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灼炎の転生魔女 〜異世界で始めるいじめ復讐〜  作者: 明鏡止水
4章 学院に吹く風

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106/107

106.少し忙しい夏休み

 ダンジョンの試験、というかテストの結果は一週間後に判明した。

どうやら、あのダンジョン内でのことは全て映像として記録されていたらしく、それを後から先生が見て判定を決めたようだ。


結果は、私達のパーティは全員合格。

合否の基準は「自分のジョブに見合った働きができたか」「仲間と協力し、円滑に探索ができたか」「これまでに学んできた知識と技術を活かせたか」の三点だったそうで、私達は全員これらの基準を満たしていると判定されたのだった。


 ちなみに合否の判定はパーティごとではなく、個人ごとに行われた。

そのため、パーティによっては全員または一部の生徒だけ落ちる……ということもあったようだ。


今回の試験で落ちた生徒は、夏休み中に補習となるらしい。

もっとも、私の近くには落ちた生徒はいないので関係ない……と思いきや、ユエとマッドが落ちていた。


二人は別のパーティだったが、パーティ内で唯一落ちたという共通点を持っていた。

マッドはユエに「同じだな」と言っていたが、ユエはそれが気に入らないのか、ため息をついていた。


 何気に今回のテストでは武器を使わなかった、というかそもそも渡されなかった。

それについて質問した生徒がいたのだが、先生からの答えは「それについては、夏休み明けに別途でテストを行う」と言われていた。


ユエは私やマッドとクラスが違うのだが、向こうでも適性武器の診断はやっていたらしく、自分がムチとブーメランに適性があると明かしつつ、私達の適性武器についても聞いてきた。


私は弓と短剣、あとブーメランに適性を持つ。マッドはハンマーと大剣だ。

それを言ったら、妙に喜んでいた。

どうやら、私もブーメランに適性があることが嬉しかったようだ。





 それからしばらくして、夏休みに入った。

今年もみんなで集まり、適当な人の家でみんなで宿題をやることにした。

ただしユエとマッドは補習に出なければならないので、それがある日は午後からの参加となった。


二人の補習は週に三回、朝の八時から十二時まである。

なので、補習がある日は午後から勉強会に参加する形となるわけだ。


 なお、マッドとユエは家がわりと近いこともあって、補習に行く時はどちらかが迎えにいくらしい。

想像すると何とも仲睦まじい光景だが、他の子に見られたら勘違いされそうだ。


肝心の補習内容は、ほぼこれまでの授業のやり直しに近いものだという。

実習もしっかりあり、夏休みの最後の方にテストがあって、それで合格するのが最終目標らしい。


 ただ、絶対に落ちないようにするには帰ってきてからも復習をした方がいい、と先生にも勧められているという。

もちろんそれとは別に宿題もやらなければならないので、結果として帰宅後も数時間は机に向かうハメになる。


実際、ユエは私達との勉強会の時に宿題を消化し、帰宅後は一時間ほど補習内容の復習をしていると言っていた。

マッドも同じような感じとのことで、二人ともなかなか大変な日々を送っているようだ。


 今年は宿題の量がちょっと多いので、私達も大変なのだが……二人はそれ以上だろう。

しかし、ユエはともかくマッドもちゃんとやっているのはなんか意外だ、とリーネが言っていた。


どうも、前世でのマッドは宿題をサボるタイプだったらしい。

リーネは、「転生した時にその辺も別人として生まれ変わったのかな」と冗談混じりに言っていた。


 ちなみにそのリーネ自身は、宿題をやってはいるが一人ではなかなか解けないらしく、私達との勉強会で教え合えるのが助かると言っていた。

もっとも、リーネが誰かに解き方を教えている場面はほぼ見たことがないのだが。

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