第八夜 意味わかんねぇside悠真
遅くなりましたか、ご勘弁を。
さっきの光景は一体なんだ?普通に考えると赤依は偉い人?で司は下っ端?的なので…はっ!?つまりは司も…
「おー。ゆーちゃん。どうしたそんな辛気臭い顔しやがって」とお得意の営業スマイルを浮かべて来るのは、
「…司」
「ん?どうした。司だよん」
「…いやなんでもない」気のせいというか俺の勘違いだよな?だけど…
「…司」
「なんだよ〜」
「司はヴァンプァイヤって信じる?」いままで笑顔を浮かべていた司の顔からは笑顔は失せ、真顔になっていた。
「…いたとしたらどーすんの悠真は?」さっきまでのふざけた声とは違う。あん時に赤依に喋りかけた声だ。
「どーもしねーよ。俺の生活に害がなければな」
「ふーんそうなんだ」
「…赤依がヴァンプァイヤだったら?」明らかに司の表情が凍った。
「……どうしてそれを…」認めた。司は動揺して気付いてはいないが、自分は関係者だと認めたも同じだ。
「これ」そう言ってさっき赤依に噛まれた所を見せた。
「………そういう事か」
「あぁ。あのさ…司は」
「おっと。言わなくても分かる。…俺は黒だ。今まで言えなくて悪かったな」やっぱりそうか…
「…いやいいよ。いきなり、ヴァンプァイヤ信じますか?と聞かれて、はい信じます。何て奴いねーだろ?だからお前が話さなかった気持ちも分かる」
「…なあ悠真」
「ん?」
「俺達友達でいいんだよな?」
「…友達なんかじゃねーよ」そう言うとあからさまにショックっと顔に書いてあった。思わず笑いそうになる。
「俺らは友達って枠に納まる仲か?親友だろ?もう、こーんなでっけー隠し事なんてねーだろ?だからもう無二の友だよな?」
「悠真〜この野郎。驚かせやがって。さっきはマジでビビったぞ」よかったいつもの司だ。
「そう言えば神崎はお前の正体知ってんの?」
「んまぁね。俺は柚樹<ユズキ>の血飲んでるしね」
「へーそういうもんなんだ?」
「もちろんだよ。柚樹のしか飲みたくないし」
「ふんっイチャイチャ話なんて興味はないね。……あのさ、お前らってさ、血飲んだ後、こぼれた血も綺麗に嘗めとるわけ?」そう聞くと司は面白そうな顔をしてただ一言、
「愛されてるね〜」と茶化しやがった。こっちは真剣なんだよ。まぁ一様な…。気になるという意味での真剣は普通だろ…。
「…あのさ、悠真は今夜暇?」
「別に。家に親がいねーの知ってるだろ?」
「じゃあオッケーだな」
「何処に何時に行けばいい?」
「ん〜別荘?」
「はっ?お前ん家って金持ち!?」
「ある程度?…だけど違う俺の事も、俺達の事とかももっと知ってもらいたいからさ」なんだか少し寂しそうだった。
「分かったって。だけど責任持ってお前が迎えに来いよ」
「わかったー夜中に迎えに行くからー」と言って教室に帰って行った。俺はそのまま勝手に早退した。




