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氷魔法師、氷浦真の日常  作者:
三好玲央奈(イギリス名:アリス・フィリア)
21/46

最強姉弟

 ある日の昼休み。桜子と一緒に食堂へ向かっていると、三好の姿を桜子が見つける。


 「アリスさんですね。あ…「待って、桜子」

 三好に声をかけようとした桜子をあえて止めた僕。


 僕達の存在にまだ気が付いていない三好は、そのまま廊下を歩いていく。

 少し彼女を驚かそうと考えた僕は、『吹雪』を使ってみることにした。


 

 「三好」

 「ん?」

 

 三好は、僕の声を聞いて振り返るがそこには誰もいなかった。

 「あれ?気のせいかしら?」

 

 ガシッ!

 「うわぁああああああああああ!?????????????????」

 「っ…びっくり、したみたいだね。かなりうるさいけど」

 「ままままっ、真!?貴方、いったいどういうつもりよっ!?」

 

 怒るのは想定内だったが、正直あんなに大げさというか…いつも以上に叫ばれるとは思っても見ていな

 くて、近くにいた僕の方がものすごく驚いてしまう。両手で耳塞いでいたけれど、それでも声が届いて

 しまうほどに―――。


 「ごめんごめん。ちょうど、これを使う練習しててさ」

 「だからって、やって良いことと悪いことがあるでしょう!?」

 なに考えてるのよ!とものすごく怒られてしまう。


 「アリスさん、落ち着いてください。そうだ、三人で一緒にご飯食べましょう」

 「はっ!?なんで私が…」

 「はいはい。行くよ、アリス」

 

 「っ!?ちょっと…」

 僕は彼女の腕を引っ張って食堂まで歩いていく。それを見ていた桜子も空いている腕を掴んで

 「行きましょう、アリスさん」と言って引っ張っていった。


 どうして僕が彼女をアリスと呼んだのかは、ただの気まぐれだ。

 別に理由なんてない。ただ呼びたくなっただけ。それに本人も呼ばれたそうだったから、これを気に

 呼んでみようとも思ったから。…ただ、それだけ。


 「ちょっと二人共、皆見てるから離して!自分で歩けるから」

 「「だめだよ(ですよ)」」

 「そっ、そんな…勘弁してーーーーー!!!!!?」

 

 僕達が引っ張る以前に、自分の大きな声で他人から注目を集めているというのに

 今更何を恥ずかしがっているのだろうか?僕はそこのところがどうも理解できないと思いながらも、

 桜子と共に食堂まで彼女を引っ張って行ったのであった。


 

 

 「まったく、二人して私をいじめるなんて…」

 「いじめなんてしてないよ。ただ引っ張って行っただけじゃん」

 「離してって言っても離してくれなかったじゃない!」

 「あーでもしないと、あんた絶対に逃げるでしょ?」

 「逃げないわよっ!」

 

 「お二人共、すっかり仲良しさんになりましたね」

 「なっ!?」

 「桜子から見たら、そう思うの?」

 「はい。出会った頃よりも、とても仲良くなっているように見えます」

 「そっ。…だってさ、アリス」

 

 僕はあえて突っ込みを入れなかった。それを聞いたアリスは、顔を真っ赤にして大声で僕達に言う。

 「かっ…からかうのもいい加減にしなさいよ!?」

 「「別にからかってないし(ませんよ?)」」

 これはわざとではなく、偶然同じことを同時に言ったのだ。

 先程のこともあって、三好はそれに腹を立ててまたしても大声で「声を揃えて言うなぁ―――!!」と

 叫んだのであった。

 

 

 それから星羅の生徒の間で、僕達は「勇者」とか「猛獣を従える最強姉弟」と呼ばれるようになって

 いったことを僕達は後から知ることになっていく。


 

 

 

 

 

 

 

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