021 銀髪美少女は朝が弱い
今日はケスフェルエス王立学院の入学式がある。
俺もこれで正式に高校生と言えるだろう。
今日は入学式があるので準備しないといけない。
元々早起きは得意なので問題ない。
早朝トレーニングして汗を流し、シャワーを浴びて、朝飯を食べて、制服に着替えて準備もばっちりだ。
「お兄ぃ」
「シャロンどうした」
「あたし、生徒会があるから先に行くわよ」
「ああ、別にそれぐらいなら声をかけなくてもいいぞ」
「そうじゃなくて、フィアナを起こしてほしいの。今まであたしがその役目だったんだけど同学年のお兄ぃがやるのが筋でしょ」
そういえば今日はまだフィアナの姿を見ていない。
まだ時間に余裕があるとはいえ、女の支度は時間がかかると聞く。
さすがにフィアナを放って学校にいくわけにはいかないし、さくらとも待ち合わせをしている。
「休みの期間は気にしたことなかったけど……フィアナは朝が弱いのか?」
「起こすの大変よ。大声で叫んでも起きないし、揺すってもダメだし」
「じゃあどうすんだ?」
「あたしだったらベッドから落として、たたき出すけど、お兄ぃはやらないでしょ」
「そうだな。妹なら気にせず蹴り飛ばすけどな」
「このあたしを女扱いしないとは……。あとは定番だけどくすぐったりね。あの子凄く弱いから効くわよ。お兄ぃ得意でしょ」
「ああ、電気あんまやくすぐりはよくシャロンにしてやったから得意な方だと思うぞ。またやってやろうか?」
「いいわよ! お兄ぃのせいで体が変に敏感になって……完璧なあたしが乱れるからってからかいでされるのすっごい困ってるんだから!」
そうか、それは悪いことをしたな。まぁどうでもいいな。
しかし……そんなに起こすのが面倒くさいのか。
「兄が遅刻なんて、妹のあたしが恥かくだけなんだから、しっかり起こしてよね」
「ほぅ、随分生意気な口を利くな。朝から股間を割ってやろうか」
「う、うるさい! もう! じゃあフィアナをよろしくね」
たたたと怯えるようにシャロンは去ってしまった。
今度また兄と妹についてしっかり教えこまないとダメなようだ。
さてとフィアナを起こしに行くとしよう。
2階の一番奥の部屋がフィアナの部屋だ。ノックをしてみるが反応はない。
聞き耳を立ててみたが様子はわからなかった。
「フィアナ、朝だぞ!」
反応はない。
仕方ない。女の部屋に入るのは気が引けるが……、遅刻よりはマシだ。
もう一度ノックをして一言詫びを入れつつフィアナの部屋に入る。
そういえばフィアナの部屋は初めてだな……。女らしい部屋になってるのかと思ったら、そこには何もなかった。
殺風景極まりない。花の女子高生と思えない、飾り気の何もない部屋だった。
そうか……、実家自体は貴族街の方にあるからこっちには最低限しか置いてないのか。
いつも欠かさずに持っているスマートフォンが充電された状態で机の上に置かれている。
いいや、起こそう。
「フィアナ、起きろ」
「……むにゃむにゃ」
フィアナは側のベッドでぐっすりと眠っている。
結構大声で叫んでみるが起きる気配はない。
しかし……寝顔まで完璧だな。涎くらい垂らしてもバチは当たらないぞ。
耳もとで大声を出しても揺すっても変わらない。
「もう食べられません……」
「昨日も白飯5杯食ってたもんな。あんたの食べられませんはどのレベルなんだろうな」
仕方ない。ふとんを引っぺがすか。
4月初めの朝はまだ寒い。寒さで目が覚めやすくなるはずだ。
俺は掛け布団をばっと引っぺがした。
「……」
俺はその光景を見て、時が止まる。
細くて長い真っ白な素足。
握ったら折れてしまいそうな腕。
くびれており、余計な肉が一切ついてない腰まわり。
高校1年生とは思えないほど豊かに育った胸部
色気に満ちた首元。
そして大事な所を隠すクリーム色の下着。
フィアナは下着姿で寝ていた。
「おわぁ!」
慌ててふとんをフィアナに被せて、全身を隠す。
これはやばい、これはあかん。
シャロンの奴、下着姿で寝てるなんて一言も言ってなかったじゃないか!
あの野郎、今度詰めてやる。
「どうしたもんか」
外に晒しても効果ないとなると……気は進まないが体をまさぐるしかないか。
くそっ、何で俺がこんなことを。
かけ布団の中に手を突っ込んだ。
どこだ……。とりあえず横っ腹をつっつきゃいいだろ、
「ん?」
むにゅと弾力のあるものが手のひらに広がる。
「あぁん」
フィアナから艶っぽい声が漏れ、俺は考えるのを止めた。
そこから下腹部の方へ手を移動させる。
ここだ。スベスベの肌に少しだけ指に力を入れて、走らせた。
「にゃは!?」
お、すごい反応。
フィアナはようやく目が覚めたようで立ち上がる。
いや、完全には冷めてない。目が半開きで手でこすっている。
「うぅーん」
起き上がったことで掛け布団がズレ落ちる。
そのため再び、下着姿がこんにちはする。
「ごくっ」
思わずツバを飲み込んでしまうほどフィアナの身体は綺麗だった。
顔だけじゃなく……身体も綺麗なんて……完全無敵なんだろうか。
「レイジ?」
「あ! これは……その!」
しまった。起こしにきたがフィアナからすれば夜這いかけに来たと思ってもおかしくない。
だがフィアナの身体に目が離せなくて言葉がまわらない。
「レイジだぁ」
ばっとフィアナが飛びついてきた。
下着姿のまま抱きついてきて、俺の心をかき乱す。
胸とかめちゃくちゃ当たってる。近くで見ると本当に大きい。
手で収まらないだろ、このサイズは……。
「ログインボーナスをあげますぅ」
そんな設定あったな。
「ねぇねぇ、何がいいですかぁ。こっち向いてください」
直視はできず顔を背ける。
雰囲気でかわいい女の子ってのは漫画とかでよく見てきたけど、フィアナの場合実際にとびっきりにかわいいから始末に負えない。
ここまで無防備な面を晒したことはなかったのでまだ夢の中なんだろう。
「レイジの側にいれて私は幸せですぅ。ぎゅっとしてぇ」
「……俺も」
そこから先は考えるのを止めた。
胸元をスリスリされ、手は自然とフィアナの銀色の髪の方へ行く。
本当に綺麗な髪だ。ずっと触れていたい。
ふと視線は部屋の上部に立て掛けられた時計に行く。
もう時間ギリギリのようだ。
楽しい時間は……終わりだな。
「フィアナ」
「はぁい」
「起きろ」
「ふぇ」
フィアナのお腹まわりを乱暴にこねくり回す。
シャロンもこれに弱かった。
シャロンと違って余計な肉がついてない分、ダイレクトに感覚は伝わるだろう。
「んにゃっ! きゃはは! ちょ、く、苦しい!」
「起きたか? 起きるまでやめないぞ」
「起きました! 起きました! 許してくださぁい!」
ふぅ……手を止めてやる。
「レイジ……ひどいです。乙女のお腹をまさぐるなんて」
「起きない方が悪い」
「それはそうなんですけど……。って何でレイジが私の部屋に?」
「うん、とりあえず……その、服を着てくれ」
「……っ!」
漫画でたまに見る、恥ずかしさでポンと爆発するような効果音を初めてこの目で見た気がする。
フィアナは自分が下着姿であることを気づき、涙目でベッドに戻って掛け布団にくるまった。
「わわわわわわ……」
「起こしに来ただけだ。いつもはシャロンだから油断したんだろうけど……」
「み、み、見られました……。恥ずかしいぃぃぃ」
フィアナは蓑虫のように包まり、顔を含めて全身隠してしまう。
数秒間わぁっと恥ずかしさを恥じる声がする。
そして止まった。
「……ぐぅ」
俺はベッドの上に飛び乗り、布団の中に手を入れる。
フィアナの体型は頭にインプットした。そのままフィアナの横腹をワシワシと揉んでやる。
「こら、寝てんじゃねぇ、起きろコラ!」
「にゃあああああ! 起きます、起きます! ごめんなさーーーい!」
コントみたいなやりとりに俺はもうフィアナを雑に扱ってもいいんじゃないかと思うようになってきた。
服は来て、上の下着を脱いで寝る子の方が多い気がします。
小説的にはこういう服装の方が正解な気がします。
下着は上も下もつけてないとね!
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