。枯野から春日野に伝言を伝えてもらい、『決闘』は土曜日に決定した。

 肝心な決闘場所と準備は桜子とある人に協力してもらい確保してもらった。


 

 …そして、あっという間に決闘の日がやって来た。

 

 

 「皆さん、おはようございまーす!本日はお忙しい中お集まりいただき誠にありがとうございます。

  司会は私、田原美咲とぉ~「影富岬でお送りします!」

 「「どうぞよろしくお願いします!」」


 田原美咲たはらみさき

 彼女は研究所にいた頃の先輩で、現在は大学一年生。ちなみに影富先輩を呼ぶ予定はなかったのだ

 が、どこで情報を手に入れたのかわざわざ僕のところに電話を掛けてきて…。


 『僕も行っていいかな?なんか楽しそうだし』と、ご丁寧に来ても良いかと確認してきたことに

 驚いたものの…そこから影富先輩が田原先輩とメル友だと言うことを知る。そこからはもう僕は

 関与していない。なぜなら、この『みさきコンビ』が勝手に決闘内容を計画し始めたから…。


 


 「ではでは、早速始めちゃいましょう!今回は前回と違って派手にやっちゃいますよぉ~。

  それでは参りましょう!これより第二回魔法力大会を開催するぜぇ!!!!!!!!!

  魔法師達諸君、覚悟は良いかぁっ!???????」


 

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