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第七話 トリックスターとカラスの影

ーー雨の降り注ぐ6月、大久保を訪ねてきたのは…かつての友人である凪。彼は参謀に雇われてやってきたと言うが………

黄色い傘、黄色いレインコートを深く被った茶髪の青年。大久保と同じくらいの身長だろうか。右目には眼帯を着けている。


(ピンポーン)


静かな和室にチャイムが鳴り響いた。裏口の呼び鈴だろうか。


笠原 凪(かさはら なぎ/15歳 傘使い)


「久しぶりー久保くん!」


「……凪。」




体育館。俺含め、ほぼ全員が集められてた。傘男と大久保先輩が対決するらしい。


「…見物だな。」


「だな。」


カイトと蓮は大人しく見守っていた。


(この前ボコされたときは素手だったけど…どんな武器を使うんだ?)


銃…はイメージに合わない。刀は石田先輩…ナイフ?


「お~カッチョいい!」


傘男の声の方を向くと、大久保は大きなバッグを持っていた。


「…久しぶりにこれを使うよ。」


黒い。形が見えない。


…傘だ。




少しして、戦争が始まった。凪は傘を開いたが、みんなが驚いた。


(チェーン!?)


楔の付いた大きな鎖を大久保に投げた!そこから左に避けたが凪はすかさずグレネードを…!


「…やっぱ強いな。」


(先を読まれてる)


「ほらほら大久保くん~!先の未来見てないと!こんなんじゃ負けちゃうよ~。」


「…時代を追うことだけが強さじゃない。」


「そっか!」


傘を畳んだ凪は大久保を突いた…と思ったら受け流した大久保!しかし凪も速い。隙を置かずトラップを撒き散らした。


「…俺の番だ。」


「僕も~!」


再び戦闘へと戻る二人。傘を開いてガードする大久保とチェーンを引っ掛けて耐える凪、戦いの末……


30分後


「ねーねー、そろそろ飽きてきたからやめたい~!」


「…お前が始めたんだろ。次の一発で終いにしようか。」


遠くから二人が素早くやってきたと思うと…ん!?凪、爆弾構えてる。大久保に投げ付ける気だ。こんなんじゃ負け…


凪が爆弾を構えた、その瞬間…足元で転がる小さな影。さっきのグレネードだ。


「……しまっ——」


バコォォン!!!


爆風が凪の体を吹き飛ばした。


大きな衝撃音と共に凪は倒れた…。大久保先輩が勝ったんだ!!!…でもどうして。


「大久保…直前で凪の使ったグレネードを拾ってただろ。あれを転がして転ばせたんだ。目線からも恐らく爆弾抱えていることは明らかだ。」


「すごい…!桜木さんそんなに観察力すごかったんですかね!!」


「…ふん。スナイパーは目がいい。尾崎ほどではないが動体視力もいいぞ。」


「尾我利先輩じゃ…」


「………すまない。昔、一緒に参加した射撃大会の友達と名前を間違えた。似てるからな。」




ふと、大久保先輩と傘男の方を向くと何か会話をしていた。


「すごいね~久保くん。僕に勝っちゃったよ。」


「用はなんだ?ただで帰るようなやつでもないだろ。」


「孤児院時代の昔話でもしようか~と思ったんだけどね。」


「…その話だけはやめとけ。」


「冗談だよ~(笑)ちょっと情報を渡しに。」


「なんのことだ。」


「……僕たちを送り込んだ黒幕がいる。工業組との関わりがあるって噂も。」


「工業組…?あの違法レベルの武器改造をしている少年チーム…」


「…名前は不明。カラス軍所属、刺客を雇ったのも彼だよ。君のことを知ってる。」


「………何が起こる?」


「……次の刺客だ。」




大久保と凪は真剣そうな表情だった。

もう七話ですよ!?皆さんありがとうございます!!七話!ラッキーセブン!(?)シックスセブンですね!?(?????)

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