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幻想の器  作者: 夢物語
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第四十六器 賭けの一手

かすりながらも何とか攻撃をかわすゆう



「あら、なかなかすばしっこいのね。

でもいつまで持つかしら?」



休まずリオートは氷をゆうへと放つ。



「(水を出せば凍らされ不利になる。

凍る前に彼女に攻撃するには…)」



リオートへ駆け出したゆうが両手を前に突き出す。



「なるほどね」



放たれた大量の水は外側から凍っていき、リオートの目の前で完全に凍る。



「あと少し近付けば」



「させると思う?

女王の守護者クイーンアブソリュート!」



ゆうとリオートの間に三メートル程の厚い氷壁が現れた。



「この程度の壁なんか」



「あなたは死ぬまで踊りなさい。

輝きの絶望ダイヤモンドタルナーダ



無数の氷がゆうの周りを回転し竜巻を起こす。



「体が引っ張られる!」



「さようなら」



竜巻の中から氷が飛び出し全身に傷を負っていくゆう



「このままじゃ…外へっ!?」



その時、背中に氷の塊が突き刺さりゆうは地面に倒れる。



「楽にしてあげる」



リオートのエナが高まると、竜巻の氷がゆうに突き刺さっていく。



「傷だらけにしてごめんなさいね」



氷壁を砕きゆうに近付くリオート。



「気にしなくて…いいわ…」



「そんな!?」



全身から血を流しながらも立ち上がるゆう



「…氷は体に刺さっているけど…体内の水で壁を作って致命傷は防げた。

あなたが氷壁を壊してくれると思ってね!」



「くっ!」



ゆうはリオートへ飛び掛かる。



「私を凍らせば?

そんな事をしたらあなたも凍ってしまうわね」



「このっ、離しなさい!」



「密着すれば水を凍らせれない」



ゆうの背後に鋭く尖った氷を作り出すリオート。



「死ねっ!」



リオートの胸に手を当てエナを込めるゆうの背中で氷が砕け散る。



「あなたの中へ送った水で心臓を潰してあげた。

綺麗な体で死ねた事を感謝しなさい」



口から血を流して息絶えたリオートから離れるゆう



「はぁ…はぁ…止血してから少し休まないと。

こんな戦い方してるなんてまだ…まだ…ね…」



壁に持たれ掛かりゆうは眠った。

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