第三十八器 危険な作戦
「そんな物を破壊して貴様になんのメリットがある?」
「あれは世界に不要な物だ。
それにあれを使えば世界の裏側すらも攻撃可能。
注ぐ波の量によっては核を遥かに超える威力を出せる。
お前達にとっても脅威のはずだ」
「…確かにレイの言う通りだな。
刀磨、どうする?」
「ちっ、不本意だが仕方ない」
「お前達には奴等の城に浸入し兵器を破壊してもらう。
俺とジパーで雑魚を引き付ける」
「でも俺達が雑魚を引き付けた方がよくないか?
レイは強いんだろ?」
「俺だと波が強すぎて気付かれてしまうからな」
「波を抑えきれないとはさすが光帝様だな」
「刀磨、さっきからレイに噛み付き過ぎだぞ?」
「ふん!」
「昔、可愛がってやったのが気に入らないんだろう」
「黙れ!今なら貴様と殺り合えるぞ」
刀を抜きレイの目の前に突き出す刀磨。
「やめろって!」
「全てが済んだらいくらでも相手をしてやる」
「その言葉忘れるなよ」
刀磨は刀を戻し木にもたれかかる。
「この作戦で注意が三つある。
一つは城に浸入したら絶対に波を使うな」
「そんな簡単に気付かれるのか?」
「キングリーがいる城は奴が能力で作り出した物だからだ」
「城を作った!?」
「まさかキングリーがこいつの片割れの器なのか?」
「いや、奴は王の器だ。
城から兵士まで作り上げている」
「そんなのと戦うのか…」
「二つ目は絶対にキングリーと戦うな」
「逃げろと言いたいのか?」
「いや、遭遇したら…死を覚悟しろ」
「!?」
「死を覚悟しろだと?」
「はっきり言って今のお前達では手も足も出ないはずだ」
「俺達をなめているな」
「じゃあ、テストしてやろう」
レイは光りの球体を四つ掌から作り出すと夜詩達の前に飛ばす。
「これは?」
「それを倒してみろ」
レイが指を鳴らすと球体が人型へと変わっていく。
「なめるなよ」
刀磨が素早く刀を抜き、斬りつけるも簡単に受け止められた。
「面白い。
本気でやってやる!」
「仕方ないな。
游、アリス」
「アリス負けないよ!」
「…」
夜詩達は臨戦態勢をとる。




