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氷魔法師、氷浦真の日常  作者:
嘉瀬翼
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星羅でもストーカー疑惑?

いつものように翌朝五時に起きて、道場で桜子と一緒に稽古をしていた。


「真さん、だんだん上手くなってきてますね」

「最初の頃よりはね。でも…まだ集中力が足りない」

「今日はこのぐらいにしておきましょう。急いで準備しないと」

「うん…」


道場を出て軽くシャワーを浴びるために銭湯に行く。制服に着替えて朝食を食べ終えるとすぐに家を出た。


「真さん、忘れ物はありませんか?」

「ないよ。行こう…ん?」

「どうしました?」

「…いや、なんでもない。行こう、桜子」

「はい」


僕達は学校へと向かって歩き出したのだった。



学校へと到着して教室へ着くと、アリスが僕の席に座って待っていた。

「あっ、やっと来たわね」

「おはようございます、アリスさん」

「おはよう、桜子」

 

「で、何か用?珍しいじゃん。朝ここに来るなんて」

「二人に話があるのよ。ここじゃあなんだから、場所を変えましょう」とアリスは桜子のみに手を掴んで

 歩き出した。どうやら僕の手はいらないらしい。まぁ、それはともかく僕は二人の後を付いて行き

 教室から出たのだった。


やってきたのは、屋上に繋がる階段廊下。

空き教室はしっかりと鍵がかけられているため中に入ることは出来ない。もちろん屋上も不可であるため

人の行き来することが少ないこの場所に僕達を連れてきたという。


「それで、話って何?」

「…実はね、ここ最近誰かに付けられている感じがするのよ」

「えっ!?」


「「シー!!」」

桜子の声を聞いて僕とアリスは人差し指を口元に持っていき、桜子を黙らせる。


「すみません…つい」とそれに気づいた桜子が申し訳なさそうな小さな声で僕達に謝った。

「それで、いつからなの?」

「確か…一週間前ぐらいかしら。その時は、ただの気のせいかなって思ったんだけどね。

 でも、やっぱり見られてるって感じがして…まっ、真じゃないわよね?」


こいつ、僕を疑ってたのか?


「なんで僕を疑うのさ」

「だって…消える魔法使えるし」

 とりあえず理由を聞いてみたが、単純すぎて飽きれてしまう。

「言ったでしょ?練習してるって。それに、アリスの後を追って僕に何のメリットがあるわけ?」

「あっ。確かにそうね…」とあっさりと僕の言葉に納得してしまうアリス。


どうしてここに来てまでストーカー扱いされなきゃいけないんだ、と思ったのが正直な感想。


「僕も朝、家を出るときに誰かに見られてる感じがしたんだよね」

「えっ、そうなの?」

「うん。でも、学校遅れるの嫌だったからスルーしたけどね」

「じゃあ、誰かがアリスさんと真さんを狙っているということですか?」

「僕だけじゃないでしょ?僕と桜子は一緒の家に住んでるんだから、ターゲットの中に桜子も含まれてい

 る可能性はあるよ。どっちにしろ、警戒する必要はあるね」


「…でも、どうしたら」

「その前にもう一つ質問。学校ではどうなの?見られてる感じする?」

「いいえ。学校ではないわ」

「そう。それだったら―――」



僕には少し考えがあった。それを二人に話して、放課後にアリスと一緒に下校する約束を

して、僕達は自分達の教室へと戻ったのであった。



そして、放課後がやってきた。

桜子がアリスを教室まで迎えに行く間、僕は教室で一人帰りを待っていると…


「真さん、アリスさんをお連れしましたよ」

「うん。今行く」


僕は鞄を持って教室を出て行った。


「本当にいいの?私の家、二人とは方向違うのに」

「いえ、大丈夫ですよ。むしろ一人でいるよりはいいと思いますし」

「まぁ…そうだけど。真、本当にこれで分かるの?」


「あくまでも、これは作戦だからね。上手くいくとは限らないよ」

「大丈夫ですよ。真さんが考えた作戦ですもの。きっと大丈夫です」


自信を持ってください!と桜子はいうものの、僕は彼女のように前向きではいられなかった。

僕は彼女のようなポジティブではないから…。


星羅から歩いて約30分したところに、アリスが住むアパートに到着した。


「ここが私の家」

「…ずいぶん、ぼろいアパートだね」

「星羅から近いし、安いこともあってここに決めたのよ。あと大家さんいるかもしれないから

 それを言うのは禁句ね」とアリスは僕のほっぺをつねって言う。

「痛い…」


どうやらここでは学校と違い、大きな声を出さないみたいだ。

まぁ、それはどうでも良いとして僕達はアリスの家へとお邪魔させてもらうことにしたのだった。







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