第四十七器 王の誘い
「游お姉ちゃん大丈夫かな?」
「やっぱり一人じゃ…」
「引き返してる時間はない」
「けど!」
「あいつが一人で大丈夫だと言ったんだ。
その言葉が信じられないのか?」
「そう…だよな」
「それに今回の作戦は見抜かれていた。
奴等の主力が邪魔しに来るはずだ」
「わかってる。
急ごう!」
三人は走り出し通路の角を曲がる。
「しかし遠いな」
「地図じゃそんなに遠く無かったのにね」
「確かに変だな…」
刀磨は立ち止まり壁に触れたまま動かない。
「どうした刀磨?」
「疲れたの?」
「お前達と一緒にするな」
「じゃあなん」
その時、城が激しく揺れ刀磨と夜詩達の間に壁が現れる。
「刀磨!?」
「平気だ」
「今、壁を壊す!」
「待て、お前達は先に行け」
「お前はどうするんだよ?」
「ケリをつけにいく」
「ケリってなんの?
おい! …仕方ないやつだな。
アリス、先を急ごう!」
「うん!」
二人は通路を進んでいくと大きな階段にたどり着く。
「こんな階段なかったはず」
「お兄ちゃん気を付けて」
夜詩がゆっくり階段を上がると、アリスとの間に壁が現れる。
「アリス!」
「大丈夫! 新しい道が出来たから行ってみる!」
「わかった。
無理はするなよ!」
「うん!」
「さて、こっちはどこに続いてるかだな」
階段を駆け上がっていくと外まで続いていた。
「ここは…」
「ようこそ、我が城へ」
大きなイスに座り笑みを浮かべる鎧の男が夜詩を見つめる。
「お前がキングリー」
「わざわざ来てもらったのだが、客人には消えてもらわねば」
キングリーが立ち上がるとイスが消えた。
「お前が作っている兵器を破壊したら帰ってやるよ」
「破壊したら…か。
出来るといいな」
「(レイは戦うなって言ってたがやるしかないな)」
ガントレットを装着し夜詩はキングリーに襲いかかる。




