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幻想の器  作者: 夢物語
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第四十四器 遅れてきた女王

「どう…して?」



「アリスの力で脳にある機械を破壊した」



「それで私を…もう少し改良…すべきだったね」



その時、バウドの体からエナが溢れ出す。



「これは…まずい!

二人共、ここを離れるぞ!」



「なんだよいきなり?」



「さっさとしろ!」



三人は慌てて先へと進む。



「つまらない…最後…」



凄まじい爆発音と共に建物が激しく揺れる。



「うわっ!」



「きゃっ!」



「くっ」



しばらくすると揺れが収まっていく。



「何だったんだ?」



「バウドがエナを限界以上に蓄えていたせいだ。

機械を破壊した事で呪装じゅそうが解除されたんだろう」



「じゃあ今の爆発は…」



「先を急ぐぞ」



「…ああ」



「お兄ちゃん大丈夫。

あの人達は苦しみから解放されたんだよ」



「アリス…そうだといいな」



三人は研究施設の一番奥にたどり着いた。



「ここから奴等の城に通じてるんだな」



「開けるぞ」



足元にある扉を開ける刀磨とうま



エナを消しながら進むぞ」



地下へ降り薄暗い一本道を歩いていくと、目の前に扉が現れた。



「いきなり敵がいる可能性もある。

気を抜くな」



「分かってる」



刀磨とうまがゆっくり扉を開くと、何もない広間にでる。



「敵は居ないようだな」



「ここからどっちに行けばいいんだ?」



「城の東側に兵器がある。

研究施設から来た道が南だから右の通路だな」



「敵に出会しませんように」



三人が右の通路へ向かおうとした瞬間、氷の壁が道を塞ぐ。



「!?」



「どこへ行くのかしら?」



「いやー、ちょっと道に迷っちゃって…あははは」



「そう、じゃあ案内してあげる。

地獄への道へ!」



女が両手を広げると氷の棘が地面から伸び、夜詩よし達へ向かっていく。



「うわっ!」



「(作戦が読まれてたか)」



「お兄ちゃん戦うしかないよ!」



「仕方ないか…」



「楽しませてね」



女の頭上に大きな氷の塊が出来ていく。



「あんなでかいのヤバすぎだろ!?」



「破壊するだけだ!」



「くそっ!」



三人が構えた時、何かが氷の塊を通り抜けバラバラに切られる。



「なんだ?」



「まだいたの」



「邪魔してごめんなさい」



通路の入口には笑みを浮かべたゆうの姿があった。

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