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第六話 スナイパーの刺客

突如、チームに乗り込んできたスナイパー。彼と幼馴染み。そして弟たちはわけありのバトルを始める…!

「おい!大久保はどこだ!!!」


昇降口に大きな怒鳴り声が響いた。しかし、怒りの感情はなく彼の表情は冷静であった。背中には2メートル程の大きなライフルを背負っていた。


桜木 翔助(さくらぎ しょうすけ/14歳 スナイパー)


「……出てこないなら…。ここで一番強いやつを出せ。俺がここの新しいリーダーだ。」


桜木 翔太(さくらぎ しょうた/13歳 翔助の弟)


「…お兄ちゃん…?どうしてこの街に!?」


「……お前には関係ない。」


(…やっぱり、翔太に似ている。)


彼と翔太は特徴的な髪型をしていた。髪は左右非対称で深いニット帽を被っていたが、どちらも可愛らしい瞳の似合う美形ではあった。やや兄の目付きが鋭いという点を除いて。


竹内 健一(たけうち けんいち/14歳 翔助の幼馴染み)


「あ!翔助!!」


「…久しいなタケイチ」


「そのあだ名やめろって~!」


「あ、弟とはどうなんだ?」


「相変わらず仲悪いぞ~」


竹内 健二(たけうち けんじ/13歳 健一の弟)


「おい~バラすなって」


(なんだ…?知ってるのか?)


「彼と幼馴染みのようだよ。親の都合で桜木は隣町の祖父母に引き取られたみたい。」


尾我利先輩が口を挟んだ。その真っ直ぐな目は、スナイパーを向いていた。


「弟君とも離ればなれになっちゃったみたいだね。」


……翔太は少しもの悲しそうだった。


「じゃあ尾我利パイセン。俺こいつとタイマン張っていいすか?こいつに勝ったら5万!」


(ギャっ…ギャンブル!?)


「?!」


俺は驚きすぎて声も出なかった。話題のスナイパーと射撃班3班リーダー程度の実力者が張り合えるわけがない。


「お~いいね。幼馴染み対決だ!」


尾我利先輩はノリノリだった。


「…敵うわけないじゃないですか……。」


「いーや。尾我利見てみろ。」


カイトが反応した。俺が尾我利先輩の方に注意を向けると察したように呟いた。


「あいつなら…いける。」


……少しも不顔迷いの無い表情でで竹内先輩を見つめていた。




「試合…開始!」


尾我利先輩の合図で戦いは始まった。正直、怖かった。竹内先輩が負けることも、ここのリーダーがあんなスナイパーになってしまうことも…


「大丈夫だよ。大久保さんも分かってて判断してる。」


尾我利先輩はいつまでも俺のそばにいてくれる。少し気持ち悪かったが、少し嬉しい。


「…やっぱ嫌です!こんなのはリーダーじゃないです!」


「いいから見てなって。」


体育館の隅から二人の様子を見てるとすごいことが起きていた。


ガガガガガガガガン!


バフォン!!!!!


ガトリングガンの激しい乱射音とライフルの鋭い銃声が鼓膜を突いた。思わず耳を塞ぐと尾我利先輩は耳栓をくれた。百発百中と噂の素早いライフル弾を竹内先輩は素早く交わしていく。桜木はわずかに動きを止め、リロードに入った。竹内先輩は余裕の表情だった。


「翔助、お前は7年でだいぶ狙撃の腕を上げたみたいだな!」


「…うるさい。」


「だがな!」


竹内先輩はスモークグレネードを投げつけた…!


「クソッ…見えね」


「トドメだ!」


竹内先輩は武器を投げ捨て、飛び掛かった


「運動能力を捨てた引きこもりスナイパー、降参しろ。」


動けなくなった桜木は


「…降参だ。俺はもう帰る」


大人しくなっていた。




次の日


何事もなく新人歓迎パーティーは始まった。メンバーが一人多いことを除いて。


桜木 翔助(さくらぎしょうすけ 新メンバー)


「……なんでこんなことに。」


「リーダーがスナイパー欲しがってたんだって。俺だけじゃ狙撃手足りないしまぁいいっしょ。ライフル改造してやるし。」


尾我利は嫉妬したように話しかけてた。そして、何事もなくパーティーは終わった。


「兄貴…俺のこと嫌い?」


「…嫉妬してただけだよ。昔から好かれていて友達の多い翔太がな。」


「俺も成績優秀な兄貴が嫌いだったよ。」


「…そうか。」


桜木兄弟も仲直りしてた。なんか平和だな


「はぁ!?俺、スナイパー相手に勝ったのに昇格無し!?せめて一階級あげるだけでいいんで!!!」


…あいつがスナイパーに勝ったって思うと……なんか嫌だな。




ーー雨が降り続く。


窓際の紫陽花だけが、やけに鮮やかだった。


…なんだか落ち着かない。昔のトラウマだろうか。




紫陽花はあまり好きじゃない。

六話まで読んでくださったみなさん!ありがとうございます!これからも投稿を続きますのでどうかよろしくお願いします。

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