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灼炎の転生魔女 〜異世界で始めるいじめ復讐〜  作者: 明鏡止水
4章 学院に吹く風

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100/105

100.ダンジョン開幕

 テストの流れだが、ダンジョンには最初二つのパーティが入り、どちらかが出てきたら次のパーティが入る……という感じになるらしい。


入る順番はくじ引きで決まった。

棒の先端に数字を書いた紙を張り、それを一つの箱に入れて混ぜてからみんなで引く……という、前世でも見かけたタイプのくじだ。


 各パーティから一人代表を選んで引くことになったのだが、やはりというか私が代表になった。

そしてくじを引いた結果、私達のパーティは十番目になった。

パーティは合計で二十個あるので、ちょうど前半の最後と言える位置だ。


 最初のパーティが入り口をくぐっていった……かと思うと、一分もせずに出てきた。

しかしちゃんと目標である銀の盾を持って出てきたので、最深部まで行って帰ってきたようだ。


先生からは特に何も言われなかったが、これはおそらく、ダンジョンの中では時間の流れが違っているんだな、と思った。

前々から授業でもやっていたが、魔法で時間の流れが外と違う空間を作る……ということはできるらしいし。



 そうして、いよいよ私達の番が回ってきた。

入り口をくぐるまで、ダンジョンの中は見えない。見えるのは、真っ暗な空間だけ……まるで、明かりの灯っていないトンネルのような。


正直ちょっと不安だが、それは他の二人も同じ。お互いに大丈夫だと言い聞かせ、暗闇の中へ足を踏み入れる。


 そんなダンジョンの中はというと、明かりがなく真っ暗だった。


「ランプ・ウィック」


火球を浮かべて周囲を照らし出す魔法を唱えると、青色の岩肌に覆われた洞窟の中だとわかった。

見た目からして水の魔力が宿っているような印象を受けるが、そうでもなさそうだ。


「サーチ・ウェイブ」


 シルフィンが杖を掲げて魔法を唱え、紫の円形の魔力波を周囲に撒く。

私達にはそれが何であるのかわからなかったが、やがてシルフィンの手元に紫の板状の光が現れ、それが一枚の紙となった。


「それ、もしかして地図?」


「うん!これでゴールまでの道のりがわかるよ!」


私達もそれを覗いてみたが、何も書かれていないようにしか見えない。

それもそのはずで、この地図はエンチャンターとレンジャーにしか読めないものであるという。


 シルフィン曰く、この魔法はダンジョンに入ったら真っ先に使うべき魔法……「開幕魔法」だと授業で学んだらしいが、それは私も同じだ。


さっき使った「ランプウィック」。これは暗闇を照らせる炎魔法であり、明かりがなく視界が悪いダンジョンでは最初に使うべきだと教わっている。


 そんな中、唯一開幕魔法を覚えていないリーネは、なんか気に食わないと喚いていた。

だが、別にそんなことで喚く必要はない。

これも授業でやったことだが、元よりヒーラーには必須の開幕魔法というものがないのだ。


ただし、ダンジョンによっては何もせずとも体力や魔力が減っていく特殊効果があることがあり、その場合は特殊効果を打ち消すヒーラーの魔法が必要になることもある。


 今回のダンジョンは、入るパーティによって内部構成が大きく変わる。それは、パーティ内のジョブがそれぞれ役目を果たせるかを試すテストでもあるからだ、と先生に言われている。

ということは、当然リーネにも活躍の場はあるだろう。


そのことをリーネに話したら、「それならいっか」と機嫌を直していた。

初っ端から不機嫌になられては、パーティ内の空気も悪くなって、その後の探索に影響を及ぼしかねないので、良かったと思う。

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