チェリー ブックス
取り合えず、女性に容姿の話をしてはいけないという事になった。
「ダイスケさんだと破壊力が違う」
「トラブルの元になると」
大体、そんな意見だった。
トラブル処か、全然、そんな状況になって無いし、
少しくらい成りたいのだが・・・
それよりもメンバーの中で完全にドンファン扱いになってる・・・
ボロが出るといけないので自分から喋るは控える事。
受け答えの際はゆっくり、
こちら見てから喋ってほしいとケンから言われた。
勿論、了解した。
「今晩は、あ?えー おはようございます。チェリー ブックスです」
小学校4年生くらいエルフの少女。
短髪、明るい茶髪で大きな目。
透き通るような白い肌。
白いフリルのシャツにピンクの丈の短いワンピース、
ピンクの帽子でピンクの短いステック。
妖精のようだった。
微笑んで歩いて行き。
「おはよう御座います。
チェリーさん。
キシ ダイスケと申します。
宜しくお願い致します」
馬鹿丁寧な喋り方になってしまった。
「はうー」
顔を真っ赤にして言った。
可愛いーー硬直してる・・・
「チェリー、あんたアタシと同じ年なのに何ぶってるのよ!」
「同じ年でないでしょ!何サバよんでるのヨ!
私34でアンタ35じゃん、あたしは30代、あんた40代でしょ」
妖精ちゃんのイメージが・・・34って、声優さんより若いけど・・・
え!
ビビッて35なの!そっかエルフってそうなのか?
長生きだから人間種と外見の違いがある??
この世界で男性が中年がモてるはそうだったが、
女性は元世界と同じく閉経があった。
時期も全く同じで40~54歳で大体50歳前後でくると考えられていた。
勿論、70近くまでは中年外見で魔力ブーストは男女ともにあるのだが、
子供を産む機能面では女性は元世界と変わらなかった。
女性は人数が多く複数との重婚もある、
ハーレムがあるという事は競争が激しく、
美人、スタイルが良い、金、地位がある女性が枠を独占してしまう、
不細工、貧乏だと壊滅的にモテなく
『処女のまま閉経を向かえる』
は女性にとって最大級の侮蔑対象で絶対に回避したいモノだった。
「ビビ!」
ケンが声を上げてビビを呼んで元で囁さやこうとして・・・
チェリーさんがエルフに気づいたか?
「チェリーさんにはどこまで説明してるですか?」
わざと皆に聞こえる様に言った。
ビビは少し考えて、
ダイスケの異世界の事を秘密にする事を思い出した。
嘘が言えない世界だと喋りすぎるは秘密を守れない。
エルフとかダイスケさん世界での情報はまだお互いに共有して無い。
会話を慎重にしないとダイスケが失言をするかもの心配があるに気がついた。
「あ、ごめんなさい、つい、チェリーもごめん。
今回は新しい仲間の装備に【メンテナンス】をかけて貰う為に来て貰いました」
「宜しく、お願い致します」
「はうにゃーー」
又、真っ赤になって固まってる・・・
大丈夫かこの子(子じゃなけど)。
「チェリー、この靴が隠しスロット持ちの一品で、
更にダイスケが格闘士を持っているので、
その効果が攻撃に反映するか確かめたいのメンテ頼めるかな」
ビビは決められたセリフを言った。
錬金術師の魔法はLV1だとメンテナンスと鑑定。
メンテナンスは中級者以降は魔法金属の装備がメインで必要ないし、
金魔石を買って1銀貨で合成料金が5小銀貨だから、
初心者でも合成できるのでかけて貰う人は少ない。
鑑定は隠しスロットの疑い、
呪いの有無で少しは需要があるが低レベルでは必要が無い。
それに装備は外してかけるが当たり前で、
着けているのに外して、発見したばかりと言うと嘘になる。
一般にデータは武器屋でわかる、
表示されて売られてるから当然。
鑑定する必要は隠しスロットか呪いしかないけど、
隠しスロット知ってるのに隠しスロット疑わしいから鑑定と言えばウソとなる、
装備したなら呪いはわかる。
だから鑑定はダメ。
メンテで装備した防具にかけてもらえる形がよいのでは?
それで考え出された言い訳であり、
ダイスケに魔法が掛かり代金が適正であり、
嘘を言っていないという事で考えた理由であった。
「はい、代金は頂かず、お礼は食事との事ですが、
ダイスケさんと二人でお食事したいのですがそれでどうでしょう?」
可愛い言い方だが、肉食獣の瞳の微かな輝きを見た気がした。
女性陣の雰囲気が変わった。
「最初の約束と違うわ!」
ビビは抗議の声をあげた。
「違わないわ。取りあえず会ってからって言ったでしょ」
結構、この子頭が良さそう・・
多分隠し事がある事にきづいてる。
「どうしましょうか?ダイスケさん」
「えっと、これはお付き合いするという事ですか?」
((((えーーー))))
ダイスケ以外が絶叫した。
「違います!
あ、ごめんね。
チェリーさん、
ダイスケさんちょっと女性の誘い方が独特だから」
ケンが何とかしようと助け舟をだした。
目配せをシーク、レイ、ビビがしてる、
え、どうすれば良いの???
「結婚、子作りはダメなんですよね?」
助け舟は魚雷で轟沈したようだった。
ダイスケ以外は立ち尽くし、口から魂が出ている状態になった。
チェリーちゃん、驚きすぎて
「子作り・・・結婚・・・」
呟き続けてる。
「二人きりでのお食事でしたら私も喜んでお受けしますよ。
ビビさんを通じて後日連絡しますね」
チェリーちゃん(さんか?)を真っ直ぐに視て言った。
取れ合えず問題を先送りで魔法かけて貰って帰すには、
これがいいと思った。
「はげ~~~」
ハゲと言われて、
真っ赤になって倒れたので自然と助けてしまった。
しかも抱きかかえる形になった。
「幸せです、ありがとう・・・」
「俺もだぜ」と言ってしまう処だった。
助ける場合の接触はいいだよね?・・
相手怪我する処を助けたんだから問題ないはず!
だよね、教えてーーーー
「【メンテナンス】をかける事を了解しました。
動くとかけずらいので椅子に座ってかけますね」
ダイスケは自分のベットに座りチェリーが跪いた。
視線がチラチラ、股間に・・・
ローブ短いので屈むと太ももと股間が・・・
フンドシ珍しいもんね。
「チェリーーー! 真面目にしてよね」
ビビさん怖い。
「うるさいわね!わかってるわよ」
チェリーさんも怖い・・・
視線をブーツに集中させてステックにある金の魔石をブーツに当てて呪文を詠唱した。
「魔石に宿りし力よ この物を守りて
その存在を保持する力示せ メンテナンス」
指先に光が出て、指先をブーツにつけてブーツに光が移った。
ブーツが暖かい光に包まれて元の状態に戻った。
「鑑定は良いのですか?」
「はい有難う御座います、それはして頂かなくて良いですよ」
「ダイスケさん、どう?いい感じでしょ」
ケンは早口で言った。
これは発言を防ぐ為と理解できた。
「はい、いい感じです。
メンテで攻撃上がるかはダンジョンで試してみます」
メンバーは安堵の表情を浮かべた、
正しいセリフを言ったようだった。




