第四夜 ヴァンプァイヤside悠真
「あらあら寝ちゃってたの?」
その声で眠りから覚め、立ち上がろうとした…しかし物凄い立ちくらみがしてまた座ざるおえなかった。
「あら、どうしたの?」
「いや、物凄い立ちくらみがしまして…」
「へーそうなの。お大事にね」
おい!それだけかよ!?
「あっそれと彼女の事送ってあげてね」
まぁ普通に考えて彼女とは赤依千幸の事だ。アノ事をきちんと聞いといた方がいいだろう…。赤依は俺の血肉を喰ったのだ…。
「赤依、起きてくれ」
そう言いながら赤依をゆすり起こした。赤依は眠たいらしく目を擦っていた。その姿は、あの事がなければ可愛いと思えただろうが、俺には憎くい者としか思えない。赤依は俺の姿ををとらえると、
「あっあの、雁ヶ崎君!ごめんなさい…」
心の底から謝ってるのか?嘘偽りではないのか?と俺の歪んだ部分が曝け出されそうになる。
「…訳聞かせてもれえるよね?」
自分でも信じられないほど低く、冷たい声だった。彼女は酷く驚き、傷ついた顔をしていたが、何も言わずコクンと頷いただけだった。
「…あのさ、できればゆっくり話しが聞きたいんだけど…」
「あっあの、人がいない方がいいです…はぃ」
…確かに、2人きりでいる所を見られると後がめんどくさいし、色々と面倒な事に巻き込まれるのはさらにめんどくさい。
「…そっか。……じゃあ俺ん家にきてもらっていいか?」
「…はぃ」
そう小さく言い、素直に俺の指示にしたがった。それがとてつもなく不気味に思えた…。




