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幻想の器  作者: 夢物語
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第四十五器 女王VS女王

ゆう!」



ゆうお姉ちゃん!」



「遅れてごめん。

みんなは先に行って」



「一人で戦うつもりか?

この女とお前の力は相性が悪すぎる」



「その程度の理由で避けてたらみんなと一緒に歩けない」



ゆう…」



「勝算はあるんだな?」



「ええ」



振り向き通路を塞いでいた氷を砕く刀磨とうま



「いくぞ」



「でも!」



夜詩よし、大丈夫だから」



「…わかった」



「勝手に話を進めないでほしいわねっ!」



女が夜詩よし達へ氷の塊を飛ばすも、水の壁に触れ湯気をあげながら消えていく。



「邪魔はさせない」



「あら、熱湯にも出来るのね。

けど熱湯くらいで私の氷には勝てないわよ」



「試してみる?」



二人が同時に出した氷と熱湯がぶつかり、部屋に蒸気が満ちる。



「なかなかやるわね。

私の名前はリオート。

キングリー様の邪魔はさせない」



周囲を警戒するゆうの息が白くなっていく。



「(温度が下がってる。

このままじゃまずい)」



自分の周りに水でドーム状の壁を作るゆう



「無意味ね」



壁は一瞬で凍りつくと、何本もの棘が伸びゆうを襲う。



「しまっ、ぐっ…」



「上手くかすり傷で済ませたわね。

でも、動けるかしら?」



棘が触れているゆうの体を凍らせていく。



「手足の感覚が…」



「ご自慢のお湯で溶かせば?

わかってると思うけど、どんな熱湯でも瞬時に凍るわ」



「そうね…でも」



次の瞬間、ゆうの体から氷の棘が伸び壁を破壊する。



「まさか氷まで操れるなんて」



「いいえ、あなたの力を逆手に取っただけ。

先を尖らせた水を高速で撃ち出せば氷の棘に変わる」



「なるほどね。

でも抜け出せたからと言って終わりじゃないわよ」



氷の椅子を作り出し腰を下ろすと、一瞬で部屋を凍らせるリオート。



「ここは私のテリトリー。

逃げ場はないわ」



笑みを浮かべるリオートが指を鳴らすと、無数の氷が部屋中からゆうへ襲いかかった。

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