13.面接タイム
「今から、面接を行います」
右京は、机の上にあったコップにお茶を注いで連に渡してきた。
「面接…?」
「そう、面接。僕が君にいくつか質問するから、連クンは答えていってね。それじゃ問一、君は妖術をどこまで習得したのかな?」
「形は歪んでるけど…金棒と盾みたいなのを出せます。最近は自分の意思で出し入れできるようになってきました」
連は形の歪んだ盾と金棒を出してみせた。
「なるほど…天狐が言ってた通り鬼系の縁っていうのは間違いじゃなさそうだね。では問二、君は通り魔を殺したときのことを覚えてる?」
「いえ…全く。血まみれなったとこからしか」
「覚えてないかぁ…」
右京は、少し考える仕草をしたあと
「オッケー!面接はここまで!」
「…え!?もう終わり!?」
突然の終了に、思わず変な声が出てしまった。
「まだ二問しか…」
「いいのいいの。簡単な質問って言ったでしょ。さ、解散〜」
右京に押しやられるように、部屋から出される
(なんか意味あったのか…?これ)
連は少し疑問に思いながらも、そのまま部屋に戻った。
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連が部屋を出ていったあと、右京は一人、部屋でふぅ…とため息をついた。
「やぁ。どうだったかな?右京」
そう言いながら、天狐が部屋に入ってきた。
「だめだね〜。結構しっかりみたが、全然みえん。あんたの読みどおり、連クンはあんたやボスと同じかんじかな」
「…そうか、予想はしていたが、困ったことになった。しかも、連はまだ覚醒前だ。おそらく取り合いになる。何としても守らねばならない」
苦虫を噛み潰したような顔をしながら、天狐は呟いた
「それで?あんたの方はどうだったんだ。調べに行ってたんだろ」
天狐は右京の前に座ると、険しい表情をしながら出されたお茶を一口飲んだ。
「あぁ、警察で妙な動きがあると報告を受けてな。明香と調べに行ったんだが…来るぞ、連中が。」
「…確実に狙いは連クンだね、タイミングが良過ぎる。千代子さんには言った?」
「既に各地の入り口を閉じてもらっているが、おそらく破られるだろう。」
天狐はため息をついた。
「対策しないとかないとヤバそうだな。遊んでるやつらを呼び戻しとくか」
「そうだね。いつ攻められてもいいように、守りを固めておこう。私は、他のメンバーにも話してくるよ」
そう言うと天狐は、急ぎ足で部屋を後にした
「…忙しくなりそうだな」
右京はボソリと呟やくと、残ったお茶を一気に飲み干した。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
一話から十二話まで一部修整するところがあったため、修整しました。若干変わっているところがあるので、よろしくおねがいします。




