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氷魔法師、氷浦真の日常  作者:
恋愛相談?
31/46

一年生からの相談


 「氷浦君。これ一年生の女の子から、氷浦君に渡して欲しいって」

 「あぁ…うん。ありがとう」

  

 「…はぁ。またか」

 「おかえりなさい。どうしました?」

 「どうもこうもないよ。一年生から僕宛てに手紙だって」

 「あら、またですか?この間も貰ってましたよね?」

 「貰ったよ。桜子代わりに読んで」

 「ダメですよ。ちゃんとご自分で読まないと」

 「目が疲れる~」

 「ダメです」

 「綺麗で心優しいお姉様。僕の代わりにお手紙を読んでください」

 綺麗は大げさだったかな?これでこいつがすんなり読んでくれるとは限らないけど…。


 「たっ、大変です。真さんが壊れてしまいました!?急いで保健室へ連れて行かないと」

 桜子はすぐ立ち上がって慌てだした。

 「えっ、待って…冗談。冗談だって」

 「保健室に行きましょう!」

 桜子は僕の腕を引っ張って、保健室へと連れて行こうとするが、僕はそれを必死に止めようとする。

 「だから待ってってば!」

 

 ただ手紙を読むのがめんどくさくて代わりに読んでほしかっただけなのに、どうしてこいつは

 大げさにするのかな?冗談で言ってるのが通じないのかな?



 「すみません。取り乱してしまいまして」

 「大げさなんだって。僕が本気でそう言うはずないって分かってるでしょ?」

 「そうですね。では真さんに代わってお手紙を読ませていただきます」

 「よろしく~」

 

 桜子は手紙を読み上げようとする…が。

 「えっと…あっ」

 「どうしたの?」

 「いえ。真さん、やはりこれは真さんが読むべきだったと思います」

 「なにそれ…貸して」

 

 僕は桜子が持っていた手紙を奪い、自分の目に通して読んでみた。

 「ご相談したいことがあります。放課後にお時間を…って、なにこれ」

 「分かりません。ですがお困りのようですね」

 「相談する相手間違ってるんじゃないのぉ~?僕行きたくなーい」

 「ダメですよ。ここに相談したいことがあるって書いてあるじゃないですか。ちゃんと会って話を

 聞いて来てください」

 「はぁ…」


 結局、その日の放課後に待ち合わせの場所へと一人で向かった。

 相手はすぐに見つかり確認をした上で本題に入る。

 

 「それで、相談ってなんなの?」

 「あっ、はい。実は私…婚約者がおりまして」

 「はぁ?」

 「今度のお休みの日に、その方と二人きりでお食事をすることになりまして…「それってデート?」

 「あっ、はい。それで、その…先輩は男性ですので、いろいろとお話をさせて頂きたく「断る」

 「えっ!?そんなっ」

 「あんたは相談する相手を間違ってる。そんなの友達にでも話せば良いことじゃない?別に僕じゃ

  なくても…「ダメです」

 「どうして?」

 「友達はその…男の人の話をすると変な顔するんです」

 「他の友達に聞けばいいじゃない」

 「…」


 あっ、その子しか友達がいないのか。


 「他の人に相談しづらいし…両親は貴方のままでいいのよって言うだけで何も」

 両親、そこはちゃんとアドバイス送ってやれよ!?

 「なるほど。それで僕に手紙を書いて呼び出したってわけね」

 「はい。ご迷惑を承知の上で書かせていただきました」

 「うーんー。僕庶民育ちだから参考にならないと思うよ?」

 「あっ、いえ。全然大丈夫ですよ…たぶん」

 たぶんかよ。なんか心配になってきたな…。


 「あっ。そういえば…まだ名前聞いてなかったよね?」

 「あっ、はい。私、一年の枯野蒔奈かれのまきなと申します」

 「じゃあ枯野さん。一応協力はするけど、あまり期待はしないでね?」

 「はい。よろしくお願いします!」

 

 断ったら断ったで、また桜子がうるさいし。

 男子に不慣れなのかは分からないけど、おどおどしててなんか心配だし…いざとなれば桜子に助け

 を求めればなんとかなるだろう。


 

 

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