表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻想の器  作者: 夢物語
PR
36/59

第三十五器 敵陣

ゆう!」



モスクワの空港に着いたゆうを見つけ声をかける夜詩よし



夜詩よし!こんな事になってごめんなさい…」



ゆうに責任はないよ。

アリスもきっと巻き込まないように一人で行ったんだろうし。

刀磨とうまはいつ?」



「分からない。

でも場所は伝えたし大丈夫だと思う」



「そうだな。

じゃあ、アリスを追おう!」



二人は空港を離れ郊外の人気のない場所に向かう。



「こんな所にメドヴェーゼの本拠地があるのか?」



「ハートネスの資料に書いてあったし間違いないわ」



「この先に古い洋館がある」



そう言って二人の前に刀磨とうまが姿を現す。



刀磨とうま!いつ来たんだよ!」



「ついさっきだ。

それより、ここからは敵の懐だから気を引き締めろ」



「わかってるよ。

行くぞ!」



三人は木々が生い茂る小道を進んでいく。



「しかし警備はいないみたいだけど、アリスが倒したのか?」



「それはなさそうだ。

争った跡もない所を見ると余程の人員不足か、罠かのどちらだろう」



「ごめんなさい…」



「気にするな」



刀磨とうま…ありが」



「失敗は行動で取り返せ」



「うっ、分かってるわよ!」



「止まれ」



刀磨とうまが指差した先に洋館が見えた。



「あれか」



その時、茂みから二人の男が現れる。



「餌に釣られて来たか」



「お前達には死んでもらう」



「アリスはあの洋館にいるのか?」



「さあな。

俺達はここで迎え撃てと言われてるだけだ」



「なら用はないな。

二人共行くぞ」



三人が進もうとした時、二人が襲い掛かった。



「行かすかよ!」



「俺は右をやる」



「了解」



二人の一撃を同時にかわす夜詩よし刀磨とうま



「どけっ!」



夜詩よし刀磨とうまが声を揃えて叫ぶと同時に、二人の男達は拳を顔面に受け森の奥へと吹き飛ばされ気を失う。



「すごい…(素手で敵を一撃…しかもエナの感じからいってなかなかの強さを持っていたのに)」



「腕を上げたな」



「お前もな!

急ごう!」



三人が洋館にたどり着くとドアが勝手に開く。



「来いって事か」



中に入るといくつものドアがあるも、どれにも鍵が掛かっていた。



「ダメだ。

後は二階って事だな」



階段を上がり廊下を進むと大きなドアが見え、刀磨とうまが勢いよくドアを開ける。



「騒がしいね。

ノック位したらどうかな?」



部屋の中は本棚に囲まれ、窓際に大きな机とイスに腰を下ろし本を読んでいる男がいた。



「お前がメドヴェーゼのボスか?」



「初めまして、私はグローム。

このメドヴェーゼを任されている者だよ」



「アリスはどうした!?」



「アリス?ああ、あのゴミか。

それならそこだよ」



グロームが部屋の隅を指差した先には本棚にもたれ掛かっている傷だらけのアリスがいた。



「アリス!?」



「ひどい怪我…」



刀を抜き構える刀磨とうま



「ん?私とやる気か?

やめた方がいい。

君では勝負にならない」



「なら試すか」



素早い動きでグロームの背後を取り、刀を振り下ろす刀磨とうま



「遅いな」



グロームの体から雷撃が放たれ、刀磨とうまはギリギリかわし距離を置く。



「雷か」



「俺も加勢する」



「いや、アリスを連れて逃げろ」



「何言ってんだよ!」



「分からないのか?」



「何が…!?」



刀磨とうまの言葉で何かに気付き、驚きの表情を浮かべる夜詩よし



「二人共どうしたの?」



「急に強いエナが複数現れた。

いや、最初から居たのか!」



「だからお前達は先に逃げろ。

俺はこいつを殺ってから合流する。

行けっ!」



夜詩よしはアリスを抱え、ゆうと部屋を出ていく。



「噂以上にやるようだね。

部下達に君らの実力を計らせたが、単体では足元にも及ばないようだ。

全戦力を使う事になるとは予想外だ」



「周囲の森にも居たのか」



「じゃあ、特別に君の相手をしてあげよう」



グロームは全身から激しい稲光を発し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ