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灼炎の転生魔女 〜異世界で始めるいじめ復讐〜  作者: 明鏡止水
4章 学院に吹く風

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101.それぞれの役目

 そのまま進んでいくと、通路を塞ぐ氷の塊、通り抜けられる壁などのギミックが出てきた。

氷の塊は私が炎で溶かし、通り抜けられる壁はシルフィンが「サームド」という魔法で見破った。


ちなみにこのサームドという魔法は、要は「見えないものを見えるようにする」という魔法で、通り抜けられる壁はその奥にある通路を見えるようになることで、その壁がフェイクであることを見破れるようになっていた。  


 これ以外にも、通路を進んでいると突然道が途切れ、その先に底の見えない谷間が広がっている……ということがあった。

ここでもシルフィンの「サームド」が活躍し、まっすぐに伸びる見えない通路を見えるようにしてくれた。


「しかしまあ、通るのにずいぶんと勇気がいる通路ね……」


 リーネの言う通り、シルフィンのおかげで見えるようになった通路は、幅三十センチほどの一本道がまっすぐ伸びているだけで、その周りは下の見えない谷間。

結構な高さがあるし、下を見ると進めなくなりそうだ。


ただし、シルフィンの示した通路は白く光っているので見やすい。

バランスを崩さなければ、歩くのは難しくない。


 そしてその通路を渡り切ると、毒の沼地ならぬ毒の水たまりが現れた。

いかにもな紫色の水たまりで、ポコポコと泡が噴き出している。


「これって……毒の水たまりだよね」


ちょうど一ヶ月ほど前、授業でやった。

ダンジョン内のギミックの一つで、足を踏み入れると徐々に体力を奪われるエリア。

特殊な靴を履くか、エンチャンターかヒーラーの魔法でそれを無効化できる。


「そうね!ようやくあたしの出番ね!」


 リーネは嬉しそうに、全員に「ウォークス」という魔法をかけた。

彼女によると、これで水たまりに踏み込んでもダメージを受けないという。


恐る恐る足を踏み込んでみたが、確かに何ともない。

続いてリーネ達も踏み込んできたが、やはり何ともないようだ。


「すごい……!リーネのおかげだね!」


 シルフィンに言われて、リーネは誇らしげにした。


「でもさ、シルフィンでも……エンチャンターでも、似たようなことができるよね」


「そうだけど、彼女は他のギミックにも対処しなきゃないでしょ?魔力のことを考えたら、あたしが魔法を使った方がいいじゃない」


それは確かにそうだ。

ここまでに一番魔力を消費しているのはシルフィンだし、これからもその機会があるだろう。

もっとも今回の場合、リーネが活躍したかったというのもあるのだろうが。



 毒の水たまりを超えた先には、私達の身の丈ほどもある草が生い茂ったエリアがあった。

ススキのように葉が平たくて硬いタイプの草ばかりで、まともに入ったら手や顔を切るのは明らかだ。


そこで、私が前に出た。

切断魔法の「ゼルディクト」を使おうかとも思ったが、範囲が広すぎるので別の魔法にした。


「パーク・トロイド」


 杖を振るい、目の前の草を一気に焼き払う。

この魔法は、広範囲の草刈りやゴミ処理のために使われている……そんな魔法があったのは驚きだが、こういう時にはありがたい。


草を全て焼き払うと、地面には焼け跡だけが残った。

根元すらも残さず全て焼き払い、平らになったので歩きやすくなった。


「おおー!いい感じじゃない!」


 リーネが拍手し、「あたしには、こんなことできないな」と羨むような目で私を見てきた。

そんな目で見られると、照れてしまう。


「今、ちょうど半分くらいまで来たね。ここを越えて、その先の長い通路を抜ければゴールだよ!」


シルフィンの言葉で、モチベーションがさらに回復したような気がした。


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