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幻想の器  作者: 夢物語
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第五十一器 刀と雷

「これは飼い慣らせそうにないな。

殺しておくか」



グロームが刀磨とうまの頭を掴もうと手を伸ばす。



「…まだそんな力があったか」



伸びたグロームの手を掴む刀磨とうま



「まだ…だ…」



「そんな状態で戦う気か?」



「心配は…いらない!」



「!?」



その時、刀磨とうまからエナが膨れ上がるのを感じ距離を取るグローム。



「はぁ…はぁ…俺の本気を見せてやる!」



呪装じゅそう…いや、それとは違う。

まさか!?」



「ぐあぁぁぁぁぁぁ!

はあぁぁぁぁぁ!」



一瞬、刀磨とうまの体から光りが放たれると周りに刀が四本宙に浮いていた。



器装きそうか!?」



「いや…これはなりそこないってとこだ。

コントロールが難しい上に燃費も悪い」



「なりそこないだと?

まあいい、少しは楽しめそうだ」



目に見えない程の速さで移動し刀磨とうまの背後から雷撃を放つグローム。



「遅い」



宙に浮いた一本の刀が雷撃を切ると同時にもう一本がグロームの脇腹を貫く。



「がっ!」



「急所を外したか」



「ぐっ! なめるな!

恐怖の脈動(ヤートズミェイ)!」



グロームの体から蛇の形をした雷が無数に伸び、刀磨とうまに噛み付き激しい電気を流す。



「…マッサージにはちょうどいいな」



「バカな!? 心臓に百万ボルトの電気を流しているはず!」



「そんなに流れてるのか」



「な!?」



振り返った刀磨とうまの胸から小さな刃が伸び、そこから放電されているのに驚くグローム。



「俺は刀と一体となっている。

だから」



右手を振り上げると指に生えた刃でグロームの体を切りつける刀磨とうま



「ぐあっ! (このままではまずい)」



強い光りを放ち刀磨とうまの目を眩ませ、グロームはその場から離れる。



「はぁ…はぁ…はぁ…」



「来ないのか?」



「戦い方を変えるか…ぐっ」



雷の熱で赤くなった右手で傷口を焼いて塞ぐグローム。



「こちらから行かせてもらおうか」



超越する光り(リカールストヴァ)



刀磨とうまが構えると同時に自分の胸に手を当て、グロームは自身に雷を流す。



「今更何をしようと遅い!」



両手を激しく振り宙に浮いた刀でグロームの体を切り裂く刀磨とうま



「どうした?」



「なぜ生きている!?」



手足がバラバラになっているにも関わらず、平然と立っているグローム。



「君が刀と一体化するなら、私は雷と一体化しただけだ。

しかし、刀と雷…どちらが上かな?」



地面に流れた雷が刀磨とうまの両足を貫く。



「ぐっ!」



「さあ、もっと楽しもうじゃないか!」

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