表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷魔法師、氷浦真の日常  作者:
恋愛相談?
33/46

木野原崇司の推薦


 「ちょっと待って。ということは、枯野さんってひょっとして魔法師一族なの?」

 「いえ、違います。ただ私の親戚に木野原崇司様という方がおられまして、その方のお薦めで有栖川様

  のご両親と私の両親が…「枯野さん、悪いことは言わない。今すぐご両親にお願いして、有栖川との

 婚約を取り消してもらいなさい!」

 木野原の推薦すいせんと聞いて僕は枯野の両肩を掴んで叫んだ。

 「えっ、そっ…そんな」

 「真さん。いくらなんでも失礼ですよ?」


 「桜子、忘れたの?あの木野原に引っついていた有栖川なんだよ?それに写真が嫌いとかってどうみ

  ても嘘っぽいじゃないか」

 「ですが、本当に写真がお嫌いなのかもしれませんよ?」

 「だとしても枯野さんとは相性が合わないのは確実だよ。僕は有栖川本人に会ったことがあるから

  間違いない。それとも桜子は僕のことが信じられないの?」

 「そんなこと言ってません!私は真さんを信じています」

 「だったら僕の言うこと聞けるよね?」

 「ですが、これでは姉としての立場が…「しっかりしてよ、綺麗で心優しいお姉様」

 「気持ち悪い!」

 「気持ち悪い言うなよ。失礼だな」

 

 サービスしたらすぐこれなんだから。これじゃあ「真さんが壊れてしまいました」の方がまだまし

 だよ。


 「あの…婚約は解消出来ません」

 「どうして?もしかして、何か弱みでも握られてるの?それとも…「いえ。そうじゃないんです。

  私、こういう性格なものですので…両親に心配かけたくなくて…」

 「あぁ~そっちね」

 「枯野さん、お優しいんですね」

 「いえ、そんなことは…」

 

 両親想いなのは良いことだけど、枯野と有栖川が婚約って絶対に上手くいかなさそう。

 絶対に家庭崩壊かていほうかいしちゃうに決まってる。


 「真さん、私達で枯野さんをサポートしましょう。もし有栖川さんが枯野さんを泣かせた時には

  私達が駆けつけて助けに行くんです」

 「あのね桜子。僕達は正義のヒーローとかじゃないんだよ?18歳の高校三年生がそんなことして

  恥ずかしくないわけ?」

 「…真さんも恥ずかしいことしてたじゃないですか。文化祭の時にメイド…ひゃっ!?」

 「なに?何て言ったの?もう一回言ってくれるかな?」


 僕は桜子の頬を両手で包み込む。見ただけだと何しているのか分からないだろうけど、僕の手は今

 魔法によってすごく冷たい。

 「つめたい…つめたいです、真さん」

 「離してほしい?離してほしいなら、その話をここではもうしないって約束出来る?」

 「できます…できますっ!…ふぁっ」

 「ったく。変な噂が流れて困るのは僕だけじゃなくて桜子もそうなんだから、もっと自覚しなよ?」

 「でも…「でもじゃないの。ふくれっ面してもダメだからね」

 「あっ、あの…」


 「ごめんね、枯野さん。桜子が言ってることは忘れてくれていいから」

 「あっ…はい。その真先輩。私からもお願いしてよろしいでしょうか。そのサポートを…」

 「えっ?」

 「一人では心細いので」

 「えぇ~それぐらい自分で「やりましょう、真さん!私達は枯野さんの頑張りを見届ける権利が

  あります」

 

 うわぁ~正義のヒーローやる気満々。目がキラキラ輝いてる。これはもうスイッチが入った証拠。

 一度スイッチが入ってしまえばもう誰にも止められない。氷浦桜子の好奇心スイッチ…。

 「はぁ…分かったよ。でも、さすがに食事する場所なんかには入れないよね?僕達部外者なんだし」

 「そう言えばそうですね。その場合はどうしましょうか?」

 「絶対怪しまれるって~。どこで食べるか知らないけど」

 

 金持ちのことだから、高級レストランかどこかで…。


 「あの、私から父にお願いすればお二人も入れますよ?」

 「「えっ?!」」

  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ